ボンベイ to ナゴヤ

1997年インド作品 1999年日本公開(ただしとっても地区限定)
出演 世界をまたにかけるニューヒーロー   ヴィジャイ・シンハ…アニル・バクシー
キュートなダンサー  ソーナー…プリヤンカ
いつもパチンコ屋から出てくる悪役   ダニー…プレーム・チョープラー
算盤の似合うやくざ  佐藤…原智彦
監督 チャンチャル・クマール

この映画にストーリーを求めてはいけない。この映画に常識を求めてはいけない。この映画にすばらしい編集を求めてはいけない。とにかく、蘊蓄をたれて野暮な突っ込みをする人は絶対に観てはいけない。ありのままを受け入れ、とにかく苦笑いするしかないのだ……

ってどんな映画なんじゃい(汗)

でも、とにかくハチャメチャな映画。大阪と名古屋で公開されたときのパンフの表紙には「ナゴヤ人もビックリ!」なんて書いてあるけど、そりゃああんたビックリするでしょ。ナゴヤ人じゃなくてもビックリするよこりゃあ。もともと3時間級であろう作品を大胆な編集で105分(その後114分版が公開されている)にしているだけに、途中の話が繋がらない繋がらない。それにさ、悪人を追ってやってきたのがなぜかナゴヤでしょ。そしてさらに舞台は東京に移る……、はずなんだけどあれれっ、この風景ってナゴヤのあそこじゃあ……(汗)

なんでも近々ビデオ化されるという話なので、もし見かけたら話の種に1度見てみてはいかがでしょう。

ちなみに、私はこの春ナゴヤに引っ越しましたが、この映画で観た風景に出合うたびにひそかな感動を覚えています。「おっ、ここは二人が踊った場所。おおっ、ここはダニーのアジト。おおおっ、名鉄パノラマカーだ」ってな感じです(汗)

この作品の製作ラリット・バクシー氏は日本在住。名古屋市内で実業家として生活しており、なんでも「INDOYA」というインド料理屋は彼のものだそうです。そして、これまた名古屋在住の実弟アニル・バクシー主演の次回作を計画中とか。名古屋の皆さん、出演のチャンスがあるかもしれませんよ(笑)

 2000.06.25