WindowsMe/XPにはシステムの復元という機能があり、Windowsの調子が悪くなったら直前の状態まで戻すことが出来るんですが(直前で保存していればですが)、この機能はWindowsから操作するものなのでWindowsが起動しなくなった時には使えないんです。そうなってしまうともはやWindowsの再インストールやリカバリをするしかないわけで、膨大な労力と時間が無駄になってしまいます。そこで登場するのがこのNorton Ghost 2003(以下2003と表記)。
ソフトの概要は2001、2002のレビューを読んでいただくとして。今回は以前のバージョンからどの辺が変わったのかを説明してみようと思います。
この2003。操作性はほとんど変更はないものの、機能的には大幅にアップしてまして、今まで使えなかったUSBやIEEE1394で接続されたHDDやCD-R/RW、DVD-R/RW等(使える機種はかなり限られてますが)にもバックアップが取れるようになったんです。さらに保存先にNTFSでフォーマットされたドライブも使えるようになったりしていまして、バックアップ先の場所はかなり柔軟になりました。つーか、何で今までサポートされてなかったのかが不思議なくらいなんですが。
それ以外の新機能として筆頭すべき点は、今までの起動ディスクの他にもWindows上からもバックアップや復元が出来るようになったことでしょうか。これによって手軽にシステムのバックアップが取れるようになったのは嬉しいですね。
その他にも、起動ディスク作成のウィザードが若干親切になったので今までよりは解りやすいんじゃないでしょうか。まあマニュアルの取っつきにくさは相変わらずですが。
と、このような新機能も便利なんですが、個人的には2002にあった、起動ディスクで起動した時に画面に表示されたシリアルNoをその都度入力しなくちゃいけなかった謎の仕様が無くなってくれたのが一番嬉しいんですが。あの意味のない機能はいったい何だったのでしょうか。
結論:
まだまだ誰でも簡単に使えるようになったとは言い難いものの、OS標準のシステム復元機能では物足りない人、自分の環境を素早く復元したい人にはこういうツールが便利じゃないでしょうか。もちろん2001から2002へのアップみたいにどこがバージョンアップしたのか解らないようなショボさはないので、2002を買い控えていた人にはお勧め。Nortonシリーズを持っていれば若干安く買える特別優待版もありますからね。
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