「真のONE2」と言われている、この「秋桜の空に」。
なぜそう言われているのかっていうと、「ONE」に似てるんですよ。雰囲気が。設定が。展開が。ほら、「ONE」ってシナリオ終盤で周りの人たちが主人公の存在を忘れていって、ラストで主人公が消えちゃうじゃないですか。そして主人公が帰って来きて、みんなも思い出すじゃないですか。
この「秋桜の空に」の場合は、主人公が周りの人たちを忘れていくんですよ。ラストで主人公がどこかに行っちゃうんですよ。そして帰って来て、みんなを思い出すんですよ。…ほら似てるでしょ?
もちろんシナリオも同じように適度に笑いもあるわけで。感動もあるわけで。切ないわけで。泣けるわけで!<これが重要
ところで、システム面はと言うと。これがまたあまりにもお粗末な出来。とにかく安定しない。いくつか修正ファイルが出てたんですけどそれでもダメ。普通にメッセージをマウスでカチカチしただけで強制終了するのってどうなの?急に反応が悪くなる場合もあったし。
それと不具合じゃないんですけど、前回プレイ時の設定を保存してくれないんですよこれ。メッセージの速度とか、フルスクリーンにするかウインドウにするかとか。プレイするたびにいちいち設定しなおさないといけないのは面倒。メッセージの履歴もちょっと使いづらいし。つーか、履歴の表示の順番がなんか変だし。
と、システム面では全然ダメなんですが、それを補ってもあまりあるほどの名作であることは間違いないと思うんです。「真のONE2」っていう評価も納得出来ます。なんか隠れた名作って感じがするんですよね。実際、あんまり売ってないみたいですからね。だから見つけたら速攻でレジへ走れ!そして感動に浸れ!
っていうか、すずねえのチョコムース…
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