ハ近郊



今回のブータン旅行では、プナカ以外は全部連泊にしました。滞在日にじっくりお寺巡りをしようという魂胆です。そして、この旅最大のイベントが、このジュネ・ダへの道でした。

ジュネ・ダはハ近郊にあり、そのふもとまで宿から20分足らずです。 そこから40分ほどかけて登ると、ジュネ・ダがあります。 英語では「Juneydrak hermitage」、訳すと「隠者の隠れ家、ジュネ・ダ」というところでしょうか。
ブータンで「ダ」とは切り立った崖のことです。ジュネ・ダは断崖絶壁にあるそうで、某歩き方でもロンリー・プラネットでも、高所恐怖症の人はやめなさいとありました。ちなみにわたくし、高いところ苦手です(汗)

でも好奇心が勝って、「お勧めしない」というエージェントの話に「ぜひ」とごり押ししたのでした。


歩き始めると間もなく、目的地が見えてきます。




見上げるとこんな感じです。崖のくぼみにはまっているように見えます。道なんて……見えない(汗)




道は大きく迂回して、いったん森の中へ。鬱蒼とした木々の間を歩いていきます。



次第に上りがきつくなり、森を抜けると崖に張り付いた道に変わります。右も左も断崖です。





上の写真で見えているチョルテンを越えると、道は岩に途切れます。さてどうするかというと、なんか右に木の手すりが見えますよね……




やっぱりこれを上るんだ(汗)

見た目ほど危なっかしくはないんですが、なかなかのスリルでした。でもジュネ・ダが目の前だと思うと恐怖心は吹き飛びます。




梯子を上り切ると、今度はこんな穴を抜けます。これはガイドブックに書くべきでしょうねぇ、マッチョマンや太っちょさんは通れません、きっと(笑)

そして、ついにジュネ・ダに着きました。とても小さなお堂で、4畳半位の部屋が二つだけ、ひとつは炊事や寝る部屋でもう一つが仏間でした。去年くらいから修行僧が常駐するようになったそうです。個人所有のお寺で、管理が大変なので、お坊さんにお願いするようになったようです。
お坊さんは「ツァンパ」と呼ばれ、意味は「髪や髭の長い瞑想する人」です。今のジュネ・ダのツァンパは3年間の予定 で来ていて、その間ずっと敷地外に出ることは許されないそうです。
ジュネ・ダの開祖の名前は分かりませんでしたが、グル・リンポチェやカンドゥン・マチ・ラブドゥンが訪れた跡を発見した僧侶が建てたのが始まりだそうです。その後焼失したものを再建した時に、今のオーナーの家のものとなりました。
いまのところ個人所有で内部の撮影は可能です。ジュネ・ダ最高の宝であるカンドゥンの足跡も撮らせていただきました。でもあまりオープンにすべきではないような気がするので、ここでは割愛します。

ちなみに、ブータン旅行をコーディネイトされている知り合いのかたのお話では団体旅行では薦めないそうです。たしかにこれは無理です。道が険しいのはもちろん、ジュネ・ダは狭いので3〜4人も入れば満杯です。なにより大勢で押し掛けて修行を邪魔すべきではないように思います。個人旅行の特権ということでお許しください。

写真はジュネ・ダから振り返ってみたところです。通ってきた道がよく見えません。ほんとよくこんなところに建てたものです。




帰り、来た道を戻ります。
っていうか、これなんかもう道じゃないよね(笑)




帰る我々を、なんとツァンパがずっと見送ってくれました。それも、すごいところに立っています。ガイドさんのお話では、彼らは恐怖を超越しているから平気なんだろうとのことでした。





下りは30分ほど。
その間見え隠れする我々をツァンパはずっと見送ってくれています。左の写真では小さくて分かりにくいのですが、ジュネ・ダの建物の左端に立っているのが見えていました。
彼がいるうちにお礼参りができれば嬉しいです。




ハの町に戻ると、インド人が大騒ぎ!!(笑)

ビシュワガルマ・プジャの2日目で、ビシュワガルマ神の像を川に流しに行く儀式の途中でした。おっきなトラックで練り歩いてます。みんな踊りまくってます。カメラを向けると「撮れ〜〜〜っ!!」ってまた大騒ぎ(笑)




これなんか前が見えるのかな(笑)




昼食後、他のお寺巡りです。
こちらはラカン・ナクポ。チベットからソンツェンガンポ王が飛ばした白と黒の鳩のうち黒いほうが舞い降りた場所で、「黒寺」という意味です。




通常は白いことが多いお寺の外壁が、ここでは黒く塗られていました。とても強いお寺だそうで、寺の下にはその力の源である大きな湖が広がっているという伝説があります。




こちらはラカン・カルポ。「白寺」で先ほどの鳩の白いほうが舞い降りた場所です。

ここにもハの強力な神様が祭られていて、王家も参拝に訪れるそうです。歴代のジェ・ケンポ(大僧正)の写真も飾られていました。




ラカン・カルポの庭ではハ・ツェチュの練習をしていました。
ハではゾンがインド軍基地になっているため、ツェチュをこの寺の庭でするのだそうです。




宿に戻る途中、ドライバーさんが撮ったらどうかと言ってくれた光景です。鋤を牛にひかせて耕すことは、日本ではもう見られないですよね。