君について行こう

上:女房は宇宙を目指す  
下:女房と宇宙飛行士たち


向井万起男 著
上:1998年7月20日発行
下:            〃
発行所:株式会社講談社

講談社+α文庫
(ハードカバーは持っていません)



相変わらず図書室ページは更新が遅い。明日(2001.09.08)からまた旅行なので、その旅行記で更新がどんどん遅れる。入荷予定表も取っ払っちゃったし。でも、活字も漫画も読むペースはそんなに変わってないからネタはあるんです。書かなきゃ同じだけど(汗)

この二ヶ月ほどは転職の谷間で、ずいぶんいろいろと読みました。特に、買ったっきり読んでない本とか以前読んで面白かったものとかを読みまくり。いま書いているこの本は、久しぶりに読み直した一冊です。

向井千秋さんといえば日本人宇宙飛行士の1人としてあまりにも有名なので、知らない人はほとんどいないでしょう。でも、だんなさんの万起男さんを知る人となるとちょっと少なくなるかも。彼の独特の風貌は一度見たらきっと忘れないと思うのだけど、露出度が千秋さんより少ないからあたりまえかな。もっと言えば、「向井千秋」と聞いてピンとくる人はいても「内藤千秋」と聞くと「誰それ?」となる人がほとんどでは?私はいつのまにか姓が内藤から向井になっていたので「ああ、結婚したのか」と思ったもんですけど、でも知り合いの中でも星好きや宇宙好き以外の人は、宇宙飛行士採用のニュースを覚えている人は少ないようです。

この本「君について行こう」は、万起男さんと千秋さんの出会い、結婚、他の飛行士たちとの付き合い、そして打ち上げと、ある種特異な生活環境を書いたエッセイです。ほとんどの人が体験しない、というか体験することが極稀な宇宙飛行士の家族としての生活、あまり語られることは少ないですから興味津々で読むんですけど、なんていうのかな〜、きっとこれは万起男さんの人となりのなせる業なのだと思うけど、とても淡々と書いてるんですよね。特別なことなんだけどでもそんな特別じゃなさそうな。でももったいぶらないその書き方が面白おかしくて、それからなるほどそうなってるのかと思えたりもして、読んでいて楽しかったです。

にしても、読めば読むほどお似合いの夫婦だなと思ってしまうんですよね〜。万起男さん、千秋さんをひそかに「ブラウンちゃん」と呼び(なぜかは本書の冒頭の「ブラウンに捧ぐ」を読むべし)、「なんの因果か夫婦になってしまって」という。でもとても大切に大切にしてるんだなと思います。そして、なんだかんだ言いつつこの関係を楽しんでいるんだなと。

2001.09.07