竜の戦士
<パーンの竜騎士 1>


アン・マキャフリイ著
昭和57年8月31日発行
発行所:早川書房

ハヤカワ文庫 SF483



パーンの竜騎士は、人気作家アン・マキャフリイの書くシリーズの一つです。

ルクバトと呼ばれる星系の第三惑星パーンが舞台。宇宙に進出した人類はこの星系に到達、植民します。開拓が順調に進むかと思われたのもつかのま、根付き始めた人間たちを空からの脅威が襲います。このルクバト星系には楕円軌道を持つ迷い星が囚われていて、ほぼ400年に一度パーンに接近します。接近時、パーンへ空からの災厄が降り注ぐのです。それを迎え撃つのが竜と竜騎士。彼らは強い絆で結ばれており一心同体の存在です。そしてその絆ゆえに様々な伝説が作られていくのでした。
「竜の戦士」の物語は植民からほぼ2400年後、パーンを守る竜騎士たちの存在意義が忘れ去られようとしている時代に始まります。


ハヤカワのSF文庫に納められていますが、竜なのになぜSF?と思われる方もいらっしゃるでしょう。このシリーズが始まった時はハヤカワのFT(ファンタジー)はなかったのでそれも理由の一つかと思いますが、このシリーズ中で語られる歴史の始まりは、まさにSFなのです。だから「サイエンス・フィクション」でいいんですけど、でも個人的には「サイエンス・ファンタジー」だよなと思っています。まるで中世を思わせる世界が広がっています。宇宙に人類が進出した後なのになぜ中世世界なのか、それはぜひ読んで欲しいと思います。ただし、2400年以上の歴史です、1冊では収まりません。しかしぜひシリーズ全部を読んでください。それだけの価値のある作品群だと思います。
ちなみに既刊(2001年1月現在)は、

正伝 外伝
「竜の戦士」 「竜の夜明け」
「竜の探索」 「竜の貴婦人」
「白い竜」 「ネルリカ物語」
「竜の歌」 「パーンの走り屋」
「竜の歌い手」 「パーンの走り屋」はハヤカワ文庫FT281「ファンタジイの殿堂  伝説は永遠に2」に収録。他は全てハヤカワ文庫SFシリーズ。
「竜の太鼓」
「竜の反逆者」


日本でも人気のシリーズ、たぶんファンサイトがあるだろうなと思って検索したら、そりゃあもう出てくる出てくる(笑)
書評や物語の背景など皆さんとても詳しく書いていらっしゃいます。私などのつたない文章よりもよっぽど魅力的に書かれています。リンクのページでいくつか紹介していますのでぜひそちらもご覧ください。用語集など読む前に見ておくといいかもしれません。

2001.01.14