● ニマルン・ツェチュ ●


今回の旅の目的の一つが、ブムタン地方のニマルン僧院で行われるツェチュの見物です。ツェチュとは、ブータンに仏教を伝えたグル・リンポチェの祭りで、グルの様々な物語や庶民が学ぶべき教訓などを舞踏によって伝えるお祭りだそうです。

観光客に人気があるのは、首都ティンプーや空港のあるパロのツェチュのようです。規模が大きく力が入るので面白そうなのですが、人が多すぎてゆっくり見るのが難しいとも聞きました。そこで、今年の夏休みがちょうどあわせられることもあり、ニマルン・ツェチュを目指すことにしました。

3日間のうち、2日目と3日目を見物しました。2日目は観光客もいましたが地元の人が多くないのでゆっくり見られました。3日目は観光客はかなり減って地元の人が大勢つめかけていました。どっちもいいけど、でも3日目のほうがよかった気がします。ほとんど地元の人で目が肥えているだけに踊り手も精鋭が揃って上手でしたし、最大の見せ場のグル・ツェンゲも3日目でした。

ということで、写真をいくつか載せます。いつもより大きめでお送りします。かわりに文章は手抜きです、すみません(笑)










最初の日は2階から。全体を見渡すのにはいい位置でした。






でも迫力には欠けますね。望遠でもせいぜいこのくらいでした。





ということで、次の日は地べたに座って見ました。やっぱり目の前で見ると迫力が違います。





シャナ・チャム(黒帽の舞)。ちょっと真ん中外してますが、動きが出て気にいってます。でもデンマークから来たという観光客はもっと上手に撮ってました。腕の差はどうしようもないな〜。





もうちょっと回った感じが出てくれたほうがよかったんですが、シャナ(黒帽)の飾りがよく見えてるのでけっこう気にいってます。





最初の日は昼ごはんは外でいただきました。ブータン風弁当箱、というか筒の中からはおかずがたくさん出てきました。


うまかったな〜(笑)
皿の下の緑は青唐辛子で出来たエマ・ダツィです。観光客向けではなく本格的ブータン仕様なので劇辛だったけど美味しかったです
その左の黄色い塊はケワ・ダツィと言って、ジャガイモのチーズ和えです。こちらは辛さマイルドで誰でも食べられそうな気がします。
豚の脂身でできたパクシャ・パもあります。これも大好きです。





次の日は、ブータンの人たちにまじって屋台で食べてきました。豆とか肉の揚げ物とか魚の揚げ物とかいろいろ、どれも美味しくいただきました。




ミイ・チャム(炎の舞)。
鬼のような形相のグル・リンポチェの舞。おそらく悪霊退治の逸話なのだと思います。





手に持った粉を松明に投げつけると炎がぶわっと出ます。周り中粉だらけでした(笑)





広場の隅で儀式が終わると、踊り手は帰って行きます。
これもけっこう気にいっている写真です。





舞と舞の間には、女性達の歌と踊りがあります。





これはソウ・リンという舞。日本語ではどう訳せばいいのか分かりません。ご存知の方がいらっしゃったらぜひ教えてください。





同じくソウ・リンです。




広場には、アツァラと呼ばれる面をかぶった人たちがいます。ポー(男根)を持って踊り手や客にいたずらして回ります。




外国人なんかいい餌食です。私も狙われました。絡まれたら一緒に楽しんじゃうのが一番(笑)
彼女は欧米の観光客らしき女性で、自分からいって記念写真を撮ってました。強いなあ(笑)





でも遊んでばかりがアツァラの仕事ではなく、行事の進行をコントロールしたり、踊り手のフォローをしなければなりません。じつは一番重要人物かもしれません。





最終日の午後になると、見物客がグッと増えてきました。最後に一番大事な踊りがあるので、地元の人たちが集まってきています。





そして、グル・ツェンゲが始まりました。グル・リンポチェと、彼の八つの変化相の仮面を被った人を中心に盛大な行列がゆきます。





グル・リンポチェ。
仮面にのぞき穴が無いそうで、白いカムニをつけた人が歩くのを助けていました。





このころになるともう人がいっぱいで、踊り手たちはアツァラが広げた狭い通路を歩くしかありません。でも間近で見られるのでよかったです。



ちなみにこの時は、グル・リンポチェのほんの数メートルのところにいました。ガイドさんに連れられて来たのですが、こんな前にいてもいいのかな〜と思ってました。後で聞いたらやっぱりこんな前には観光客はあまり来ないそうで(汗)

でもじつはもうちょっと離れたところにいたのが、お坊さんや地元の人に「もっとこっちにおいでよ」とどんどんいい位置に呼んでくれたのでこんなに近くなったのでした。公認だからいいのです、きっと(笑)

ちなみになぜこんなに近くに陣取ったかというと、最後にグル・リンポチェの膝に頭をつけて加護を貰う儀式があって、それをするためにみんな殺到するからなのでした。






祈り終えて人ごみを抜けて撮った一枚です。もう大混乱!!でもお祈りすることができてよかったです。