- コマンドラインで日本語を - on Mac OS X カウンタ:(,)
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さて、JTerminalを使うことでコマンドライン上に日本語を表示することはできるようになりましたが、では日本語で書かれた文章を編集するエディタはどうすればよいのでしょうか? まぁ、Terminal上のエディタを使わなくてもTextEditなどのGUIアプリを使えばよいわけですが、Terminal上で操作しているときはTerminal上で動くエディタが何かと便利です。
ということで、次はJTerminal上で使える日本語入力・表示可能なエディタの話です。
Mac OS XにはEmacsがインストールされており、これを使えば日本語の表示・入力が一応できます。しかし、やはりもっと軽くて使いやすいvi系のエディタ(で日本語の通るもの)がほしいところです。
ところが、OS Xに付属しているviは日本語が通りません(表示も入力もできない)。 JTerminal上で動かすことだけを考えれば、neなども使えますが、ここはやはり使い慣れたvi(クローン)で日本語を通すことを考えます。
まず最初に、viクローンとしてはかなり有名なvimです。vimの場合、ソースコードからbuild(make)しても簡単に作ることが出来ます。次のような感じです。
% ncftpget ftp://ftp.mx.vim.org/pub/vim/unix/vim-6.1.tar.bz2 : % tar xvfj vim-6.1.tar.bz2 : % ncftpget "ftp://ftp.mx.vim.org/pub/vim/patches/6.1.*" : % cd vim61 % cat ../6.1.* | patch -p0 -f : % ./configure --enable-multibyte : % make : % sudo make install : %"%"はプロンプトです。(以下同じ)
また、vim本体は/usr/local/binにインストールされますので、/usr/local/binにpathを通しておいたほうが便利です。
vim以外でも/usr/local/binにインストールされるソフトは多いですから、.tcshrcなどに書いておくのがよいと思います。
% echo 'set path = ( /usr/local/bin $path )' >> ~/.tcshrc %
ソースから作るのは面倒という人は、finkにも入っているようですから、そちらをインストールしてもよいと思います。
ところで、OS Xに標準で付属しているviの素性はというと、どうもnviのようです。nviには日本語の表示・入力をできるようにした多国語化nvi (nvi-m17n) が存在していますので、vimのように色々な機能はいらないからシンプルで軽いものがよい、という人には良いのではないかと思います。手順は以下の通りです。
% ncftpget ftp://ftp.foretune.co.jp/pub/tools/nvi-m17n/nvi-1.79.tar.gz : % ncftpget ftp://ftp.foretune.co.jp/pub/tools/nvi-m17n/nvi-1.79.m17n-19991117.diff.gz : % tar xvfz nvi-1.79.tar.gz : % cd nvi-1.79 % zcat ../nvi-1.79.m17n-19991117.diff.gz | patch -p1 : % cd build % cp -pf /usr/libexec/config.guess . % cp -pf /usr/libexec/config.sub . % ./configure --enable-multibyte --disable-curses --disable-db --disable-re : % make : % sudo make install : %
nviアプリは/usr/local/binに"vi"という名前でインストールされますので、元のvi (/usr/binに存在する)が起動しないように、path設定に/usr/local/binを(/usr/binより前に)加えておいて下さい。方法はvimの項で書いた方法と同じです。
また、日本語(主にEUC)の表示・入力ができるように、以下の設定を~/.exrcあるいは~/.nexrcファイルに書いておけばOKです。
set skipdisplay set displayencoding=euc-jp set inputencoding=euc-jp set fileencoding=euc-jp set autodetect=jp+