| 日本の通訳案内業試験 2001.1.
語学関係では日本で唯一の国家試験
対象言語;英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、
受験手続期間;4月の初めから5月中旬まで。願書の交付と提出は
1次試験;7月上旬 外国語の筆記試験 合格発表;8月下旬
2次試験;9月下旬 外国語による口述試験 合格発表;10月中旬
3次試験;10月下旬 一般常識の筆記試験 この試験についてわたし自身の受験体験を踏まえてお話しよう。
7月5日、日曜日。 1次試験は外国語の筆記試験。朝鮮語は約200人受験した。 教室に入ったわたしは、自分がここで彼女たちと 試験は1時間ほどで終わって早退した。韓国の若い女性たちも、 試験前から会場となった大学の正門付近に、英会話学校の 1次試験の合格発表は、8月21日、自宅にハガキが送られてきた。 8月25日、わたしは再び国際観光振興会に行って、 このとき、年輩の事務員の方がこういう話をしてくれた。 9月27日、日曜日。国際教育会館というところで、2次試験。 当日は、受験者を、10時から、10時半、11時、11時半…と、 朝鮮語は2部屋に分けて行われ、それぞれ試験官は3人。 この試験のとき、小さなハプニングがあった。順番がきて、 わたしが入室すると、日本人男性の試験官が その後、質問の大半は韓国人の女性がした。「最近の円安、 2次試験でも、朝鮮語の受験者は、ほとんど韓国人女性。 10月13日に合格通知がきて、25日に3次試験となった。 この試験に最終合格するには、少なくとも1次試験に 3次試験は、日本語による筆記試験。ただし、韓国人は韓国語、 わたしは東京都内の青山学院大学で受験した。 内容は、日本地理、日本歴史、産業・経済・政治・文化に関する
合格 12月18日、せっかくだから最終合格発表だけは自分の目で 2次通過者で、3次で脱落したのは全体平均で18%だった。 地域限定免許 3次試験の意義 韓国人の受験者は、ほとんど3次試験で落ちてしまう。 語学は達者でも、日本についての一般常識が足りないからだ。 その意味では、この三次試験は、人文社会系の基礎知識を また、実際に通訳、翻訳、通訳案内業の仕事をするとき、 注意すべき項目 では、どうやって日本についての知識を増やすか。 受験のための特別な準備もしなければならない。 歴史と地理を重点的に勉強する。 歴史は、日本の高校の教科書をよく読む。問題集を買って、 それから最近の出題傾向として、時事の問題が増えている。 くりかえすが、こうして努力して身につけた知識は、 地理 「地理 世界と日本の国土」 |
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英語
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フランス語
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スペイン語
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ドイツ語
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中国語
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イタリア語
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ポルトガル語
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ロシア語
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朝鮮語
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計
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1990 |
422 |
52 |
37 |
32 |
46 |
3 |
3 |
5 |
33 |
633 |
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1991 |
359 |
40 |
28 |
28 |
29 |
8 |
4 |
7 |
48 |
551 |
|
1992 |
417 |
26 |
33 |
36 |
38 |
6 |
2 |
12 |
64 |
634 |
|
1993 |
266 |
21 |
44 |
17 |
40 |
8 |
3 |
11 |
49 |
459 |
| 1994 | 333 | 22 | 35 | 9 | 37 | 7 | 5 | 10 | 39 | 497 |
|
1995 |
270 |
16 |
18 |
10 |
44 |
5 |
7 |
8 |
30 |
408 |
|
1996 |
239 |
9 |
6 |
11 |
46 |
3 |
3 |
8 |
22 |
347 |
|
1997 |
212 |
12 |
12 |
7 |
58 |
3 |
3 |
6 |
20 |
333 |
|
1998 |
228 |
14 |
10 |
13 |
77 |
2 |
3 |
12 |
34 |
393 |
|
1999 |
232 |
15 |
12 |
11 |
72 |
5 |
7 |
9 |
29 |
392 |
| 2000 | 236 | 14 | 8 | 8 | 85 | 6 | 5 | 5 | 23 | 397 |
| 2001 | 222 | 9 | 11 | 12 | 95 | 2 | 4 | 8 | 34 | 397 |
| 2002 | 186 | 15 | 13 | 12 | 49 | 5 | 7 | 8 | 21 | 316 |
80年代後半の
朝鮮語合格者数
| 1985 | 6 |
| 1986 | 10 |
| 1987 | 10 |
| 1988 | 9 |
| 1989 | 21 |
| 概観 このデータは、近年の日本の通訳、ガイド業界、ひいては 国際関係の実態のリアルな断面を垣間見ることができる ひじょうに興味深いものだと思う。 英語の合格者の減少は、欧米人の訪日の相対的減少。 それから、通訳の需要も多いが、通訳者もたくさんいて、 もはや飽和状態、さしあたって有資格者を増やす必要はない という行政の意志の表れか・・。 同様に、ヨーロッパ系の各言語の衰退も目立つ。 そして、全言語を合わせた総数が、92年から97年まで 大幅な減少傾向を示しているのは、さびしいかぎりだ。 そんな中、98年、主に中国語、朝鮮語が増加に転じた。 今後も、このふたつの言語の重要性が増すと思われる。 さて、朝鮮語を85年から97年まで通して見てみると、 92年の64人をピークとした放物線となっている。 近年ではあのころが交流のピークだったと考えられる。 その後の減少は、景気の低迷と無関係ではあるまい。 中国語と朝鮮語の合格者を、98年に多く出したのは、 行政が観光など外国人誘致に力を入れようと考えてのことか。 なにしろいまや観光にかぎっても外国人入国者の60%以上は アジアからの人たち。日本への留学生がアジア、 とくに中国と韓国に集中しているのと同じだ。 通訳案内業試験に合格したわたしは、99年に入ると、 有資格者団体の主催する研修会に参加し、 たくさんの同業者と知りあいになった。 朝鮮語の仲間は、日本人と韓国人、男性と女性の構成が、 わたしが受験したとき試験会場に集まっていた人たちのそれと だいたいおなじだ。日本人より韓国人、男性より女性が多い。 すでに活躍している先輩もふくめて、現在、韓国語通訳の 主力になっているのは、日本人(ないし在日韓国人)と 結婚した韓国人女性たち。いわゆるニューカマーの人たち。 ひと時代前に主力だった在日2世の人たちは高齢化したことも あってか、だいぶ後退してしまったようだ。 |