第1回

すいかランタンTM

『チキチキすばらしいLAS小説を書いて綾波ビーチマットをもらおう』

もらった作品










































「ハッ」

目を開くと、一面の白。
少しずつ影が落ち始める。
照り返る陽光に律義に並ぶタイル。
埋め込まれた飾り気の無い電灯。

「・・・また、あの天井だ・・・」

自分の身体をまさぐってみる。
全裸の少年。

(僕は・・・どうしたんだ・・・)

清潔なシーツ。

(どうなったんだ・・・)

清潔な毛布。

(・・・思い出せない)

固いベッド。

(・・・ミサトさんと・・・ヘリで・・・トウジとケンスケも・・・)

消毒の匂い。

(大きな空母に・・・それから・・・それから・・・)

しゅぱっ。
ドアが開くと、白衣が陽の光に現れる。
きゅっきゅと歩む白いストッキング。
抱えたカルテ。
戴帽した髪は、金色に輝く。

「碇シンジさん、検温のお時間です」

「は、はい」

すっと伸びた白衣の腕。
毛布を掴むと、ばさりと取り除ける。
全裸の少年。

「あ、ち、ちょっと・・・」

膝を抱えて丸くなる。

「なあ〜に恥ずかしがってるのよ、バカシンジ」

「え?」

覗き込む悪戯っぽい目。
青い瞳の少女。

「そ・・・」




















「惣流・・・」








































アスカの至上な愛情

または

あたしは如何にして心配するのを止めてバカシンジを愛するようになったか










































耳を叩く轟音。
巨大な水柱。
飛沫は宙を満たし、虹の色彩を吹きつける。

「ぃやったあぁ〜〜〜っ」

窓ガラスの砕け去った艦橋の床に赤い軍帽を落とし、
赤い軍服の肢体は跳ね上がる。
傍らの男に向いて

「・・・御協力、感謝します」

手を握って来る女に、戸惑いながら

「・・・あ、いや、おめでとう。中々ヤルな、子供たちも」

「はい。自慢の戦士です」

葛城ミサトの満面の笑みを艦長は眺める。
その様子にじいっと向くレンズ。

「ふふふ・・・戦闘シーンの始まりから終わりまでバッチリだ・・・さ〜て、今夜は徹夜で編集だぞこりゃ」

「おい、ケンスケ・・・」

「何だよ、トウジ・・・今感動的なラストシーンを撮影中なんだ。黙っててくれないかなあ・・・」

ファインダーから目を離さない相田ケンスケの肩に、鈴原トウジのジャージの腕が伸びる。

「せやけどな・・・」

「ちょっと、邪魔しないでくれよ」

「・・・あのふたり、戻って来いひん・・・」

「え?」

ファインダーから離れた眼鏡が、静かになった海面の光を反射する。

「あれ・・・どうしちゃったのかな・・・」

再びファインダーを覗く。
誰も居ない。
窓際までカメラを振ると、窓から身を乗りだして海面を食い入るように見つめるミサト。

「おかしいわねえ・・・」

マイクを取る。

「ケーブルを引き上げてっ!」

高速で巻き上がるドラム。
傍らの作業員が、ミサトに向かい腕でバツを作る。

「ま・・・まさかっ!?」

甲板の縁に現れた、ケーブルの先端。
引きちぎられ、向き出した芯線が輝く。

「何てことっ!」



「・・・生命維持システム、Eモード移行・・・」

海底の廃虚の光景は銀色の円筒に戻る。

「・・・どうやらこれは大丈夫みたいね」

インテリアに座る少女。
惣流・アスカ・ラングレー。
寄り掛かる少年。
碇シンジ。

「・・・あのさ」

「何よっ!」

「いや、あの、現在位置を知らせた方が良いかなー・・・って・・・」

「どうやって?無線もソナーもレーダーもイカレちゃってるのよっ!」

「そりゃそうさB型装備なんだもん」

「・・・あたしのせいだって云うの?」

「そ、そうは云ってないよ・・・だから現在位置を・・・」

「だからどうすんのよ!」

「何とか機体間通信で・・・」

「短距離しかダメでしょ」

「・・・あ、ショルダーランチャーにソノブイが・・・」

「ぜ〜んぶニードルカートリッジにしちゃったわ」

「ええ!?標準装備じゃないの!?」

「はんっ!武器積まなくて何積めってのよっ!」

きっとシンジに向く青い瞳。
どきりとする。
その気配に、アスカははっとなり背く。

「・・・ど、どっちにしたって撃てないんじゃ意味無いわよ」

「・・・そうだね・・・」

薄明かりの中、シンジはしゃがみ込む。

「・・・そんなに深いところじゃないよね・・・水没地帯だし・・・」

「・・・あんたバカ?・・・障害物が多過ぎるわ。見つけるのは困難ね」

「そんな・・・」

「事実を云ったまでよ・・・あたしだってあんたなんかと心中なんてまっぴらご免だわっ!」

「・・・・」

「あんたみたいな冴えない・・・」

突然、ディスプレイに赤いランプが灯る。

「う、うそ・・・」

「何?どうしたの?」

覗き込むシンジ。

「・・・生命維持システムに・・・問題発生!?」

「やっぱり・・・イカれてたんだわ・・・」

「・・・LCL最大効率化による生命維持限界・・・4時間以内・・・」

「いえ・・・違うわ・・・」

「え?」

俯いた顔の声。

「・・・2時間よ。ふたりで」



「あ、日向君?どう?・・・そう、じゃあ到着まであと30分ってとこね」

双眼鏡を覗きながら、甲板で携帯を顔に当てる。

「・・・ミサトさん、初号機は・・・」

携帯をポケットにしまうと、ケンスケに向く。

「システムをレイに書き換えて、現在W型装備でトランスポーターに搭載中よ。飛ぶまであとちょっち」

「エントリープラグってどのくらい持つもんなんですか?」

トウジを横目にケンスケは

「生命維持システム省力稼働時に於いてはサーモ、浄化とも最大16時間。但し今回は起動時に内部電源を使用しているから、まあ12時間程度かな・・・」

「何や、余裕やないか」

「・・・6時間よ。ふたりだから」

ミサトの顔は険しく

「しかも相手はB型装備で海の中。・・・何が起こるか判らないわ」



「寒い・・・」

自分の身体を抱える。

「え?もうスーツのバッテリー切れちゃったの?」

震えるアスカを覗き込む。

「バックパックが古いままなの。日本で取り換えようと思って・・・」

「・・・LCL最大効率化でサーモも切れちゃったもんね・・・」

シンジは自分の背中に手をやる。

「・・・あんた、何してんの?」

かちり。
シンジの手に、バックパック・ユニットが現れる。

「・・・ちょっと、あんた・・・」

「取り換えようよ」

「あ、あんたバカぁ!?あんたが凍えちゃうわよ」

「LCLに体温が保存されてるから、凍死することは無いよ」

「あんた・・・」

「さあ・・・」

ゆっくりと向く背中。
交換の間、じっと俯く。

「良いよ。アクティヴになってる?」

「・・・うん」

顔をゆっくりと上げる。

「ねえ、・・・シ・・・?」

「え?・・・あ、シンジだよ。碇シンジ」

「シ・ンジ、あんたここ座りなさいよ」

「惣流は?」

「あたしが寄り掛かるわ」

「ダメだよ、体力を消耗しちゃう・・・そうだ、じゃあ僕が座るから、その上に・・・」

はっとなる。

「あ、いや、別に変な考えじゃ・・・あの」

「良いわ。そうしましょ」

「・・・えっ?」



「レイ、聞こえる?」

ミサトは甲板で風に吹かれる。
携帯を押し当てた顔が空を仰ぐ。
三角形の機影。

「引き出されたケーブルの長さから考えてそんなに広範囲じゃないはずよ。せいぜい爆発の中心から半径1000メーター以内ってとこね」

その様子をじっと撮るカメラ。

「・・・じゃ、いいわね。リリースポイントで降下よろしく」

機影から豆粒のような点が飛び出す。
みるみる大きくなる。
みるみる。
みるみる。
ミサトが叫ぶ。

「エヴァンゲリオン初号機、着水!」

衝撃を伝える水の飛沫。
空が曇る。
腕組みをしたミサト。
カメラを構えるケンスケ。
ぽかんと口を開けたトウジ。
ずぶぬれ。



「・・・寒い?」

「え?あ、いや、そんなことないよ。そんなことない」

シンジの膝の上で、アスカは振り向く。

「うそ。震えてるじゃない」

「だ、大丈夫だよ」

「・・・シンジ」

「なに、惣流?」

背く顔。

「・・・しがみついても・・・良いよ」

「え・・・ええっ!?・・・だ、ダメだよ」

「どうして?」

「そ、そんなだって・・・だ、第一、プラグスーツが生きてるから断熱・・・はっ」

「・・・・」

「ご、ごめんっ!そ、そういう意味じゃないんだ・・・ごめんよ」

薄明かりの沈黙。
弱々しい声。

「シンジ・・・」

「・・・え?」

「・・・あたしたち、死んじゃうのかなあ・・・」

「・・・・」

「これからだと思ったのに・・・これから、みんながあたしを見てくれると思ったのに・・・」

「・・・惣流・・・」

「イヤだな・・・ここまでだなんて・・・」

「・・・・」

おもむろに伸びる手。
シンジはインテリアから非常用の発煙筒を引き抜く。

「?・・・あんた、何を・・・」

ぷしゅっ。
アンシュリンクしたスーツの片肌を脱ぐ。
発煙筒の発火プラグ。
裸の胸に当てる。

「やめなさいよっ!」

叩かれた手からプラグが落ちる。
かつんと壁に当たり、ころころと転がる。

「な、何考えてるのよっ!死のうだなんてっ!」

「・・・・」

「臆病な負け犬が尻尾巻いて逃げ出すつもりっ!?この卑怯者っ!」

自嘲が口を開く。

「・・・僕も・・・僕も、誰からも必要とされてなかった」

「・・・・」

「・・・だから、エヴァに乗ることで必要とされる自分で居られるなら、僕はそれで良かったんだ」

「・・・シンジ・・・」

「・・・惣流は僕なんかよりパイロットとしての能力は上だから・・・この目で見たから・・・しっかりと」

「・・・あんた・・・」

寂しい微笑みがアスカに向く。

「・・・生き残るなら惣流の方なんだ。そんな、ふたりとも死んじゃったら・・・ミサトさんに叱られちゃうよ」

「・・・ばか・・・」

「良いんだ。こんな僕が誰かのために死ねる。それは幸せなんだ」

「・・・ばかっ・・・」

「寂しいまま死ぬのは・・・僕だけでたくさんなんだ。これで良いんだ」

「ばかあっ!」

頬を打つ。
シンジの胸にすがる。

「・・・惣流・・・」

「・・・こんな・・・こんなプライドだけ高くて、そのくせ嫉妬深くて、性格悪くて・・・こんなイヤな女のために死のうっての?」

「・・・泣いてるの?」

「ばかっ!・・・あんたホントに見たこともない大馬鹿者だわっ!」

「・・・惣・・・んんっ!?」

シンジの云葉を塞ぐ唇。
潤んだ瞳を塞ぐ震える瞼。
ゆっくりと唇が離れる。
ゆっくりと瞼が開かれる。

「・・・惣流・・・何で・・・」

「シンジ・・・温っためてあげる」

ぷしゅっ。
アスカのスーツがアンシュリンクする。

「な・・・何考えてんだよっ!」

「・・・死ぬ時は一緒よ、シンジ。でも・・・」

悪戯っぽい微笑み。

「死ぬ前に・・・一回、してみたいことが有るの・・・」



『レイ、どう?』

ミサトの声が訊く。
SOUND ONLYのウインドウ。
ディスプレイに映る暗い水。

「・・・水没した廃虚に阻まれて、機影探知は困難な状況です」

綾波レイの冷静。

『そう・・・瓦礫に埋まっている可能性も有るわ・・・引き続き探査よろしく』

「了解」

初号機の手のサーチライト。
光の円はゆっくりと海底を舐める。
都市の骸を紅い瞳に晒す。



ゆっくりと、スーツから現れる白い光。
薄明かりに輝く肌。
自分の上の膝立ちの少女。
シンジはごくりと咽喉を鳴らす。

「そ・・・惣流・・・」

俯いていた顔が、向く。
上気した頬に乗る、輝き潤んだ青い瞳。

「あ、あんまり見つめないで・・・一応、恥ずかしいんだから・・・」

「・・・・」

「一応・・・誰にも見せたことないんだから・・・」

「何で・・・何で、僕なんか・・・」

「・・・良いの」

「え?」

「良いの。決めたの」

するりと膝までスーツがすべり落ちる。
ぼおっと浮かぶ裸身。
滑らかに下る肩のライン。
蠢く鎖骨。
あばらを淡く浮かせた胸板。
血管の包む、白く肉を腫らす乳房。
痛々しいほどくびれた腰。
腰骨の影。
臍を頂く下腹。
そして・・・

「・・・そ、惣流・・・」

薄く茂る、髪と同じ赤い恥毛。
その下へ続く、陰裂。

「・・・さあ、あんたの番よ」

「へっ?」

丸く見開かれたシンジの目。
アスカの人さし指が真っ直ぐと向けられる。

「あ・ん・た・も、ぬ・ぐ・の・よっ!」

「・・・わ、判ったよ・・・」

アスカの下でスーツを脱ぎ降ろす。
腰を持ち上げて足を抜く。
股間を隠そうにも隠せない。

「すごい・・・こんなに・・・なってる」

シンジの指の間からいきり立つ陰茎を見下ろす。

「あ、あんまりじろじろ見ないでよぉ・・・」

「もっとちゃんと見せなさいよ」

「ちょ、ちょっと・・・恥ずかしいよぉ・・・」

「・・・判ったわ」

アスカはスーツから両足を抜くと、シンジに背中を向ける。

「?・・・惣流、何を・・・」

突然、屈む。
アスカの尻が、シンジの顔へと付き出される。

「え!?・・・ち、ちょっとっ!」

「こうすれば恥ずかしく無いでしょ・・・あたしがシンジのを見て・・・シンジがあたしのを見れば・・・」

「う・・・うん・・・」

アスカの吐くLCLがシンジにかかる。

「く・・・」

「・・・・」

「・・・そ、惣流・・・」

「・・・ねえ、・・・シンジ」

「え?な、何?」

「・・・触っても・・・良い?」

「・・・え・・・そ、それは・・・」

「あたしのも・・・触って良いから・・・」

「う・・・うん・・・」

細く、しなやかな指が張りつめたモノを掴む。

「はあ・・・くっ・・・」

シンジの両の親指が、アスカの陰唇をそっと開く。

「あ・・・あっあっ・・・」

「え、ご、ごめん、痛かった?」

「う、ううん、大丈夫。・・・ねえ、どう?シンジ」

「え?・・・どうって?」

「・・・あたしの・・・」

「・・・何か・・・複雑なんだね、女の子のって・・・」

「ふふっ。まあったく、男の子は単純で良いわよね」

その云葉とともに、唇が先端に触れる。

「ああ、ちょっと、な、何を・・・」

赤い髪の向こうから笑顔が覗く。

「さあ、あんたもするのよ」

「何を?」

「キスよっ!・・・あたしのにキスするのっ!」

「・・・うん・・・」

開かれた肉の表面に唇が触れる。

「あ・・・つ、次は舐めるのよ・・・」

温かいざらつきが、シンジの尿道口をなぞる。

「う・・・はあ、はあ、・・・ん・・・」

伸ばした舌の先端が、アスカの膨らんだクリトリスに触れる。

「ああっ!・・・あ、あ、・・・んんんっ」

「ど、どうしたの惣流?」

「な、何だか・・・すごかった・・・」

「え?」

「・・・どう?あたしの味」

「・・・何か・・・何か変だよ・・・変な味」

「・・・あんたもよ・・・何か出て来てるし・・・んぐっ」

アスカの口の中で、ゆっくりとねぶりあげられる。

「くっ・・・ううっ・・・むんっ」

シンジは舌全体で、肉襞の間を擦る。

「はっ・・・んっ・・・シンジ、こ、ここを・・・」

腹から回されたアスカの指が、シンジの目の前でクリトリスを剥く。
シンジは口に含むと、舌先で転がす。

「ああっ!いやあっ!あっ、んんっ・・・んぐっ」

シンジが強く吸われる。

「あ、ダメだよ惣流、ああっ、そ、そんなことされたらあ・・・」

「んんっ・・・んんんんっ・・・」

ぎゅうっと掴んだアスカの臀部。
シンジの中指が、アスカのアナルに触れる。

「んあっ・・・ちょ・・・いやあっ!・・・」

アスカが強く掴む。

「あああ・・・そ、惣流っ・・・で、出ちゃううっ・・・」

「はむっ・・・んんんっ!」

吸い上げる。

「ダ、ダメだってばああっ!・・・んんっ」

シンジがクリトリスを強く舐め上げる。
はずみで、中指の先端がアスカのアナルに差し込まれる。

「んっ!いっ!・・・いやああああっっっっ!!!!・・・んんっ」

深く飲み込んだ先端を、舌の根元と上顎が強く挟む。
吸い上げる。

「ああああああああっっっっっ!!!!」

熱い奔流がアスカの口内に迸る。

「ん・・・んく・・・んっんっ・・・く・・・」

「あ・・・はあはあ・・・そ、惣流、の・・・飲んじゃったの?」

ゆっくりと身体を起すと、正面をシンジに向ける。
微笑む。

「こほっこほっ・・・LCLを汚すワケにはいかないでしょ・・・」

「・・・惣流・・・」

「・・・シンジ・・・」

見つめあう視線が熱を帯びる。
伸ばされた腕。
お互いを掻き抱いて

「んんっ」

「むっ」

お互いの体液に汚れた唇を重ね合う。
お互いの舌を貪り合う。

「惣流・・・あむっ」

「シンジ・・・ああっ・・・んっ」

お互いの身体を感じ合う。
お互いの身体を舐め合う。

「・・・好き・・・好きっ、大好き!シンジ!」

「惣流っ!」



「もう、一時間・・・か・・・」

腕組みした胸にため息を吐く。
甲板のケンスケ。
トウジがそっと肩を叩く。

「何、大丈夫やて。まだまだ時間はあるやろ」

「しかし・・・初号機でも困難となると、ホントにヤバいぜ・・・」

見上げる艦橋。
身じろきもせず、窓から覗く赤い人影。



アスカは手を付いてシンジに跨がる。
自分の股間を見やる。
シンジを自分の中心にそっとあてがう。

「そ、惣流・・・やっぱマズイよ、それは・・・」

「どうして?」

「どうしてって・・・いや、やっぱダメだよ、それだけは・・・」

「はあ・・・どうして日本人ってこうなのかしら。・・・判ったわ」

身体を起す。
シンジの手を握る。

「シンジ、あたしの云うことと同じことを云って」

「え?何で?」

「良いから云うのっ!」

「・・・うん、判ったよ」

青い瞳は閉じられる。

「わたし、碇シンジは、惣流・アスカ・ラングレーを妻とすることを誓います」

「え・・・ええっ!?・・・ちょっとっ!」

「何よ・・・早く云いなさいよっ!」

「だって・・・」

「・・・イヤなの?」

「い、イヤじゃないけど・・・」

「じゃあ云いなさいよ」

じっと見つめてくる視線。
必死の期待。
シンジは静かに口を開く。

「・・・わたし、碇シンジは・・・惣流・アスカ・ラングレーを・・・妻とすることを誓います」

満面の笑み。

「わたし、惣流・アスカ・ラングレーは、碇シンジを夫とすることを誓いますっ!」

再び閉じられる瞳。
シンジの怪訝。

「?・・・キス?」

「訊くんじゃないのっ」

そっと触れる唇。
潤んだ瞳が、シンジを映す。

「さあ、これであたしたちは晴れて夫婦よっ!もう、何したって誰にも何も云わせないわっ!」

「でも、惣流・・・」

「ちょっとシンジっ!」

ぐいと近付く顔。

「・・・あんた今あたしのこと何て呼んだ?」

「え?・・・そ、惣流・・・って・・・」

「あのねえ・・・あたしたち結婚したのよっ!あたしは碇アスカになったのっ!」

「あ・・・うん、そうだね・・・アス・・・カ・・・」

「そう、それでよろしい」

「・・・・」

「・・・ふっ・・・」

「・・・くっ・・・ふふっ」

「ふふふふふ・・・」

「あははははは・・・」

もたれ掛かるアスカの身体を、そっと抱く。
耳元に囁く。

「アスカ・・・寒くない?」

「ううん。・・・シンジ、あとどれくらいかしら・・・」

ちらりとディスプレイを見やる。

「・・・30分切ってる」

「・・・不思議・・・全然怖くないの・・・」

「・・・僕もだ・・・全然怖くない・・・」

「それはきっと・・・」

身体を起す。
見つめあう。

「・・・シンジが居てくれるから」

「そうだね。アスカと一緒だからだ・・・きっと」

「シンジ・・・」

「アスカ・・・」

触れるだけのキス。
舌を絡めあうキス。
お互いの頭を掻き抱いて、貪りあうキス。

「シンジ・・・ひとつになって・・・」

「・・・うん、アスカ・・・」

襞の間にそっと当てる先端に、粘液が滴り落ちる。

「良い?シンジ」

「・・・うん・・・」

腰が落ちる。

「ああっ!くうっ!」

「アスカ・・・大丈夫?」

シンジの胸に崩れ落ちる身体を、抱く。
顔が向くと、苦痛の中から微笑みが滲み出る。

「・・・大丈夫。痛いけど・・・うれしいから・・・」

「アスカ・・・」

そっとキスをする。
ぎこちなく腰が動く。

「あ・・・くっ・・・アスカ、そんなに動いたら痛いんじゃないの?」

「平気・・・だから、シンジも気持ち良くなって・・・」

「気持ち良い・・・気持ち良いよぉアスカぁ」

「シンジ・・・うれしい・・・」

アスカの閉じられた瞼から、一筋の涙がこぼれ落ちる。

「アスカ・・・君に逢えて良かった・・・」

「シンジ・・・」

「僕は幸せだ・・・最後に逢えた・・・求めていたひとに・・・」

「シンジぃ・・・」

「君に・・・逢えたんだ・・・」

「シンジいっ!」

「アスカ・・・君にっ!」

弾ける感覚。
アスカの中に、注ぎ込まれる想い。
シンジの胸の上で、アスカはその熱さを感じる。
空白に溺れて行く。








































「アスカちゃん」




















「ママ・・・」




















「もういいの?」




















「うん・・・見つけたの」




















「もういいのね」




















「もう大丈夫よ、ママ」




















「そう・・・良かったわね・・・」










































「前方に高エネルギー反応!」

初号機の目の前の瓦礫が、崩れ去る。

『レイ、状況を説明してっ!』

「パターン青・・・弐号機です」

『そんなバカなっ・・・起動したとでも云うの!?』

輝く光の柱が真っ直ぐ水面に向かって立ち上る。

『ああ・・・あの光の十字は・・・』

「これより弐号機の回収作業に入ります」

『ち、ちょっとレイ・・・』

SOUND ONLYのウインドウが消える。
紅い瞳は、ちらりと見やる。
もうひとつのSOUND ONLYのウインドウ。








































「碇君、早い」










































「いや・・・アスカ」

「や〜っと思い出したみたいねえ、バカシンジ」

腰に手を当て、睥睨する白衣のアスカを見つめる。

「うん・・・思い出した。でもアスカ・・・その格好・・・」

白衣の襟をつまんで見せる。

「これ?変装でもしないとさあ、病室から出られないと思って」

「まさか・・・看護婦さんを?」

「まあ、裸で縛るのはちょっと可哀相かなとは思ったんだけど・・・」

「あ・・・アスカぁ・・・」

白い目。

「何よっ!全部あんたに逢いに来るためでしょうがっ!」

「・・・う・・・うん・・・」

「邪魔されてたまるかっての・・・大体・・・」

「?・・・大体、何?アスカ」

「つ・・・妻が夫に逢いに来て、何が悪いってのよ・・・」

真っ赤になって、俯く。
シンジは微笑みを浮かべると

「・・・おいで」

「え?・・・んんっ」

腕を引かれ、ベッドに倒れ込んだアスカの唇をそっと吸う。

「んっ・・・シンジ・・・」

「・・・奥さん・・・良い?」

「・・・うん・・・」

アスカは、いきり立つシンジを握ると、頬張る。

「く・・・こ、今度は負けないからねアスカ・・・」

自分に向けられた白衣の裾をまくる。
白いストッキングに包まれた尻。

「・・・パンツ穿いて無いの?」

「急いでたから・・・あっ」

ストッキングを真ん中から破る。
クリトリスを剥くと、舌の端から端で舐め上げる。

「ああっ・・・そ、そんな・・・」

「思い出したよ、全部・・・アスカの弱点も」

アスカの臀部を広げると、その中心を舌先でなぞる。
人さし指を根元まで唾で濡らすと、そこにあてがう。

「ち、ちょっと・・・い、痛、い、いやああああっっっっ!!!!」

ずぶずぶと指はアナルに沈んで行く。
今度は親指を舐めると、膣にゆっくりと差し込む。

「あはああああっっっっ!!!!・・・ダメ、シンジぃ・・・おかしく・・・なっちゃう・・・」

シンジはニヤリと笑いを浮かべると、両方の指で間の壁を擦る。

「あ、あはああああああああっっっっ!!!!いやああああああああっっっっ!!!!」

叫び声と共に痙攣する。
シンジの顔に愛液をほとばしらせると、ばたりと伏せる。

「・・・イッた?」

荒い息。
上気した肌。
潤んだ瞳。
背けられる顔。

「はあはあはあ・・・ばかぁ・・・バカシンジぃ・・・」

「アスカ、ごめん。・・・愛してるよ・・・」

「・・・知らないっ」

「・・・・」

「・・・あたしもよ・・・あなた・・・んっ」

シンジの顔を舌で拭う。
そのまま舌を絡めあう。
お互いの口の中へ引き込む。
白衣の上からでも判る尖った乳首を強く摘む。
シンジの髪を激しくかき乱す手。
擦れた声は唇で塞がれている。

「・・・入れるよ、アスカ」

「はあ・・・うん」

破れたストッキングから覗く肉色に先端をあてがうと、ゆっくりと差し込む。

「あ・・・ああっ・・・は、入って来る・・・」

ゆっくりと引き抜くと、陰唇が引きずられ、まとわり付く。

「アスカ・・・素敵だよ・・・アスカの・・・中」

「ん・・・シンジも・・・素敵」

もう一回ゆっくりと差し込む。
アスカは下腹に手を当てて、自分の中のシンジの形をまさぐる。

「アスカ・・・僕たち、夫婦だよね」

ゆっくりと引き抜く。

「んん・・・そ、そうよ」

ゆっくりと差し込む。

「じゃあ、僕の・・・僕のお願い聞いてくれる?」

ゆっくりと引き抜く。

「ああ・・・くっ・・・いいわよ、シンジ」

差し込む。

「じゃあ・・・僕・・・僕の・・・」

引き抜く。

「シンジ・・・シンジぃ・・・」

差し込む。

「僕の子供・・・子供を・・・」

引く。

「あ、はあ、はああっっっ!!!」

差す。

「産んでくれっ・・・産んでええええっっっっ!!!!」

「あはああああああああっっっっ!!!!」

奥深くで射精され、子宮に熱く感じる。
震えるような喜びが熱となり、瞳から流れ出る。
そして、シンジはそれをやさしく吸い取る。



モニターを眺める二人。

「・・・どうするつもり?ミサト。保護者としては」

金色の髪で面を隠し、赤木リツコは俯いて椅子に座る。

「どうもこうもリツコ・・・こうなっちゃったんだからしょうがないでしょう」

ミサトは肩を落とし、ため息をつく。
その様子を見やると、

「・・・せめて、保護者としての最後の務め、避妊法ぐらいは教えておいて欲しいものだわ。お腹が大きくちゃ使徒と戦えませんものねえ・・・」

「手は打ってあるわよ。でも、その代わり二人は一緒に住まわせるわ」

「な・・・何考えてるのよミサトっ!」

「あら、ふたりのシンクロ率が落ちたら困るのはそっちじゃなくて?リツコ」

ミサトは薄笑いを浮かべて

「・・・諜報部によれば、技術部では複座式インテリアの開発に着手したそうじゃない?」



しゅぱっ。
ドアが開くと、白衣が陽の光に現れる。
きゅっきゅと歩む白いストッキング。
抱えたカルテ。
戴帽した髪は、空色に輝く。

「碇シンジさん、検温のお時間です」

毛布から半身を起す。

「は、はい・・・って・・・」

紅い瞳を覗き込む。

「あ・・・綾波っ!」

「今日は葛城一尉の使いで来たの」

「綾波・・・その格好・・・」

「云付けを伝えます」

「・・・聞いてる?」

レイはカルテを見る。

「“自分が嫌いなのね。だからヒトを傷つける。自分が傷付くより、ヒトを傷つけた方が、こころが痛いことを知ってるから。でも、どんな思いが待っていてもそれはあなたが・・・”碇君、聞いてる?」

「あ、き、聞いてる・・・よ・・・す、すごく良くわ、判るよ、うん」

「そう。わたしには判らない

「え?・・・あっ、くううっ・・・」

荒い息。
紅潮した頬。
脂汗。

「何か様子がおかしいわ碇君、まるで・・・」

「う・・・く・・・ま、まるで何?」

「誰かにチ○ポくわえられてるみたい」

毛布が蠢く。

「そ、そんなこと無い・・・そんなこと無いよ・・・」

「続けます。“でも、どんな思いが待っていてもそれはあなたが自分ひとりで決めたことだわ・・・”」

「くっ・・・ううっ・・・あ、つ、続けて・・・」

「“価値の有ることなのよ。シンジ君。あなた自身のことな・・・”」

「ああっっ!!くっっ!!・・・あ、いや、続けて続けて」

「“あなた自身のことなのよ。ごまかさずに、自分で出来ることを考え、償いは自分でやりなさい”」

「あああああああっっっっ!!!!・・・はあああああ・・・はあはあはあ・・・」

「碇君」

「はあはあ・・・何?綾波・・・」

「償いをしたのね」

「へ?」

「と、云うことで、これ」

ポケットから取り出した箱。
シンジに投げる。

「これって・・・コンドーム?」

「そう。ネルフが開発した特別製。持続力の増幅のために気功術師の気が入ってるの。司令も使っているわ」

「父さんも?・・・綾波、どうしてそれを・・・」

「じゃ、さよなら」

踵を返すと、すたすたと出て行く。
毛布がめくれると、アスカが頭を覗かせる。

「何、あの女・・・あれがファーストチルドレン?」

「うん・・・そうなんだ」

「・・・変わってんのね・・・ね、シンジ」

アスカは口の周りの精液を拭い、ぺろぺろと舐める。

「・・・・」

しゅぱっ。
ドアが開く。

「それから、碇君」

「わあ、あ、綾波・・・」

凍りついたふたりを交互に見る。

「碇君」

「え・・・え?」








































「昨日より早い」








































<おしまい>




NOVELSに戻る

ふりだしに戻る