臥虎藏龍(グリーン・デスティニー)

2000年中国作品
主演 周潤發(チョウ・ユンファ)
楊紫瓊(ミシェル・ヨー)
章子怡(チャン・ツィイー)
張震(チャン・ツェン)
導演 李安(アン・リー)
動作導演 袁和平(ユエン・ウーピン)
大堤琴獨奏 馬友友(ヨーヨー・マ)

細かいことを言えば、この映画は中台米合作(もっと言えば中台ってまずいのかな?)作品です。ハリウッド資本が入っています。そのせいか米国でのプロモーションもうまくいって、アカデミー賞でも4部門受賞(ほんと最近のアカデミーはプロモーションの上手下手で明暗が分かれますよね、つまらん)。

でもこの「臥虎藏龍」はプロモーションがどうのこうのとかオスカーを獲った獲らないに関係なく、面白くていい映画です。だから、多少のプロモーションを割り引いてもオスカーは実力でしょう、ってひいきかなやっぱり(汗)

ということで、祝DVD発売!

剣の名手リー・ムーバイと弟子のシューリン、貴族の娘イェン、そして盗賊のロー。伝説の秘剣を巡る4人の男女の愛と友情と戦いの物語。中国映画では武侠片というのだそうですが、アクション英雄伝説とでも言えばいいのでしょうか、とても人気のあるジャンルの一本です。中台の名優と香港のワイヤーアクションとハリウッドの資本が合体した結果、中華圏のみならず世界を席巻する映画ができてしまいました。

まず光るのがやっぱりワイヤーアクション。あの「マトリックス」でもアクション監督をしたユエン・ウーピンが操るケーブルから繰り出されるアクションの数々。飛ぶ飛ぶ回る回る。アナログな技術ですけど、ハリウッドのデジタルを駆使したSFXにはない味を出しています。というか、デジタルで作ったらとってもつまらないかも。
そういえば日経エンタで松っちゃんが書いてたけど、忍者映画こそワイヤーアクションであるべきだという意見には大賛成。東洋圏のアクションにはやっぱりアナログが似合いますよね(「梟の城」もワイヤーアクション全開ならもっと面白かったかも)。

それからキャスティングもピッタリはまってます。個人的な好み(チャン・ツィイーが目当てだったりする)はさておき、やはり存在感一番はチョウ・ユンファでしょう。これが初めての武侠映画なのだそうですが、そうと思えない品格と身のこなし。アクション経歴ではミシェル・ヨーが先輩ですが、それを感じさせない師弟関係の演技でした。もちろんミシェル・ヨーも見事です。世界のチョウ・ユンファとミシェル・ヨー、すばらしい。
それからチャン・ツィイー。これがまだ2本目の映画とは思えない実力をみせてくれます。中国では第2のコン・リーとも言われ大人気だそうですが、これからが楽しみです。かわいいだけの日本の若手女優たちに見習ってほしいものです(笑)
もう一人チャン・ツェンも新進気鋭の若手の一人です。「ブエノスアイレス」のあと兵役についていたそうです(彼は台湾の俳優)。

ヨーヨー・マのチェロも素敵です。特にラストに流れる曲は映画の余韻に浸らせてくれます。ところで、中国語ではチェロは大堤琴って言うんですね、初めて知りました。

ところでDVDのブックレットによると、映画のタイトルと登場人物の名前がリンクしていて、中国の人たちは読んだだけで映画に流れるテーマが分かるのだそうです。日本だって漢字圏、言われてみればなるほど分かるような気がする。タイトルと人物名を並べてみると、

    臥虎藏龍(グリーン・デスティニー)
    玉嬌龍(貴族の娘イェン、チャン・ツィイー)
    羅小虎(盗賊の頭ロー、チャン・ツェン)

どんなふうにリンクしているのかは、ご覧になってお確かめください。


右の写真はDVD特典のCD-ROMです。
これって最近売り出し中の名刺にもなるCD-ROMだと思うんですけど、スロットローディング方式やCDを立てて挿入するタイプのパソコンでは使えません。
内容は劇場予告編やキャストの説明など。DVD本体より俳優の解説は充実してます。


ということで、ぜひぜひご覧あれ。

 2001.06.24