雪桜

   数年前に不朽の号泣作「加奈〜いもうと〜」をプレイしてからというもの、D.O.の発売するタイトルには何かと注目するようになったんです。それまではD.O.って陵辱系のイメージが強くてどちらかというと敬遠していたんですが、やっぱり、ほら、加奈を知っちゃうとね!プレイしちゃうとね!泣けちゃうとね!義妹サイコーだとね!病弱系サイコーだとね!だってお前、加奈(以下1万行におよび加奈について熱く語っているので割愛)

   さて、そんな俺の認識をガラッと変えたD.O.。相変わらず陵辱系は多いんですが、3作に1作くらいは加奈や家族計画(いや、これも不朽の名作で末莉以下1万行におよび家族計画について熱く語っているので割愛)のような純愛系のタイトルを出してくるんですよ。もちろん雪桜もその一つ。そんな純愛系はボリュームに差はあるものの、おおむね良作揃いなので雪桜も楽しみにしてましたし、発売前から良作っぽいかもなんて思ってましたし、いきなり結論を出しちゃいますが、ぶっちゃけ雪桜はなかなかの良作でした。
   良作と言っても誰もが絶賛するようなボリュームのある超大作ではないし、シナリオを重視した長編でもないし、次から次へと号泣イベントが連発するような感動系でもないし、萌えキャラを前面に押し出して際だたせたような萌え系でもないんです。
   つまり、ちょっぴり切なく、時には笑いあり、そしてほのぼのとした和気藹々な雰囲気、さくさくと軽快に進むテンポの良さ、それらがうまくコンパクトにまとまった小粒の良作、そんな感じなんです。なので、何かもの凄いものを期待してプレイすると期待はずれに終わってしまうけれど、手軽にサクッとプレイすると「これ、なかなかいいね」って感じるんじゃないかなと思うんです。老舗だけあってシステム面もしっかりしてて安心感もありますしね。

   超大作もいいけど、たまにはこういう小粒な良作もいいなと思った一作でした。次の純愛系タイトルも激しく期待。