CASSIOPEIA FIVA103

   こよなく愛してきたFIVA101は液晶バックライトの傷み、標準バッテリの劣化、ハードディスクの損傷などこれ以上使い続けるのには無理があったので、思い切って買い換えを決意。

   基本的にはFIVA101(以下、101。FIVA103は103と表記)と同じなので変わったところだけレビュー!


●CPU
   相変わらずMediaGX。でも凄いんだぜ!なんとクロックが100MHzも上がって300MHzだぜ!300MHz!300MHz!<しつこい
   ちなみに現在はCyrix製ではなくてNS製なのでMediaGXではなくGeodeGX1って呼びます。ものは同じなんですが。ベースクロックは相変わらず33MHzと超低速。だけどメモリクロックは、従来の66MHzから75MHzにアップ!体感でも101よりも速くなったのが判ります。


●HDD
   標準で10GB。なんて言うか凄く微妙な容量。多すぎず少なすぎず。いや、足りねぇよ。こんなのじゃエロゲ入らないよ!だってあれよ?CD-ROMを仮想化しなきゃいけないのよ?
   一応32GBまでの9.5mm厚の2.5インチIDEタイプなら出来ます。その辺は101と変わりないので。おっと、載せ変えた時点でメーカの保証が無くなるので注意が必要だぞ☆


●メモリ
   標準で64MB。これだけ見ればまあ普通。だけど、この64MBってオンボード32MBに増設ソケットに32MB増設してあるんです。つまりですね、メモリを増設するときはこの増設32MBを外さないとダメな訳で。もったいねぇ!
で、最大で96MBまで増設できるのは101と同じ。よって64MBのメモリを挿せばいいわけだ。
   エロゲを少しでも快適にプレイしようと早速増設しまして。純正メモリは高いのでIODATAのSDIM100-S64MWをチョイス。対応機種には入ってなかったけど大丈夫。基本的にはPC100のローハイト(1.05inch以下)タイプのSODIMMが使えるので。ローハイトじゃなくても使えるんですけど、スロットに差し込むには本体をバラさないとダメなんですよ。面倒なんですよ。SDIM100-S64MWはローハイトとは書いてなかったんですけど、運良くローハイトタイプでした。
   IODATAの他にもプリンストンのも大丈夫のようです。ただしIODATAにしてもプリンストンにしてもこれらは製造時期によってローハイトじゃない場合もありますので購入時は注意です。ローハイトと記述のあるメルコのVN100シリーズは使えなかったとの報告がありました。注意だぞ☆
   ちなみに、128MBのメモリは64MB分しか認識しませんでした。それから103はPC100なので101で使っていたPC66のSODIMMは使えません。おかげで101で使ってた増設メモリが使えなくなったじゃないかコラ。これも純正品以外を使った場合は保証が切れるっぽいから覚悟が必要☆


●USB
   101にWindowsMeやWindows2000をインストールしたとき出た不具合が直ってるよ!まあ103はWindowsMeがプレインストールされているので当たり前なんですけど。っつーことでチップは同じなのに101より安定して動きます。CASIOの技術者に拍手!


●カラーリング
   パールホワイトに緑色のロゴ。底面は相変わらず銀色。なんつーか、無難な配色。102で評判が悪かったスケルトンキーボードも廃止されて101みたいな素材に変更。簡単に言うと女性層をターゲットにしたような配色になったわけで。そこ、若人には似合わないとか言うな。


●添付アプリ
   いくつかアプリがついてきますが。その中の一つにポストペットが。なんつーかなぁ、ポストペット使うようなユーザ層はFIVAは使わないんじゃないの?どうよ?どうせなら「加奈の郵便屋さん」を付けて欲しk(以下自主規制)


●小技
   工場出荷時の設定で使うとDirectDrawがうきいぃぃぃぃ!ってくらい遅いんです。んで、改善するにはシステム情報→DirectX診断ツール→DirectDraw無効を有効に変えるだけで劇的にパフォーマンスアップ!ただし有効にすると動画の再生が変になるんだよ…。加奈のオープニングが見れないんだよ!それからWMP7でハングの可能性も。
 

 

●Windows2000を入れるとどうなるか?
   結論から言うとWindows2000は使えません。せっかくWindows2000でのUSBの不具合が直っているというのに!仮にインストールできても、Video、AudioドライバはもちろんNICやUSB機器のドライバを入れても次回起動時にこれらが消されてしまうんです。 つまり、起動する度に新しいハードウェアの検出が始まってしまうんです。数々の人柱が挑戦してきた結果がこれです。BIOSがそういう作りなんだって(解析者談)。これは歴代FIVAから言えることだけど、プレインストールされているOS以外のOSはちゃんと動かないんだね。USBの不具合が直ってるだけにもったいねぇ。


●WindowsXPを入れるとどうなるか?
   動きます。動いちゃうんですよ旦那!信じられますか!しかもWindows2000のようなUSBの不具合もなく実に快適に動きます。しかし、WindowsXPを動かすには96MBのメモリでは少々きついのでBIOSにパッチを当てて増設メモリかメモリソケット側にジャンパを飛ばして128MBや256MBの増設メモリを増設しましょう。どの増設メモリが使えてどうやってBIOSにパッチを当てるのかとかジャンパを飛ばすのかとかはgoogleで検索すれば該当するページが出てくるので質問は厳禁!もちろん本体が動かなくなっても保証しませんよ!(それくらいリスクのある改造です)


●まとめ
   FIVA101、102、103全体に言えることですけど、少なくてもトラブルが発生しても自分で解決できるスキルが必要。クセも強くFIVA独自の不具合もあるので上級者以外にはあまりお勧めできるようなモノではありません。ですが、A5ミニノートとしてのバランスは良く、オフィス系アプリを使う分には大丈夫。これでエロゲをばりばりやろうとか考えちゃダメ。



※改造は各自の責任で行ってください。若人は一切の責任を負いません。