らいむいろ戦奇譚

   正直言うと、俺的には原画家やキャラクターデザインが誰であろうと別にどうでもいいんです。そりゃあ好みはありますけど、そういうのにほとんど詳しくもないし、それ目当てで買う訳じゃないからどうでもいいんです。ゲームとして遊べてなおかつ面白ければそれで。もちろんエロゲでは絵も重要な要素なのは分かっていますけど、それにしても最近はゲームの本質そっちのけで、やたらと原画は誰だとかを強調しすぎなんじゃないのって思うんですよ。

   しかし、ゲームとして遊べて面白いってのが期待できるメーカのelfですから、このらいむいろ戦奇譚もちょっとは期待してたんですけど…どうやらそうでもないみたいで。


   シナリオは第1話、第2話…と、1話ごとに進んでいくタイプで、1話に1回の割合で戦闘があって、その戦闘に勝つと次に進むって流れで、各話の終わりに「次回、らいむいろ戦奇譚〜」なんて次回の予告が流れt…っておい!なんだこのアニメっぽいノリは!しかもシナリオとしても全然面白くないし。登場人物も個性的なキャラばかりでキャラが立ってるっぽいんだけど、どうもアニメ的な要素が強い感じがするし。おいおい!戦隊モノの三流アニメですかこれは!

   あのー、elfさん?こんなゲームで良いんですか?いかにもアニメの設定をそのまま持ってきました的な感じで良いんですか?ダメとは言いませんよ?でもこんなのはelfらしくないでしょ?
   俺としてはelfにはこういうアニメチックなノリのゲームよりも、もっと大人のゲーム(?)を期待してるわけですよ。こういうのは他のメーカが得意なんだからそこに任せておけばいいでしょ。もっと自分の得意とするものを作って欲しいなと。なんか久々にelfらしさを感じないつーか、期待外れな1作でした。

   でも、良い点を上げるとすれば、戦闘の難易度のバランスが悪すぎなかったと言うところでしょうか。難しすぎず、簡単すぎないところがいいです。攻撃、防御共に見方と敵の相性を考えて戦わせるのは面倒くさいけども「ああ、ゲームしてるな」って感じになれましたし。それと、キャラ分だけのルートがあるのでコンプるにはその分だけリプレイしなくちゃいけないんですが、その時に一度戦った戦闘シーンをスキップできるのは便利だなと思いました。こういう遊びやすさに唯一elfらしさを感じたというか流石だなと。