ICHIGENSAN

2000年邦画
出演 エドワード・アタートン
鈴木保奈美
監督 森本功

留学生として京都で暮らす僕。盲目ながら積極的な考え方・生き方をする京子。
「留学生に」という指定で京子から出されていた、本の朗読のアルバイトを通じて知り合う二人。「ガイジン」で京都はおろか日本にとって“いちげんさん”である僕と、盲目の京子という取り合わせで、2人ともそれぞれに俗世間から阻害されているところがあるのだが、2人の間にはそういう色眼鏡は存在せず、ただ朗読を通じて心を通わせていくのだった。人生のほんの一瞬の出合いなのだが、それは確実に僕を成長させ、生き方を変えていく。


ほんの数年だけど実際に関西で暮らしてみて、特に大阪の街はとてもよそ者に寛大だなと思ったのですが、京都はいわゆる“いちげんさん”にはとっても物腰やわらかで、でも実はとても冷めた街なのだなとひしひしと感じました。東京は東京で“よそ者”に対する冷たさが感じられる街だけど、京都はそれとはまた違った冷たさってありますよね。叔父が京都の人に婿入りしたんだけど、最初はとても苦労してました。

そんな京都が舞台で、主人公は外国人、そしてタイトルが「ICHIGENSAN」。なんか妙にマッチした取り合わせのような気がします。
主演のエドワード・アタートンは、「仮面の男」で銃士隊の副隊長(?)を演じていた人物です。「なんとすばらしい勇気」と言った人物といえばピンとくる人もいるのかな。この「ICHIGENSAN」を観るまで知らなかったのですが、彼は知日派で日本語もさほど不自由なく話すことができるそうです。まさに主人公「僕」にピッタリの人だと思います。物腰も穏やかで、静かな映画の雰囲気にも似合っています。

私にとって鈴木保奈美は、ファンの人には申し訳ないのですが「トレンディドラマの大根役者」のイメージしかありませんでした(汗)
でも、京子役もけっしてうまい演技ではないんだけど、悪くないかなと思います。すくなくとも、この京子役は似合っていると思います。ベッドシーンのことばかりクローズアップされていて気の毒ですが、ワイドショーは大げさなのはいつものこと、そんなたいしたものではありません。まあそれなりにムフフではあったけど(笑)
そういえば、石橋貴明夫人となった鈴木保奈美の最後の出演作だそうですね。

静かな心の触れ合いに浸りたい人にオススメできる一本です。

2000.08.02