CASSIOPEIA FIVA101

   世界最小最軽量SVGAパソコンというコンセプトで発表されたFIVA。ミニノートの代名詞であるリブレットを越えるPCが出てきたんですよ。はっきり言って期待しまくり。が、発売は遅れに遅れまくって発売した頃にはスペックは過去の物になってしまい散々たる結果。なのに発売当初は店頭でも20万以上の価格。…高けぇよ。高すぎるよ!だってアレよ?20万って言ったら当時ハイエンドだったPentiumIIのA4フルノートが買える値段よ?
   そんなこともあってFIVAを忘れること数ヶ月。Akiaの直販で138,000円で販売されていると言う噂が!そして店頭でもこの価格に!なあ!ここで買わなきゃ漢じゃないだろ?な?ああ、俺は買ったね。生活のことを全く考えずに買ったね。


●SVGA表示
   このA5サイズのノートPCでSVGA表示出来るのはFIVAだけ。ライバル機(?)のリブレットも800x480と変則的、ちょっと大きいVAIO C1も1024x480と縦が480以上ではありません。縦が600あるのは大きなアドバンテージなんです。最近のゲームは800x600を要求しますからね。特にエロゲ。
   それにTFTを進化させた(?)HAST液晶なので発色も応答も良く非常に綺麗。これほどきれいな液晶は見たことないよ!ただ6.7インチなので、あと1まわり大きければ!大きければ!


●キーボード
   これ本当にミニノートのキーボードですか?すごく打ちやすいんですけど。キーピッチも大きくクリック感もあり、配列に無理がないので良好。でも所詮ミニノートなので手の大きい人には厳しいですよね。


●ポインティングデヴァイス
   サムパッドと言うタッチパッドが液晶LCD右下あたりに付いています。これを右手の親指で操作します。ボタンは本体左上(丁度F1キーとF2キーの上)にあります。左手の親指で操作します。つまり画面を大きく開いて両手で包み込むように持ちながら操作できるようになっています。もちろん液晶画面は180度開きます。立ったままだと結構使いやすいんですけど、机の上などに置いて操作するときはそれほど使いやすくないです。こればかりは賛否両論です。まあ慣れれば何とかなります。なるんだよ!


●乏しいインタフェース
   FIVAにはPCカードスロット、USB、IrDAしかありません。後は、本体底面にポートリブケータをドッキングさせると各種I/Oが使えるようになります。ところが、このポートリブケータは標準添付ではありません。…おいおい。
   もちろんポートリブケータに接続できるFDDも別売りです。…って、おい!FDDが無いとOSのインストールすら出来ないのですけど、FIVAはPCカードからブートできるのが唯一の救い。PCカードスロットにコンパクトフラッシュやスマートメディアを挿すとそこから起動できます。なかなかこれが出来るノートPCって無いんですよね。
   でもそこから起動した場合にHDDの拡張領域が認識できないという欠点もあります。電源投入時にAlt+Cキー押下でカードブート出来る裏技は覚えておくと便利。


●CPU
   CPUはCyrixのMediaGX-200MHzです。MediaGXはPentium等と同様にx86のCPUでベースクロック33MHzでCPUにVideo、Audio機能などを取り込んだチップです。お世辞にも速いチップではありません。ベンチマークでもボロボロな数値を叩き出しますが、体感は思ったほど遅くありません。MMXPentiumの150〜200MHz程度だと思います。しかしCyrixなので思いがけないところで処理が速かったりします。俺は密かにCyrixラヴ!なのでこのCPUは気に入ってます。素晴らしい。


●バッテリ
   標準バッテリはカタログによると3時間程度とか書かれてますが。こら、嘘つくんじゃねぇよ。酷使したら1時間程度しか持たないよ!←当たり前
   っつーことで予備バッテリは必須。お勧めは大容量バッテリ。これだと標準バッテリの倍程度は持ちますんで。大抵のノートPCは大容量バッテリを付けるとダサくなるところがFIVAは違うんだ!本体との一体感のあるデザインは素晴らしすぎる!


●メモリ
   FIVAは最大で96MBまで拡張できます。標準では32MBしかありません。+32MB増設メモリ付きのキャンペーンモデルを購入したけですが、計64MBでは個人的に辛いので+64MBの増設メモリを一緒に購入。実は純正もサードパーティもFIVAの64MB増設メモリというのは購入時点では存在しなかったんです。どうしたかというと、某FIVAメーリングリストで人柱報告のあったIO-DATAのSDIM2100S-64Mというメモリを購入しまして。もちろんFIVA未対応です。他社でもSDRAMのSO-DIMMでローハイトタイプなら動作するかもしれません。ちなみに128MBタイプの物は64MBまでしか認識しません(認識するものもあるようです)。
   増設スロットが1つしかないのでキャンペーンで付いてきた32MBのメモリは箱の中へ。もったいねぇ。


●HDD
   購入したモデルは3.2GB。少なすぎる。そこでHDDを交換。IBM製12.0GBに交換しました。2.5インチのIDE-HDDで厚さが9.5mmの32GBまでの容量なら交換可能です。
   なみにFIVAのIDEコントローラCx5520はDMA/33未対応なので転送速度は期待してはいけません。


●まとめ
   かなりクセがありノートPCの常識が通用しない場合もありますが、ミニノートとしては非常にバランスが良いです。また、ミニノートで唯一800x600ドットの解像度を表示出来る機種なのでここに魅力を感じれれば買え。買いまくれ。



※改造などは個人の責任で行って下さい。若人は一切の責任を負いません。