School Love! そよ風のハーモニー

   今回はDisAbelから発売されました「School Love! そよ風のハーモニー」、通称「すくぅ〜るらぶっ」(<そのまんまじゃん!)をレビューしてみたいと思います。

   その「すくぅ〜るらぶっ」なんですが、パッケージ裏面にはこう書かれていまして。


私たち、真っ盛りなのです!



   …えぇと、何がどう真っ盛りなのかよく解りませんがとりあえず萌え系だというのは解った!パッケージの裏面からヒロインが妹、ツンデレ、先輩、不思議系を網羅してるのは解った!それではレッツプレイ!


   …と、その前にまずはインストールをば。DVD-ROMをセットしてインストーラを実行っと。


   …


   ……


   …よし、インストール完了。


   早速ゲームを起動して真っ盛りな世界へ!と思ったら、えーなになに?初回起動時のシリアルキーコードの入力ですか?エロゲなのにわざわざシリアルキーコードの入力ですか?仕方ないけどいいでしょう。シリアルキーの書かれた紙を見ながら入力して、っと

   …カタカタカタカタカタ

   …カタカタカタカタカタ

   …カタカタカタカタカタ

   …カタカタカタカタカタ

   …カタカタカタカタカt




   って、長ぇよ!20桁以上も入力してられるかっつの!



   と、とりあえずゲームが起動出来る状態になったのでゲーム内容の説明にいきます。

   このゲームは一般的なエロゲと同じタイプのごくごく普通のAVG形式になっているので説明書を見なくてもそのままプレイできると思います。セーブ、ロードはもちろんのことメッセージスキップや既読スキップなどの便利な機能も揃っていますので迷うことは特にないでしょう。

   ところがですね、ゲームの進み方だけがちょっと違うんですよ。このゲームは攻略できるキャラの順番が決まっていまして、1人ずつクリアしていかないと次のキャラを攻略できないようになっているんです。もちろん1回キャラクリアしたらどのキャラのシナリオもプレイできるようになるんです。ここまでは他のゲームでも同じものがあると思うんですが、他とちょっと違うのは一般的なゲームだとシナリオが進んでいく課程でフラグが立っていってどのキャラのシナリオに進むのかが決まるところが、面白いことに最初にどのキャラのシナリオをプレイするか選ぶようになっているんです(全キャラクリア前は規定のシナリオへ突入。選べるようになるのは1回全キャラクリアしてから)。
   つまり、それを選ぶと後は基本的には一直線のシナリオでそのキャラのエンディングまでたどり着けてしまうところなんです。要するにプレイ中は選択肢を選んだりフラグを考えずにひたすらクリックしまくるだけでゲーム性はほとんど無いんですよね。

   それ以外にと言うかなんと言うか、実はこのゲームにはものすごい問題点があるんです。それはエロゲでもっとも売りであるはずのHシーンなんですけど…
   どこが問題なのかというと。もちろんエロゲですから普通にHシーンはありますよ?Hの内容が薄いとか濃いとかの差はあるかもしれませんよ?でもね、ビーチクが全く描かれていないCGばかりってのはエロゲとしてどうなんですか?秘所はおろかモザイクのかかるような部分が全く描かれていないってのはどういうことなんですか?

   なんかね、乳首の部分が上手いこと隠れる構図になってるの。髪とか服とかで。モザイクがかかるような部分が上手いこと隠れる構図になってるの。微妙な角度とかで。
   …これ18禁のタイトルですよね?パッケージには堂々と18禁シールが貼ってありますよね?CGだけ見ると15禁にしか見えないんですが!って言うくらいなCGなんですよ。
   全キャラのHシーンでこうなっているので理由があって意図的にこうしてるんでしょうけど、少なくてもエロな部分を期待して買ったユーザは心底ガッカリしたんじゃないかなと思うわけですよ。俺的にはHシーンは必要じゃないのでガッカリはしなかったんですけどね。

   それ以外の問題点といえばシステム的なところで既読メッセージのスキップ機能の挙動が怪しかったかな(気のせいだったかもしれませんが)と思ったくらいでしたけどね。


   それと、パッケージに「※本作品にはコピー防止プロテクトが掛けられています。」と書かれていたので覚悟はしていましたが、ゲーム起動時にはDVD-ROMのメディアチェックがあるんです。いつもだったらCD-ROMなりDVD-ROMをCD革命なんかで仮想化してメディアチェックの手間を省くんですが、プロテクトがかかっているためそれが出来なかったので、1スピンドルのノートPC(要するにCD-ROM/DVD-ROMが内蔵していないノートPC)でプレイしするのに辛いものがありました。

   と、こんな感じでHシーンを期待していた人は非常に残念だったかもしれませんが、個人的には可もなく不可も無くよくあるレベルのエロゲだったかなと。シリアルキーの入力やプロテクトがなければもう少し評価は上がったかもしれませんね。それでも、絵柄がなかなか好みだったり、ヒロインが全員主人公に好意を持ちまくりだったりするところが良かった!鈴葉が可愛かった!ツンデレってた萌美がいい味出してた!…と思う。


   そういえば、パッケージ裏面に書いてあった「妹」ってのは涼葉のことなんですかね?少なくてもゲーム中には涼葉以外に妹に該当するキャラがいな(以下ネタバレにつき省略)