弟は胆管がんで半年の命と昨年(2006年・平成18年)の夏に宣告されました。
今まで健康や体力にはたいへん自信がありましたから、そのショックは
いかばかりだったろうと、思います。
今までの仕事は取り上げられ、もはや病魔との戦いに明け暮れる日々。
哀れ、というほかありませんでした。
母には、「親不孝な息子で申し分けない」と涙を流して謝ったということです。
とうとう2007年(平成19年)の1月20日に家族に身体をなでられながら天国に
旅立ちました。
 
まさに、疾風のごとく生き、疾風のごとく去っていった・・・ということばに
相応しい人生でした。
 
いま話題になっている歌「千の風になって」が、弟は“俺の心境に合っている、
形見だと思って聞いてくれ”と親しい友人にCDを送ったと聞きました。
「わたしのお墓の前で泣かないでください。わたしはここにいません。
死んでなんかいません。千の風になって・・・・・・」
 
さて、私に託された弟の願いは、気弱になった母をいたわって慰めて欲しいと
いうことだろうと思っています。 ( 19年2月20日
風になった弟よ


坂入宣成 さかいりのぶしげ