PrincessFrontier

   エロゲをこよなく愛している人にはデフォ買いメーカって言うのがあると思うんです。○○の新作が出たら絶対買うみたいな。もちろん俺にもそういうメーカがあります。遙か昔はelfだったり、ちょっと前だとClearだったり、Leafだったり、最近だとkeyだとか。 それ以外にも、新作が出る度に必ず買っているメーカがあるんです。それはAXL。

  こういうデフォ買いメーカというのは、そこのメーカのゲームの作りが好きだったり、定期的に魅力的なタイトルをリリースしてくれたりとか、なにかこうツボとなる要素があったりするわけなんですが、このAXLはまさにゲームの作りや雰囲気がすごく好きで買うようになったんです。ちょっとヘタレ主人公が頑張っていくうちに仲間の信頼を得ていくという流れ、そしてその仲間達との掛け合いが楽しい点がある意味マンネリ感があって新鮮ではないんですけど、でもそこが安心してプレイできるというか、先が読めるというか、だからこそ安心して買えるしプレイできるんですよね。

   そんなAXLの新作「PrincessFrontier」。もちろん、いつもの流れで物語が進んでいきます。舞台は中世でファンタジーな世界観。ヘタレな主人公が都から超僻地の国境警備隊へと左遷されたところから始まる物語なんですが、まさにそこから主人公が頑張って仲間の村人の信頼を得ていくという物語なんです。

   システム面は前作と同じシステムで安定感もありますし、これといった不便なところもないシステムなので安心できるところもポイントだと思います。あえて欠点を上げるとすれば前の選択肢に戻る機能が、直前の選択肢までしかさかのぼれないところ。2つ以上前の選択肢まで戻れるとさらにプレイしやすくなるんですけど。
   ただし、メッセージスキップ機能は既読メッセージのスキップに留まらず、一度プレイしたシーンを一気に飛ばせる機能は快適そのもの。この部分は他のメーカも是非見習って欲しいポイントだと思います。

   正直なところ、このPrincessFrontierを始めAXLのタイトルは超名作でもなければ万人が認めるような良作でも無いと思います。絵柄にも若干クセはありますし、どちらかというとどこにでもあるような普通の作品ばかりです。しかもノリがどれも同じでマンネリ感があるわけです。でも俺的にはそんな部分がもの凄く気に入っているんですよ。デフォ買いしてしまうほど気に入ってるんですよ。なので、AXLには冒険はせずにずっとこの路線でいって欲しいなと思うわけです。


   …なんて言いつつ、俺がAXLの作品が好きなのはたぶんゆかり教育の影響なんでしょうね。