俺がClearのタイトルで初めてプレイした「てのひらを、たいように」。このタイトルをコンプった時の率直な感想として、このままずっとプレイし続けていたいゲームだな、って思ったんです。つまり、そのくらい笑いや感動のシナリオの中にあるほのぼのとした温かい気持ちや、ゲーム全体から感じるまったり感がプレイしていて心地よかったんです。
その心地よさの余韻に浸っていたところ、Clearのデビュー作「MoonLight 〜おもいでのはじまり〜」のリニューアル版が発売されるという情報を耳にしまして。他のClearのタイトルもプレイしてみたくなっていたので、発売されてからすぐに買ってきたわけです。ほら、このまったり感を味わえるかもしれないし！
さて、この「MoonLight Renewal 〜おもいでのはじまり〜」。「てのひらを、たいように」ほどではないにしろ、期待していたまったり感も健在。そう、これよこれ！このまったり感だよ！早くコンプりたい思う反面、まだまだこのゲームをプレイし続けたいと思えてくるこの何ともいえない気持ち！いいねー！CGや音楽もいいし！一度選んだ選択肢は色が変わったりする親切なシステムもいいし！もちろん各キャラのシナリオだっていいし！特に悠里と沙祐璃さんの関係（伏線）とか美姫の過去（これも伏線）とか涙腺にくるものもあるし！
その他にも、個人差はあるかもしれないけど、俺は各キャラのエンドがわりとしっかりとフォローが入った形で終わっているのが良かったなと思ったりもしたわけです。え？これで終わり？この後どうなったんだよ！っていうツメの甘さ（？）を感じませんでしたし。各キャラともわりと納得できるエンドだったんじゃないかなと思うんです。
ただ残念に感じたのは「廃校」というテーマをあまり生かし切れてなかったなと。むしろまったく生かし切れてなかったなと。廃校と言うより普通の学年末って印象の方が強かったし。
それともう一つ。リニューアル版であるにも関わらず誤字があったり人物と台詞が一致していない箇所があるのはどうなんですか？それも結構いいシーンで出てくることがあって水を差されてしまったんですけど。まあどことは言わないけど、コンビニでの主人公と沙祐璃さんの台詞が入れ替わっていたりとか、悠里シナリオの観覧車のシーンとか。
でも、その辺を補っても、コンプった後でもまだプレイしていたいと思わせるこのまったり感が心地よかったので、次回作も期待できるかなーと思ってるんですが、え？メーカーが無くなった？の？そんな！そんなっ！
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