NOD32

   PCの性能向上はめざましいものがありますが、みんながみんなそんなハイスペックなPCが使えるわけではありません。中には5年以上前のPCを使い続けいている人だっているでしょう。
   そんな事情を無視するかの如く、ウイルス対策ソフトは毎年のように重装備になって動作も重くなっていきます。それはハイスペックのPCでさえ重いとはっきり体感できるくらいです。そりゃあ日々進化する悪質なウイルスからPCをブロックするわけですから、ウイルス対策ソフトだって色々な機能を装備して重くもなるってもんです。そんな中、古いPCでも快適に動くウイルス対策ソフトはないのか!と思って探したところ、ありました。NOD32というソフトです。

   このNOD32は凄いですよ。なんと言っても、動作環境がCPU133MHzから300MHz(OSにより異なる)。ウイルス対策ソフトで有名なノートンも動作環境は300MHzとか言っていても、実際は300MHzではかろうじて動く程度。とてもじゃないけど実用的ではないので、NOD32も同じパターンなんじゃないの?って思いましたが違いました。
   実際にComputerコンテンツでレビューしているFIVA103という、CPUが300MHzの年代物ノートPCに無理矢理WindowsXPをインストールしまして、それでNOD32を使ってみたんです。このPCでノートンを使った場合は起動するだけでも精一杯っていう感じだったんですが、NOD32だとウイルス対策ソフトを何も使っていない場合よりは起動が遅いんですけど、通常の操作はウイルス対策ソフトが入っていることを感じさせない速度でして、ノートンとは比べものにならないくらい軽かったんですよ!NOD32のサイトでも動作の軽さをアピールしてますけど、これは本当ですね。普通に凄いです。

   そしてもっと凄いのが対応しているOSの幅広さ。ノートンにしてもウイルスバスターにしても対応しているOSはWindowsVistaとWindowsXP、かろうじてWindows2000が対応しているかどうか、ってところだと思うんですが、NOD32は違いますよ。NOD32はWindowsVistaやWindowsXPはもちろん、Windows2000/NT4.0/Me/98/95などの既に販売を終了している古いOSにも対応しているんです。さらには個人ではほとんど使われていないであろうWindowsServer2003まで対応しているんですよ。もちろんVista/XP/2003に関しては64bit版まで対応しているというんですから、現在稼働しているWindwosには全て対応していると言っても過言ではありませんね。素晴らしい。

   ウイルス検出機能に関しても素晴らしく、パターンファイルの更新頻度が高いのはもちろん、ヒューリスティック機能という未知のウイルスにも対応できるという機能まで搭載しているわけで、ウイルス検出については文句の付け所がありません。ウイルス検出率の高さに関する賞を何度も受賞しているのは伊達ではありませんね。

   ただ残念なことにNOD32はウイルス検出駆除のみのプログラムのため、ファイアウォールの機能を搭載していないんです。この点に関してだけは唯一他のウイルス対策ソフトに大きく後れを取っているんです。しかし、WindowsVistaやWindowsXPに搭載されているファイアウォール機能や自宅でルーターを使っている人はその辺を十分に設定しておけば大丈夫だと思いますよ。


結論:
   動作の軽さやウイルス検出に関しては文句なし。ファイアウォール機能が無いのが欠点ですが、古いPCを使っている人には特にお勧め。