ネット上で2004年の隠れた名作などという評価を得ていた「何処へ行くの、あの日」(以下、何処あの)。隠れた名作と聞けば俺が黙っているはずもなく、店頭の在庫があるうちに買いに行かなきゃ!ってことで、すぐに買いに行ってきたわけですよ!…発売から半年くらい経ってからですけど。
発売から半年も経ってしまっていたため、初回版を買ったにもかかわらずユーザー登録をすると貰えたはずの「何処へ行くの、あの日お返しディスク」は貰えるはずもなく、微妙に悔しい思いをしたのはいいとして、いや!良くない!俺にも何処あのお返しディスクよこせこの野郎!
さてさて。肝心のゲームの内容なんですが、マージという夢の中で過去に戻り、その過去をある程度変えることの出来る薬を巡るストーリーでして、主人公たちの幼いころの不思議な体験、そして主人公が少女を殺してしまった?(伏線)という過去を確かめるべくマージに手を出すという展開で進んでいくわけです。
システム的には、レスポンスも良く、既読スキップや履歴もしっかりしていたんですが、唯一不満だったのがセーブシステムでして。
セーブは全部で6個(6個の栞が用意されている)出来るんですが、これが多いと少ないとかはこの際どうでも良いんです。何が不満なのかというと、例えばですね、1人のヒロインをクリアして次のヒロインを攻略するときに、大半のゲームだとまた最初からプレイし始めるじゃないですか。その時って、クリアしたキャラのフラグは引き継いでるじゃないですか。このゲームはそれが出来ないみたいなんですよ。それに気づかずに、あれー?なんで攻略できないのかなー?、なんて何度もリプレイしていたんですが、ある時気づいたんです。同じ栞を使ってプレイしないと次のキャラを攻略できないってことに。
つまり、タイトル画面のStartから始めるところはいいんですけど、この時に前回クリアした栞を選択しないと次のキャラに進めないんです。
なんだよマイケル!<(誰?)そうならそうと始めから言ってくれよ!同じ栞を使ってプレイしたらセーブしたところから再開するのかと思うじゃん!凄く紛らわしいっての!
そりゃあ確かにクリアしたら栞にクリアしたキャラが表示されるようにはなってますけどね、まさかこういう仕組みだったなんてねえ。新規でのプレイと、セーブデータのロードが全く同じ方法で、クリアしたことのある栞を選ぶかそうじゃないかで区別するなんてねえ。いや、まあ、説明書読んでからプレイしろって言われればそれまでなんですけどねえ。本当に紛らわしすぎ!
ちなみに、全キャラをクリアすると栞にも全キャラ表示されるので、どのキャラが攻略済みなのかが解るのが救いというか…。
そんな若干クセのあるセーブシステムと、原画が微妙でシナリオも鬱シナリオと怪奇シナリオがメインなのでプレイする人を選んでしまうかもしれませんが、俺的にはなかなか面白いタイトルだったなと思うわけです。序盤はそうでもなかったんですけど、終盤にもなると謎もだんだん解けてきてのめり込めましたからね。
それに、なんと言っても絵麻とのHシーンがあるってのが!だって、ほら!実妹ですよ!実妹!もう怖いくらいの絵麻の愛情が!…愛情?
訂正:すみません。実妹じゃなく義妹でした…
…って言うか、もし俺がマージを使うことが出来るのなら、エロゲにはまる前の自分に戻ってエロゲをやめるように過去を変えたいんですけど!<いくらマージを使っても現実には反映されなそうな予感!
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