Norton Internet Security 2010

   2009で劇的に動作が軽くなったNorton Internet Secueiry(以下、NIS)。今年の新バージョン2010が発売になって久しいですが、その2010でどうなったのかレビューしてみたいと思います。

   基本的には2009とほぼ同等というか、2009とどの辺が変わったのか分からないくらいなんですが、そのためなのか2009と同じ軽快さを継続しています。軽快さはもちろん、それ以外の良い部分も継続しています。でも、これはどうなのっていう部分もそのまま引き継いでいる印象もあるんです。

   例えばファイアウォール。これがちょっと厳しすぎるかなと思うんです。ファイアウォールは不正な侵入を防ぐものですから厳しいくらいがちょうどいいんです。でも、デフォルトの設定ではローカルネットワークでのWindowsファイル共有が出来ないのはどうかと思うんです。個人でPCを2台持っているとお互いのPCの中にあるファイルをやりとりしたいときがあるじゃないですか。そうしたときにNISのファイアウォールの設定を変えないといけないんですよ。その設定がチェックボックス1つで変えられるのならいいんですけど、そうじゃないんですよね。結構分かりにくい場所に設定があってその設定も複雑なんですよ。仕組みが分かっていればなんとか設定できるものの、ライトユーザーがWindowsファイル共有したいとき設定を変えようと思っても変えられないと思うんですよ。ESET Smart Securityなどはインストール時にファイル共有を有効にするかを決められるので、NISも同じようになっていれば印象も変わっていたんですけどねえ。

   あと、PCがアイドル状態になったらいわゆる自動スキャンが始まるんですが、これを無効にする方法が無いんです。1時間とか2時間とか6時間とか一時的に止めることは出来るんです。でも、恒久的に止められないんです。最長で1日。まあそれだけあえばいいといえばいんですが、例えばテレビ番組を録画しているときやエンコードしているとき、DVDを焼いているときってPCを操作していない状態でNISからみたらアイドル状態なんですよ。そんな時にファイルのスキャンが始まったら負荷がかかってコマ落ちが発生して大変なことになるわけですよ。なのでアイドル時のスキャンを恒久的に停止する設定が欲しいんですよ。次のバージョンでは是非この辺を改善していただきたいなと。

結論:
   ノートンと言えば重いという印象は既に過去のもの。あとは設定の分かりやすさや使い勝手をもう少し改善してくれたら完璧。


戻る トップページへ