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Hong Kong 旅日記


 

DAY04

 

最終日、三度マイポーへ。例により、途中の養殖池でヒメヤマセミを探すが現れず。深釧のビル群が池の直ぐ背後にある様に見える。胸の赤くないムネアカタヒバリ、少し黄色くなり始めたタカサゴモズツメナガセキレイクビワムクドリ等を撮影する。カワセミが観察しやすい所にしばらくいてくれたので香港のカワセミを初撮影。保護区に入ると、脇目も振れずに干潟の観察小屋を目指す。小屋の直ぐ前にソリハシセイタカシギのいることを期待して覗き窓を慎重に開けるが何もいない。海水面も期待した程近くはない。3百メートル程先。ただし、一昨日よりははるかに近い。今日はスコープでダイシャクシギの嘴がはっきり見える。凄い数だ。千羽近くいるのではないか?先日、スコープで見えた白い点々はカモメ類だと思い込んでいたが、その大部分はソリハシセイタカシギであることがわかった。こちらも四桁の大台を越えているのではないだろうか?正面にモモイロペリカンを発見。動物園で間近に見るのと、野生のを超望遠で観察するのでは感動が違う。更にオニアジサシ(初見)の4−7羽の集団が3つぐらい見える。国内で観察可能なアジサシ中で一番見たかった種を一度に二十羽近くまとめて見ることが出来、ラッキー。嘴は鮮やかな朱色で、頭も黒くもう夏羽だ
った。少し沖には、ツクシガモがいっぱい浮いている。カモメはホイグリンとセグロが中心。夏羽のズグロカモメがポツリポツリと目に入る。その内の一羽がスコープでじっくり観察出来る距離まできてくれる。オオズグロやチャガシラの夏羽を探すが見 付からず。ちょっと目を離した隙にモモイロペリカンは消えてしまった。しかし、暫くして深釧の方に今度はニシハイイロペリカンが3羽現れた。下の嘴の袋が婚姻色なのか?鮮やかなオレンジ色でとてもきれいだ。30分位見とれる。風景そのうち、満潮の時間を迎え、100m先まで海水が近付いてきた。数千羽のシギの大群が何処からか飛んできた。壮観だ。オグロシギとオオソリハシシギが主体。深釧の方向にはユリカモメ、ホイグリンカモメの大群が飛んでくる。その中に1羽のオオアジサシがいるのを発見。ソリハシセイタカシギの小群が小屋の近くに飛来したところで、タイムアップ、帰路を急ぐ。帰りのタクシーでヒメヤマセミとの2度目の遭遇に期待するが、叶わず空港へ向かう。

(以上で香港旅日記終わり)