3日目
トルファン⇒ウルムチ


遺跡やミュージアムを回るのが好きなので、この3日目はかなり期待度大の1日でした。なんて、天池もカラクリ湖も期待しまくってたから、この日が特別って言いきれないけど(汗)

最初はベゼクリク千仏堂です。
木頭溝という川沿いにある仏教遺跡です。残念ながら内部は削られるか泥が塗られるかして、往時の美しさをしのぶことはできませんが、行く価値はあると思います。
イスラム教徒が来た時に仏画を潰すのは宗教観だからしょうがないにしても、探検家が残ったいいところを全て削っていったのはあんまりいい気持ちがしないです。ヨーロッパの美術館って、じつはそういう略奪の産物である部分もありますよね。

ちなみにここ、ビデオは持ちこみ不可、カメラも石窟内は撮影不可です。なので、絵葉書以上の画を撮るのはまず無理でしょう。ということで、絵葉書ポイントで撮った写真ですが、もうちょっと大きいサイズ(50K)をご覧になりたい方は左の写真をクリックしてください。

それにしても不思議ですよね、ビデオはだめだけどカメラはいいっていう線引きは。日本でもたまにありますけど、いったいどういう基準で考えているのかが今ひとつよく分からないです。傍若無人にフラッシュをたいて写真を撮りまくるよりはビデオのほうが影響が少ないような気がするんですけど。

左は千仏堂のそばにある砂山で、ラクダに乗って登れます(有料)。試しませんでしたけど、ラクダに砂丘はなんだか雰囲気出していてよさげです。


このベゼクリク千仏堂、以前はかなり遠回りをして辿り着いていたのだそうです。それが、今はとてもいい道が出来ていて、楽に到達できるようになりました。今年2000年の春先は工事のために千仏堂に行けないかもしれないと旅行パンフには書いてあったのですが、きっとこの道の工事だったんでしょうね。

凸凹がないので、ロバ車のロバ君もきっと楽なんじゃないかな(笑)


次はアスターナ古墓群です。
この後に行く高昌故城の住人たちの墓だそうです。王侯貴族だけではなく、けっこう平民クラスの人間も葬られているそうなので、共同墓地といった感じでしょうか。もちろん、内装は地位によってずいぶん異なるようです。

近づくと墳墓のように土があちこちで盛り上がっているので、「おおっ、たしかに古墓群だ」と思うのですが、じつはこれは発掘した時の土の山だそうです。下の右の写真でも分かるように、実際には掘り下げた地下に埋葬されています。内部は撮影禁止ですので、ここでは入口だけご覧ください(笑)

ちなみに、とても埃っぽかったです。マスクがあったほうがいいかもしれないです。
それからガイドブックにはトイレはないと書いてましたが、ちょっと立派めな仮設トイレが出来ていました。もちろん有料です。たしか1元でした。言わないと紙をくれません(汗)


さて、そのアスターナ古墓群の住人たちの居城がこちら、高昌故城です。
一辺が約1.5キロのほぼ正方形の遺跡なのですが、確かに広い。ほとんど崩れ去っているだけによけいに広さが実感できます。ちなみに、入口近くの小高い場所から撮った約300度のパノラマ(ちょっと大きいです、96K)がこちらにあります(一番右に火焔山も写っています)。ビデオは不可でした。
入口からだいたい1キロほど入ったところに比較的建物がよく残っているところがあるのですが、乾燥して暑いので歩くのは大変です。20元とられますが、観光用のロバ車に乗って行くのが楽です。



途中はこんな感じです。
そうそう、ロバ車の上でも土産物の売りこみがありますから、そういうのが嫌な人は後ろに乗りましょう。
奥に到着すると仏塔の跡などが残ってるんですが、残念ながら見せられそうな写真はこのくらい。パノラマにしようと思っていくつか撮ったんですが、うまく繋がりませんでした。下手だな自分(汗)
高昌故城は、玄奘三蔵が旅の途中で滞在して説法を行った場所として有名で、このツアーでもガイドさんが紹介してました。しかし、玄奘が帰路についたとき、高昌国は滅ぼされていました。そのため彼は別のルートで帰ったと伝えられています。以前N○Kの番組でやっていた話なんですけど、なんとも皮肉で哀しい歴史です。




高昌故城から火焔山に向かう途中の車窓から。
小さくて見にくいですけど、画面中ほどに見える黒っぽい山は干し葡萄です。トラックにスコップで積み込んでいます。野積で取引してるんですね。干し葡萄の特産地だけのことはあります。
でも衛生は……(汗)


火焔山です。西遊記の牛魔王の話のモデルになった山といわれています。侵食された山肌が燃え盛る焔のようです。道端に「最佳撮影地点」だったかな、とにかく撮影ポイントが作られています。

そういえば、後からやってきた日本人団体客が顰蹙だった。全員で石の前で記念撮影をしたいらしいんだけど、やたら時間がかかってその間みんな待たされる。挙句の果ては、個人撮影まではじめる始末。左の写真で右端に写っているおっさんなんか、人が入らないのを撮りたいらしくてうるさかった。意地悪なわたくしめは無視して記念撮影、青いのが自分です(笑)



昼をはさんで午後は交河故城へ。

といっても、昨夜のホテルで昼食を取ってじっくり休憩してからのことでした。というのも、とにかく暑いので、正午前後は行かないほうがいいからだとか。9月も末なのでたいしたことないと思いきや、ほんとに暑い。半袖よりも長袖のほうが楽かもしれないです。空気が乾燥しているだけに、刺すような暑さ。真夏の炎天下には来たくないぞ(汗)


城内に少し緑があるように見えますが、生えているのはこれ、ラクダ草というそうです。砂漠でも生えている草で、刺があるのですがラクダだったら食べられるそうです。

この城は、その名の通り2本の川が交わるところにあって、船のような形をした台地の上を掘り下げて造られています。ですから断崖の下の川沿いは緑が生い茂っています。でも城内はカラッカラ。栄えていた頃はちゃんと水を汲み上げていたんでしょうけど、滅んでしまった今は乾燥するままになっているわけですね。でも、侘しさよりも暑さが厳しいです。

ちなみに、ここもビデオは不可です。






その後、市街地に戻り吐魯番博物館へ。とても小さな博物館で、アスターナや高昌故城などの出土品やアスターナのミイラ、それからトルファン盆地で発掘されたものだと思いますが恐竜の化石などが展示されていました。
残念ながら撮影不可なので、入口の写真だけです。
トルファンの最後はバザール。
この街でしか買えない幻のワインとHさんが薦めていた“楼蘭”を購入。酒がほとんど駄目な私ですが、実家にはうわばみがうじゃうじゃいるのできっと喜んでくれることでしょう。それから、ちょっとマニアックネタ。「アルナーチャラム〜踊るスーパースター」に出ていたランバーのポスターを発見。買わなかったけど、なんか嬉しかったな(笑)


そしてウルムチへ。
昨日来た道を帰ります。塩湖の向こうに沈む夕日が綺麗でした。明日は天池。晴れることを祈って。