その1
まずは横濱カレーミュージアムへ
平成13年4月7日(土)。前年冬に当選した横浜桜木町ワシントンホテルのペア宿泊券を利用して、の一泊旅行に末の君と出発。ちなみに往復新幹線代は私の確定申告還付金から捻出する。ということは、自腹分、ほぼゼロ。身銭を切らない旅行、なんてそうそうあるものでもなし存分に楽しむぞぉ!
そして桜木町ワシントンホテルに到着。チェックイン後コインロッカーに荷物を預け、いざゆかん! カレーミュージアム!! 京浜東北(根岸)線関内駅で降車し、商店街のある方角──関内駅の西側を歩く。この横濱カレーミュージアムについての基礎知識は2人共殆どなく、辛うじて私が「TVで1度だけ観たことがある」「ヤフオクで知り合った横浜在住の大学生に『伊勢崎町にある』と教えてもらった」「ネット検索の結果、どうやら1丁目にあるらしい」との3点の情報を入手でき、あとは「るるぶ横浜」のコピー片手に根性で捜すことになった。旅行者必須アイテム「るるぶ情報版2001」も、さすがに今年になってからOPENした建物のことまでは載っていなくて。迷う2人。果たしてカレーは食べられるのか?!
「伊勢崎町商店街の入口には各町ごとに異なった趣向のアーチがあるんだよ」と、昔取った杵柄的知識を末の君にひけらかす。彼女も同業者だったのに「ふーん」とそっけない返事。とりあえず賑やかそうな雰囲気の漂っている方向を目指して歩き続け、とある小路を抜け大通りに出た。歩行者が沢山いる賑やかな道。これはもしかして──?!
「お姉ちゃん。アーチがあったよ!」「ほんとだ。あとは1丁目に行けばいいんだね」「カレー、カレー……っと」「サリー姿のお姉さん、入口に立ってるかなあ」「マツキヨ沢山あるね〜」周囲をきょろきょろと眺めながらのこの会話。完璧におのぼりさん。でもいいんだもん。とにかくカレーミュージアムを探さねば。すると視力のいい末の君が、かなり遠くを指差し
「あそこに看板が!」
と叫ぶ。木立に隠れてはいるけれど、たしかに看板発見。はやる気持ちと今にも鳴り出しそうな下腹部を押さえ、少しだけ急ぎ足。
やっと到着したカレーミュージアム入口は既に中蛇の列。パンフレットを貰い案内係に導かれるまま、その建物の7階にあるミュージアムまでエレベーターで直行。(サリー姿のエレベーター係のお姉さんと写真撮りたいなあ。いつか犬山リトルワールドでサリー姿に変身するぞぉ)なんて思っている間に7階に到着。辛口カレー店がある8階へ行くにはここから階段を使うけど。私達は辛口苦手なので今回はこの階に入っている店の中から選ばなくちゃ。というわけで「よこすか海軍カレーの店『ぐーるMAN』」に決定! そして入店待ち行列の最後尾に並ぶ。「ここが最後尾です」のプラカードこそなかったものの、「60分待ち」との表示あり。60分……1時間かあ。暇つぶしにパンフレットでも見よおっと。
と、パンフを眺めていて、とあることに気がついた。
「ナンジャっぽい……」
そう、ここ「横濱カレーミュージアム」はミニチュア版ナンジャタウンの様相を呈していて、「館内に隠された気になるモノを押すと何かが起こる」パフォーマンススケープがすこぉしあるらしい。でも館内にいる人間の殆どは各店の行列に並んでいるので、それらを楽しんでいる人の姿はあまり見られなかった。この階はナンジャで言うと、さしずめ福袋商店街?──の横浜版。ああ。ナンジャタウンに行きたくなっちゃうよ〜お。ミニ株で儲けないとね。そういえば、このスタッフの並び写真もナンジャっぽい……。
実質40分間待ちくらいで「グールMAN」入口に到達。入口では海軍の制服をアレンジしたかのような、紺色の揃いの制服を着たウェイトレスが待ち構えていて、「こちらで食券をお買い求め下さ〜い」とのこと。といってもメニューは「よこすか海軍カレー」の「大盛」「並」「ハーフ」とサラダと飲み物くらいしかない。私達の前にいるたぶん大学生3人組は「ハーフ」を注文した様子。もしかして全店食べ比べる気?
「追加注文はできない」
とのことなので、私達は「並」2つとサラダを注文。「具沢山なサラダ」らしいので、とても楽しみ。
食券3枚をウェイトレスに渡し、待ち席に腰掛けて店内を眺める。カウンター席が約10席に2人用テーブルが5〜6席ほどだから、決して広いとはいえない。そんな店内を3〜4人ほどのウェイトレスがカレー皿持って右往左往。「カレーを味わいながら談笑」できる様子ではなさそう。コック達も殺気立ってる……?!「お待たせしました。あちらへどうぞ」の声に促され、壁際の席に着く。ふと隣の席に目を向けると、あの大学生らしい3人組が美味しそうに「よこすか海軍カレー」を食べていた。って、あの大きさで「ハーフ」?! 女子供の目から見ればあれは「普通」、そう「並」サイズ。じゃあ私達が注文した「並」って一体……。
待つこと2〜3分。2人用のテーブルの上は「並」2つとサラダと水で一杯となった。熱々コロッケの上にカレーがとろ〜り。サラダも期待を裏切らず具沢山! わあいっ。早速いただきまぁす♪ 普段甘口カレー専門の私達にはちょっと辛口だけど、美味しい! 40分以上並んでも悔いなし!今度は「ハーフ」にするぞぉ!
先刻より幾分短くなった行列を尻目に、次の観光地を目指す2人。パフォーマンススケープはナンジャタウンで存分に楽しむことにして下階に降りる。行きは1階からの直行エレベーターがあるけど、帰りはエスカレーターしかないこの建物。実は1階から6階までパチンコ店やゲームセンターとなっているので、子供連れの家族には少し酷。かも。店内の中央よりやや端にエスカレーターは設けられているものの、各階店員達の呼び込みの声が耳を貫く。エスカレーターからトイレに行くまでの間にも面白そうなゲーム機が勢揃い。この誘惑に耐えられるチビッコは何人いるかなあ。