2/23(日) 麻酔科医不足


アメリカのイラク攻撃、北朝鮮問題が連日報道されています。
アメリカの強行姿勢とそれに反対する国が出てきて
世界がアメリカ派、反アメリカ派に分けられている情勢。
そして世界がイラク問題に囚われている隙に
着々と核開発を行なっている北朝鮮。
いつまた世界大戦が起きても不思議ではない
先が見えない不安な世界情勢ですね。

この先行き不安状態は、医学会でも同様です。
小児救急体制のおくれ
4月からの患者自己負担3割
研修医制度の変更、大学病院の体質を求める声
等が連日報道されています。

そして今週麻酔医科医の不足が新聞で採り上げられていました。
全国の公立病院では半数以上が常勤の麻酔科医がいない。
現在麻酔科医が常駐しているところも
今後の研修医制度導入で麻酔科医の派遣が難しくなり
また仕事の多忙さから撤退を考えているとのこと。
麻酔科医は手術する時に絶対必要です

昨年春まで公立病院に勤務していましたが
確かに常勤の麻酔科医は1,2名がほとんどでした。
後は曜日による応援と、外科系研修医によって行なわれていました。
そして手術によっては外科の医師が麻酔も行なっていました。
ICUでも他科の医師と協力して行なわれていました。
このような実態で手術が行なわれていました。

麻酔医の不足は確かに医療全体に大きく影響してきます。
マスコミがこれまでとりあげなっかた麻酔科医不足問題を的確に報道し、
今後の社会の動きに期待したいと思います。

最近医療体制をさまざまな角度から採り上げられる機会が多くなってきました。
それによってこれまでの問題点が改善されればいいと思います。
しかし一概にマスコミは小さい問題点を全体問題としてとりあげる
一種の煽りとも捉えかねない報道も見受けられます。
報道されたことが全て真実を伝えているわけではありません。
世界情勢、社会情勢、医療情勢も変革の時代を迎えています。
さまざまな意見が行きかい、報道もされます。
報道する側、される側にも
真実を見極める眼を要求される時代ですね。