パロ近郊〜そして帰国




快晴の朝。

ブータン旅行もいよいよ最後です。なんだかあっという間。
いっそのこと空港も国境も封鎖されて、帰れなくなってもいいかななんて(笑)

冗談はさておき、実質的に観光できる最後の日はパロ近郊を歩きました。

午前中はズリ・ゾンへ。
空港やボンデからは見えますが、パロからは木立に隠れて見えにくい古いゾンです。去年、ガイドさんと「次は一緒に行こう」と約束していました。

パロ側の登山口から歩き始めても、木に隠れてなかなか見えません。
写真手前に見えている建物ではなく、奥の尾根の木の陰になります。


パロ・ゾンを見下ろしながら歩いていきます。

ズリ・ゾンは、わざと木で隠されていると歩きながら聞きました。このゾンには、ゾンカで「ズェ」、日本語でいえば「癲癇」の神様が祀られています。それで、悪い気がパロに流れないように木立で隠しているのだそうです。

普段は、地元の人でもあまり近寄らないそうで、ガイドさんは入っても絶対に拝まないように奥さんにくぎを刺されたそうですし、ドライバーさんもズリ・ゾンには入らないと話していました。リクエストしてなんだか悪いことしたなあと思いつつ、到着しました。

管理人さんは不在でしたが、留守番のおばあちゃんが案内してくれました。

寺は二層あり、上の層がその問題の神様のお寺、下の層はグルのお寺だとか。グルのお寺だけなら問題ないよとのことなので、3人でお参りすることにしました。
ちなみに、おばあちゃんも上の層には入らないほうがいいと言うので遠慮することにしました。パロ・ツェチュの時にはとくに人が大勢集まって悪い気にあてられやすいので、このズリ・ゾンでも特別のお祈りをするくらいなのだそうです。




ズリ・ゾン拝観終了。

外に出ようとしたところで小学生くらいの少年僧が寄ってきました。近くにある聖地に火を灯しに行くから一緒に来ないかと言います。え、そんな場所があるなんてどの本にも書いてないし、ガイドさんたちも知らないよ。でもぜひ案内すると言ってくれたので行くことにしました。

歩くこと数分、山の斜面に洞穴がありました。ここが聖地なのだそうです。




真っ暗な穴の奥は、グル・リンポチェが瞑想したという場所がありました。入って行く壁にはグルの手のあとだという痕跡も。
そして一番奥には小さな穴があり、チベット軍に追われた国父シャブドゥンがパロ・ゾンへ抜けるのに使った道だという伝説の穴なのだそうです。

思いがけずいい場所に案内してもらえて、この偶然の出会いに感謝です。ドライバーさんも、怖い思いをしてズリ・ゾンへきてよかったと大喜びでした。

食事前にパロの街へ買い出し。
グル・リンポチェの像と自分用のゴー一式を買いました。

着付けを特訓。いや〜難しいなあ。それでもとりあえず着て、午後はゴーで出かけることにしました。




まずはドンツェ・ラカンへ。

パロ・ゾンへ向かう車道沿いにある、とんがり帽子のお寺です。3年目にしてようやく拝観許可が取れました。




写真撮影は不可ですが、マイミクさんのアドバイスに従って懐中電灯を持って行き、内部に描かれた壁画やいろいろな神様の像を拝見、お参りしてきました。




ドンツェ・ラカンの裏に回ると、岩肌に穴が開いているところがあります。小石を拾って投げ込んで落ちてこなければ、願い事がかなうそうです。チャンスは3回まで。

もちろん挑戦!

ガイドさんは3回、私は2回で成功しました。ドライバーさんは、なんと一発で成功。しかもそれを3度成功させました。願い事が3つかないそうです(笑)




続いてパナ・ラカンへ。

ここは目だたない個人のお寺で、某歩き方の本でもちょっとしか載っていません。
ところがところが、予想に反していいお寺でした。

寺の本当の名前はぺナ・ラカンと呼ぶそうです。創建したチベット人の高僧ジウォン・ジェの出身地がぺナという名前であることに由来しています。

本堂の中の像の配置が、キチュ・ラカンやジャンぺ・ラカンとほぼ同じです。本尊も同じです。現在キチュ・ラカンの奥の部屋は格子戸が閉められていてブータン人でもめったに入れなくなっているので、そばに近寄ってお祈りできるパナ・ラカンはいい見どころなのかと思います。




その後、キチュ・ラカンとパロ・ゾンにも寄りました。

キチュ・ラカンでは日本人の観光客のかたがお賽銭の両替で迷われていたので話しかけたら、私が日本人だと思わなかったそうでびっくりされてました。えへへ、なんかちょっと嬉しい(笑)




パロ・ゾンに行く道では、さっき洞穴を案内してくれた少年僧2人と再会。彼らはパロ・ゾンで修業しているのだそうです。さっきと違ってゴーを着ている私をみてニヤニヤしてます。似合ってると言ってくれたけど、お世辞じゃないよねぇ(笑)




パロ・ゾン入口の橋です。
ちょっと綺麗になってる、塗り直したのかな。




ブータン観光はこのパロ・ゾンで終了。なんか寂しいなあ。

夜は、同じホテルに泊まったドライバーさんと遅くまで話し込みました。
そのあとは、夜景を撮ったり、撮影中に寄ってきた従業員の誰かの子供とずっとおしゃべりしたり、名残を惜しみながら夜を明かしました。




帰国。飛行機は定刻通り離陸。さよならブータン、また来るよ!




そして最後に6回目のフライトにしてようやくヒマラヤを見ることができました。
世界3位のカンチェンジュンガ(8586m)です。
3回も来たので、グルがご褒美をくれたのかもしれません。ほんの5分くらいの眺めでしたが、感動の景色でした。


今回のブータンはこれでおしまいです。まだまだやり残したことはたくさんあります。行きたかった僧院、見たかった山、それから次は友達の家に行きたい。ツェチュもまた見に行きたいし、2〜3日くらいのトレッキングもいいかも。お金がかかるからなぁ、がんばって仕事して貯めなければ。

いつになるか分かりませんが、4回目まで気長にお待ちください(笑)