てのひらを、たいようにAB

   「てのひらを、たいように」のいわばオマケシナリオ的な要素を含んだ「てのひらを、たいようにAB」(以下AB)。

   実を言うと、俺は「てのひらを、たいように」本編よりも先にこっちをプレイしちゃいまして。と言うのも、ABには本編よりも前の話の"Beforeシナリオ"と本編の後の話の"Afterシナリオ"が収録されているんです。
   だから本編をプレイする前に"Beforeシナリオ"をやっておこうかなと思ったんですよ。ほら、やっぱり話の流れは大切ですからね。順番に進めるのが良いかなと。で、何を血迷ったのかプレイしたのは"Afterシナリオ"。って!おい!登場人物の関係が全然わかんねぇっつの!話の展開が全く解らねえっつの!世界観が掴めないっつの!何考えてるんだよ!俺!いや、だってしょうがないじゃん!タイトルメニューで"After"、"Before"って上から順に並んでたんだから!先頭にあった"After"をチョイスしちゃったんだから!ってか、普通は上から順に選んじゃうでしょ!<選びません

   …と、このまま"Afterシナリオ"をプレイしても話が分からない以上は続けるのもアレだし、"Beforeシナリオ"をプレイするんだったら逆に本編からプレイしてみようかなって思ったので、先に本編をプレイしましたけど。
   で、その後、本編をプレイしてから、再プレイしてみたら話が分かるようになりました!<当たり前だっつの!


   それで感想なんですが。この手のファンディスクのようなソフトはどうも原作の雰囲気をぶちこわしてしまう物が多いんですけど、これはそんなことはなく、むしろ本編の足りない部分をいい意味で補ってるんじゃないかなと思いました。特に"Afterシナリオ"は本編でこの後どうなったんだろうな?なんて思ってた部分の話でしたし。まあそれでも全部補えてる訳じゃなくて、例えば明夫と順哉の関係はその後どうなったのかとか、日高先生はあれからどうなったのかとか、そう言う部分があまり補われていなかったので、その辺まで補ってくれると良かったなかなと思いました。


   そんなわけで、「てのひらを、たいように」本編の雰囲気が好きで、より物語を楽しみたいと思ったらプレイすべし。5000本の限定生産だったみたいだけど是非とも探して出して買うべし。