同級生シリーズで大ブレイクしたelfの学園恋愛系エロゲ。その新たなシリーズとして登場したのがこの下級生。
全く別物のシリーズながら同級生で好評だったフィールド移動型+AVGというゲームシステムはそのままに従来の夏休み(同級生)、冬休み(同級生2)だけだったゲーム期間が1年間と大幅にアップ。これによってイベントも多くなり、ただでさえ高かった自由度がさらにアップ。なので、今までみたいに短期間でヒロインと結ばれるような事は少なく、1年間かけてゆっくりじっくりとヒロインと親密になって好感度を上げていく課程を楽しめるわけです。この展開はいいねぇ!そして、1年間という期間からキャラの服装も春夏秋冬の季節に合わせて変わるのも魅力ですな!
まあ、この1年間というゲーム期間が若干くせ者でして、ゲームの自由度の高さからある程度好きなように行動できるわけですが、序盤から中盤にかけてテンポよくイベントをこなし、フラグが上手く立ちすぎると後半は残りの時間を無駄に潰さなきゃいけなくなるんですよ。って言うのも、後半にもなるとヒロインとの親密度も高くなっていて、これ以上好感度を上げる必要が無い点や、デート後にHなんていうパターンも多くなるんですが、デートにしろ、Hシーンにしろ数種類のパターンしかないので、やることが無くなっちゃうと言うか。つまり、同じイベントばかりで同じ台詞しか出てこなくなっちゃうんです。もちろん計算し尽くしたようなフラグの立て方をするのではなくて、普通にプレイしている分にはそんな事は無いんですけどね。ちょっとしたミニゲームで遊ぶ事も出来ますし。
それと、この下級生、ゲームの面白さもさることながら凄いところはなんと言ってもフロッピーディスクの枚数。当時はDOS全盛期でCD-ROMの普及率が低く、ほぼ全てのゲームがフロッピーだったんです。
で、当時のゲームのフロッピーの枚数と言えば3枚組程度が相場で多くても5枚とかそんな感じだったんです。ところが!この下級生はなんと!桁違いの17枚組!おいおい!17枚組て!ってか、箱を開けたときあまりのフロッピーの多さにカルチャーショックを受けたんですが。
今のゲームだとCD-ROMが3枚組程度が標準的な枚数だと思うので、当時のフロッピーの枚数をそのままCD-ROMの枚数に換算すると解りやすいと思うんですが、つまりそれが17枚組だと思っていただければこのゲームの規模がお解りいただけるでしょうか。しかも、このゲームはHDDにインストールしないと遊べないし(当時はフロッピーを入れて電源オンで即プレイが普通でした)、インストールだけでもすんごく時間がかかるのなんのって!ってかフロッピー入れ替えるの面倒くさいって!いや、その手間をかける価値のあるゲームだったのは間違いないんですけどね。
と言うことで今更だけど、しかもPC-98なんて誰も持ってないだろうけど、DOS末期の超大作の下級生はまさにお勧めの一作って感じでした。下級生は一応Windows版も出てるんだけど、個人的にはDOS版のようなインパクトは感じなかったな、なんて思ってたり。
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