Norton AntiVirus 2006

   毎回レビューするのもどうかと思うようになってきたくらいすっかりお馴染みとなったNorton AntiVirus(以下、NAV)。
   今回はそのNAVの2006をレビューしたいと思います。2005からどこが変わったのか、また他のウイルス対策ソフトとどう違うのかなどをレビューしてみます。

   まずは2005からの変更点を。一番の変更点といえばProtectionCenterなるセキュリティーを管理する機能が付いた点でしょうか。これはセキュリティ上に不備があるとその旨を知らせてくれる機能なんです。このように書くと何か便利な機能のように思えるんですが、実際は便利でも何でもないただのウザい機能でしかないんですよ。
   まず1番最初にウザく感じるのは、タスクバーを占領してしまうころ。ワイド画面で高解像度で使っていればまだ我慢できるんですが、一般的なXGAのような解像度で使っていると非常に邪魔になるわけですよ。タスクトレイやスタートボタン、IMEのバーなどをまとめて表示しているような環境だとそれだけでタスクバーの半分以上を占領されてしまうわけですから。タスクバー本来の使い方であるタスクを管理することすらままならくなってしまうわけです。そのタスクバーの表示をアイコンに変更してタスクトレイ(時計の横)に表示する設定もできるんですが、それもそれで目障りなんですよね。今までなかったものがあるというのはかなり違和感があるわけです。そりゃあね、あっても困らないんですけど、別に表示されている必要はないんじゃないの?って思ってしまうんですよね。Nortonのアイコンが2つ並んでいる時点でどうかと思いますし。気の利いたアプリであれば、表示する必要がない場合は非表示にする設定くらいはあるんですが、それすらないっていうのはどういうことなんでしょうか。
   じゃあこの機能を使わないようにするとどうなるのか。実はこの機能を無効にすることは出来ないんです。ProtectionCenterが管理する機能を最小限にすることは出来るものの、タスクトレイにはアイコンが残り、問題点があるとか言って×マークが付くんですよね。アイコンそのものを隠すことが出来ればいいんですが、先ほどいったように、それが出来ないので目障りというか、×マークが付いていると俺が何したってのよ?って言うか、何か自分が悪いような気分になるわけですよ。しかもこのProtectionCenterはNorton InternetSecurityに付いている機能の限定版でして、全部の機能を利用するにはNAVだけでは駄目っぽいんですよ!Norton InternetSecurityを買えってさ!おいおい!んな使えない機能を入れるなっての!ウザいのなんのって!せめてProtectionCenter自体を無効にする機能を付けてくれっての!

   今回の2006はそんな余計な機能が付いているためかPCの起動が若干遅くなったり動作が重く感じますが、ウイルス検索削除機能や簡易的なファイアウオール機能、またアプリ単位での通信の制御機能などの基本的な部分は2005と同様に普通に機能しているので、この辺は問題ないと思います。


結論:
   動作が重くなっているのでそれを覚悟して買うのならいいと思いますが、これに我慢できなければ他のウイルス対策ソフトへ乗り換えは必須。