インターネットで必要なページを見つけて取っておきたい場合にブラウザから保存ではなくて、ネタの種へドラッグ&ドロップするのが当たり前になるくらい馴染んでしまったスクラップソフトのネタの種ですが、そのネタの種が機能を追加するなど新しくなって「ネタの種2」になったんです。
毎日頻繁に使っている旧ネタの種は便利なんですけど、こんな機能が欲しいなという物足りなさを感じていた俺は速攻で買ってきて使い始めてみました。
ネタの種がどんなソフトなのかというのは旧版のレビューを見ていただくとして、今回は変更点のレビューをしてみたいと思います。まずは良くなった点から説明してみましょう。
・エディタ部分の強化
前バージョンもテキストエディタとしても使えるようなエディタがあったんですが、今回はそれに加えて同社の定評のあるメールソフトSyurikenと同じエディタも選べるようになったんです。これによってメモ書きなどでの編集の幅が広がるようになりました。
・取り込み先の指定
ドラッグ&ドロップで取り込む際に従来だと箱でしか指定できなかったんですが、今回からは箱の中の小箱も指定できるようになりました。今までだと一端箱に取り込んだ後に各小箱へ手動で移動していたんですが、これによって取り込む際に小箱を指定するだけで完了。そうだよ!この機能が欲しかったんだよ!
・プレビュー機能
ネタの種を使っていてどんどん紙(ファイル)が溜まっていくと名前だけではどれがどれだか分からなくなることがあったんですが、そんな不便さを解消する機能がこれ。取り込んだ紙のプレビュー(縮小画面)がサムネイルで表示出来るのでパット見ただけでどれがどの紙なのか一目瞭然。そうだよ!この機能が欲しかったんだよ!
とまあ、これ以外にもかなり使い勝手が良くなっているんですが、逆にちょっとなあ、と思うようなところもあるわけです。例えば、先ほど説明した便利極まりないプレビュー機能。これは欲しかった機能ではあったんですが、このプレビューを作成する部分がよろしくないんですよね。どうも画面に表示されたものをそのままハードコピーとして保存しているようなんですよ。どういう事かというと、プレビューの作成には時間がかかるので、作成しながら別の作業を行うとその別の作業の画面が次々とプレビューとして保存してしまうんですよ。いや、これはちょっとダメでしょ!ハードコピーじゃダメでしょ!見たまんまの画面のハードコピーじゃなくて、内部的に処理してプレビュー画面を保存するようにしないと!とってつけたような間に合わせの機能じゃないんだから!今回の新機能なんだから!そりゃあ今の段階でも注意して使えば十分なんですけど次のバージョンでは是非改善して欲しいですね。
さて、今回のこのバージョンアップですが、ご覧お通りそれほど大きなバージョンアップではないと思うんです。今回初めて購入する人はいいと思うんですが、問題なのは旧ネタの種を使っていてバージョンアップする人だと思うんです。つまりバージョンアップする価値があるかどうかなんですが、正直言って微妙なんですよね。俺的には保存先を小箱で指定できるようになったのは嬉しですし、微妙とはいえプレビュー機能がついたのも嬉しいんですが、値段に合うだけの機能追加では無いと思うんですよね。オンラインショップだとバージョンアップ版というのがあって通常よりも比較的安価に売られているんですが、店頭では通常版しかないわけで価格的にどうかと思います。元々そんなに高価なソフトでは無いと言えばそれまでですけど。
ちなみに、全く発芽しないような種をたくさん溜め込んでいる俺ですが、普通に問題なく旧ネタの種からアップグレードできたので、保存してあるデータの互換性に関しては大丈夫だと思います。同じたくさんの種を溜め込んできた人も躊躇せずにバージョンアップしてみるのがいいんじゃないかな。
結論:
資料として収集した情報を一元管理でき、ジャストシステム製品と連携できるネタの種はもはや手放せないソフトの一つになったわけですが、今回はわざわざバージョンアップするほどの機能アップがあるのかは微妙。無償バージョンアップとかだったら良かったのにね。
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