タイタニック

1997年アメリカ作品
出演 ケイト・ウィンスレット
レオナルド・ディカプリオ
ビリー・ゼーン
グロリア・スチュワート
監督 ジェームズ・キャメロン

これを書いているのは、ハワイ沖で愛媛県の宇和島水産高校の実習船が米軍の原潜グリーンビルと衝突沈没した事故の記憶がまだ生々しい時。高校生かそれとも職員だったのか、とにかく救助された人の直後の談話で「まるでタイタニックのようだった」というものが新聞に載っていました。そして、テレビで放送予定の「タイタニック」がキャンセルされました。関係者の気持ちを慮ってのことだとか。私は「そこまでするの?」という感想と「やはり気遣いは必要だよね」という感想が半々だったりしますが。
しかし、事故の大小の差こそあれ、セオリーを無視した操船という人的要因が主因と思われる点では共通するものがあると思います。そして、何の落ち度もない人々が被害者になってしまう。残念なことです。



1912年4月12日、英国サウザンプトン港。
世界中の船の中でもっとも大きく、もっとも速く、そしてもっとも豪華な新造客船タイタニック号は、その処女航海への出港の準備を整えつつあった。
人々が嬉々としている中、ローズの表情は暗かった。彼女の自由を奪う結婚への船出だった。運命に身を任せるしかないローズ。
一方、流浪の貧乏画家ジャックは、ポーカーで勝ち取った乗船券を手にタイタニックへ乗りこんだ。故郷アメリカへ帰るために。

身分も境遇もまるで違う二人が船上で出会い、恋に落ちるまでにそう時間はかからなかった。自分の手で運命を切り開く決心をするローズ。しかし、タイタニックの行く手には、想像を絶する運命が待っているのだった。

そして、1912年4月14日23時40分37秒、衝撃がタイタニックを襲う。
不沈とうたわれていた船に乗る人々はたいして気に留めていなかったが、残された時間はわずかしかなかったのだった……。



私はディカプリオは嫌いです。「ギルバート・グレイプ」の時はあんなに光っていたのに、その後はむしろ下手になったような気が。だからこの映画の出演者でも一番に書いていないんですが、でもこの映画はよかった。きっと脚本がよかったんだね、ってほんとにディカプリオが嫌いなのね、自分(汗)

この映画の最大の見せ場はやはりラストシーンでしょうね。涙が止まりませんでした。それが見たいばかりにこの3時間を超える映画にリピーターしてしまいました。そういえば、好きな映画を何度も見るリピーターが社会的に認知されたのって、この映画からじゃないでしょうか。大げさでもなんでもなく、それまでは変わり者扱いされることもあったのがなくなったような気がしますから。

私としては、キャメロンのことですからいずれ完全版を出すんじゃなかろうかと思っています。実際には撮られながらカットされてしまった数々のシーン。たとえばファブリッツォの恋の行方、たとえばキャルの悪魔のような所業、そして調査船のあの船尾でのシーンですら最初のシナリオでは別のものだった。中にはカットして正解だと思う場面もあったのですが、逆に入っていたほうがさらに感動を誘ったんじゃないかなと思うものもあるので。

そうそう、もう一つ。この映画のラストシーンを見て「ある日どこかで」という映画のラストを思い浮かべた人は少なくないようです。こちらも好きな映画なんですが、そのお話はまたいずれ。

 2001.03.04