「ママ・・・」

「アスカちゃん・・・」

「やっと逢えたのね・・・ママ・・・」

「・・・」

「もうひとりじゃないのね!ママァ!」

「ダメ」

「・・・え?」

「だめよアスカちゃん。帰りなさい」

「・・・どうして・・・どうしてそんなこと云うの?」

「あなたはここに居てはいけないの」

「・・・イヤ」

「アスカちゃん」

「イヤ!イヤ!イヤァ!もうあそこへ帰るのはいやなの!」

「・・・アスカちゃん・・・」

「もうひとりぼっちはイヤ!誰もあたしを見てくれないところへなんか帰りたくないのぉ!」

「・・・そうじゃない・・・それは違うわアスカちゃん」

「・・・違う?・・・」

「見てごらんなさい・・・」




































 雨。
D-PART





































「アスカ・・・」

布団越しのくぐもった声を狭い部屋に漂わせる。
雑然とした数々の物体のわずかの間から畳はその目を覗かせる。
平坦を見つけられないその床からもこりと立ち上がる文机の上に、呼ばれた少女の写真が額縁に閉じ込められ、仕方無しに微笑んでいた。
床を埋めた物体の内、最大の物・・・男を飲み込んだ布団がごそりと蠢く。
その胎内から男の頭を吐き出す。
手が這いだし、眼鏡を掴む。
ざあざあからからと雨の降る曇りガラスの向こうへ眼鏡越しに目を細める。
ちらと額縁へも。
そしてようやく枕元の置き時計へと手を延ばし、引き寄せる。
見る。
ぎょっとなる。
日課だった。
父の姿をその文字板を覆うガラスに見るのは。
蓄えられた髭を歪めて苦笑する碇ゲンドウの姿を見るのは。

「・・・昼前か・・・」

徹夜明けの朝にしては早い。
予感があった。
その体をすっかりと立ち上げると、冷蔵庫を開けミネラルウォーターをあおる。
顔を洗う。
窓を開け、落ちる滴を目で追いながら歯を磨く。
かつんかつんと階段の薄い鉄板の一枚ずつ鳴る音が緊張を呼んだ。
じゅっじゅっと靴の中の濡れた靴下の呼吸がドアをひとつひとつやり過ごす。
止まる。
この部屋の前で、止まる。
拳はこつこつとドアを奏でる。

「はい」

誰なのかは判っていた。
シンジには判っていた。

「・・・僕です」

誰なのかは判っていた。
シンジには判っていた。

「・・・逢いに来ました」

ドアの向こうのずぶ濡れの少年。
雨を滴らせた半袖のワイシャツ。
黒いズボン。
シンジの眼鏡の向こうには、懐かしい制服と雨を纏った彼が居た。
碇シンジが。



差し出されたタオルで頭をしごき、足の踏み場も無い床に立ち尽くす。

「あ、そのへんいいよ。適当に」

粉コーヒーの瓶の口がマグカップにかつかつと当たる。
少年は部屋をまじまじと見渡した。

「フフ。きれい好きの僕が・・・なんて思ってるんでしょ?」

その声にやっと視線が向けられる。

「・・・仕事持っちゃうとね、自分のことなんて二の次になっちゃうんだ。食事だって、君が聞いたら目を回すかも知れないよ」

すっとカップの取っ手が微笑みとともに少年に向く。

「・・・ブラックだよね?」

「・・・僕が何で来たのか知ってるんでしょ?」

わずかな微笑みも消える。

「・・・うん。知ってるよ。僕のことだからね」

「・・・何故なんです?・・・何故・・・」

「・・・僕が大人だからさ」

布団の上に腰を下ろして、少年を見上げる。

「・・・飲まないの?」

腰を下ろした少年にカップを差し出す。

「・・・大人だからどうなんです?」

「もう戦争ごっこはおしまいってこと」

「・・・戦争ごっこ?」

「現実に居もしない女の子と一緒に現実に居もしない敵と戦って現実に居もしない仲間を守る現実に居もしない自分・・・これは戦争ごっこさ。逃避でしかないんだ」

「でもあなたが創った世界だ」

「そう。僕が望んだ世界そのものなんだ。だから壊すんだ。憎いから」

「憎い?」

「君たちがいくら戦争ごっこやラブコメを演じようと、僕は現実に生きるしかないんだ。僕の選択肢は最初から一つしかない。僕がいくら世界を創造したところで、僕はそこで生きられないんだ」

「・・・だから壊すんですか」

「そうさ。自分で創ったものを自分で壊す。どこが悪い?」

「でも・・・でも僕は、生きてます。生きているんです」

「いや、君は僕の中にいるんだ。君は僕の頭の中にしかいない。生きていない。君はいないんだ」

「僕は・・・」

「現実の復讐を夢でしてしまった罪悪感、それが君だ」

「僕は・・・生きている・・・」

「僕は今、夢に復讐されているんだ」

「生きているんだ!」

ぽつ。
ぽとぽと。
ぱたぱた。
ばたばた。
ざざあ。
雨が。
無数の雨粒が部屋の中のあらゆる物体を叩く。
カップのコーヒーに水柱を立てる。
ふたりの体を伝う流れは、水溜まりとなって床に厚みを増す。
本が紙屑が缶コーヒーの空き缶が枯れた花が服が漂う。

「これが君たちの涙かい?」

「・・・」

「僕がそんなにセンチメンタルだったとはね」

ビデオがポテトチップスが鉛筆が写真が。
写真。

「それがあなたの現実ですか」

手に取ると少年に向ける。

「僕はひとりだった。僕の世界にはひとりしかいなかったんだ。だから君を・・・君たちの住む宇宙を創った」

自分の方へ返す。

「・・・そこへ彼女が現われた。たったひとりの世界は終わり。彼女が僕のこの現実世界の唯一の執着なんだ」

「・・・終わってしまったんですね」

「フッ。君には関係ないことだよ」

「そっとしておいてくれませんか。僕たちを」

「これは運命さ。君たちは終わって行く。僕は現実に帰らなければいけない」

「現実がそんなに良いんですか?」

「夢がそんなに良いの?」

ずぶぬれのふたりは波紋で埋る水面に一際大きな波紋を作り、立ち上がる。

「君たちの住む世界をひとことで云ってあげようか。不条理と、そして破綻だよ。碇シンジ君、僕はその世界に最後の言葉を送ろう」

「・・・」











「喪失」











壁を撫でる水流が轟音とともに圧力となる。
部屋の四方は突然の狂暴に粉々に砕け、彼方へと弾ける。
物体は外へと広がる果てしない暗闇へと飛ばされ、飲み込まれて行く。
水滴はきらきらと星のごとく輝き、無数の微細な球体となって空間を漂う。
そして、ふたりの足下、頭上、とりまくすべての闇の空間に、一斉に眩い恒星が光り輝いた。
男が大きく両腕を振るうと、流星のようにきらめく雨の滴が宇宙空間に散って行った。
少年は見つめる。
大人の自分。

「さあ、もう終わりにしよう。すべてを無へと還そう。現実へと帰るんだ」

「・・・だめです」

少年が手を頭上高く差し上げると、それは現われた。
槍が。
ロンギヌスの槍。

「フフッ。それでどうするつもりなの?僕を殺すワケ?そんなことしたらこの宇宙は一瞬にして消えてしまうよ」

「・・・」

「帰りなよ。みんなのいる所へさ。幸せな自分のままみんなの中へ還って行くんだよ。ちっとも悲しくなんかない。だって君は決して不幸ではないもの。そう、不幸なはずはないんだ」

「逃げたらダメなんです」

「何故?」

「逃げたら辛いんです」

「本当にイヤなら、逃げちゃえばいいのに」

「僕はあなたの人形じゃない」

「え?」

「僕はあなたじゃない」

「・・・アスカ?・・・」





「やめてシンジ!」






「うわああああああああああっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!」



















少年は突き立てた。
その凶々しい槍を。
自分の心臓、コアへと。

「何を・・・何をするんだ・・・」

赤く濁るよだれを垂らし、苦悶する顔。
しかし、その瞳には穏やかな静けさをたたえて

「はあ・・・く・・・再生です・・・リメイク・・・」

「そんな馬鹿な・・・僕の夢を・・・終わる夢を・・・」

「・・・す・・・すべてのリリスのコアを放つんですよ・・・命の種を」

「リリス・・・」

「天使の魂を・・・宇宙へ・・・」

「・・・月!」

「そう・・・僕は月と融合した・・・僕は月そのものです・・・そして月のコアは・・・今・・・ロンギヌスの槍で貫かれた」

「・・・宇宙のコアが・・・」

「・・・現実はつらいかもしれません・・・」

今度ははっきりと微笑んだ。

「でも、たったひとりのひとに愛されたいためにあなたはこの世界を棄てた」

「・・・」

「幸せになって下さい・・・僕たちのために」

突き立つ槍の柄を両手で握りしめる。

「・・・そして・・・忘れないで・・・」

深く、深く槍は沈みこむ。
背中に貫通する切先から、真紅のつぶてが噴き出し、散って行った。



かちゃり。
床に落ちる十字架。
ミサトは放心してそれを見下ろす。
何かを悟った顔。

「ああ、月が!」

マコトの声に我に帰る。

「何?どうしたの日向君!」

「こ・・・これを見て下さい」

メインスクリーンに漆黒の夜空と、いびつな輝きが映る。

「これは・・・」

ミサトの驚愕に答える。

「月が赤道方向に崩壊して行きます・・・」

「つまり・・・潰れて行ってるの?」

「はい」

「破片の落下、潮汐の異常による津波他の地球への影響は?」

「MAGIが今解析していますが・・・見当も付きませんよ」

「心配はない」

その声に振り返る。
冬月は穏やかな微笑みをたたえていた。

「月は今、本来の姿に戻るのだよ」

「本来の・・・姿?」

ミサトはまじまじと見つめる。

「本来の、この宇宙の記憶を秘めたコアへと」

「・・・どう云うことですか?」

「創造主はまず、コアを創られた。そこからこの宇宙を膨らませて行ったのだ」

「神・・・ですか?」

「メイカーと呼ぼうか。そして彼は泥と土くれでそのコアを覆い、眩く萌える緑で飾った。そして今、本来のコアが姿を現わす」

「・・・どうなるんですか?」

冬月の遠い目。

「このことだったのか。死海文書の、あの意味」

ミサトの食い入るような目。

「再び解放が起こる。宇宙の魂の解放が」

「それは・・・それはもしかしたら」

「コアに秘められた宇宙創造の記憶が、今再び解放される」

「・・・ビッグバン!?」

発令所は、その声に色めきたった。

「地球は・・わたしたちはどうなるんですか!」

冬月はそのまなざしを向ける。

「君はこころがあるかね?」

「・・・はあ?」

「こころだよ。君がオリジナルである証し。経験と記憶によって形作られたアイデンティティー」

「こころ・・・ですか?」

「オリジナルである限り、こころは存在する。こころがある限り、そのひとはそのひとそのもののオリジナルなのだよ。生物は形ではない。形而上でしか推し量れないのだ」

「・・・どういうことなんですか?」

「この宇宙にただ一つしかないものであれば、例え再び創造が行われようとも、それは上書きされない。消えることはないのだ。それは尊い魂なのだから」

「・・・本当なんですか?」

「自信がないのかね?自分に。自分のこころを信じてあげなさい。我々は、その細胞一つ一つに天使の記憶を秘めているのだよ」

「天使?」

「メイカーがこの宇宙を創造したとき、それは良き世界であれと願ったはずだよ。だから宇宙の中心に緑の楽園を創り、自分の善たるこころ、美しく善き天使たちの魂を置いた。自分の邪の魂を地獄に投げてまで、彼は我々の先祖をそこに置いたんだ」

「・・・」

「・・・わたしたちは性善なんだよ。だから大丈夫。我々は決して不幸ではない。不幸ではないんだ」

「信じて・・・いいんですね」

「・・・自分を信じなさい。自分の、自分であるこころを」

月から剥がれた岩たちは月の軌道をぐるりと取り囲み、白く輝く地球の輪となった。
そして黒く鈍い宇宙の魂が姿を現わす。
コア。



「ありがとう父さん・・・判ったんだよ・・・父さんの云ってたこと・・・死ぬなら生きているもの、守りたいひとのために死ぬんだって云うことが・・・判ったんだ・・・」

「そう。良かったね」

「リリス・・・」

「たくさんのこころを僕の中に感じるよ・・・たくさんの悲しみや、怒りや、喜びを・・・僕の創ったひとが、今たくさんの気持ちをその体に包み込んで生きている・・・」

「リリス・・・君は・・・」

「君たちはコアなんか無くても生きていける。だって君たちは決して失わないもの。失っても再び創り出す力があるんだもの」

「・・・綾波なんだね」

「・・・僕は綾波レイのこころとして、そして渚カヲルのこころとして君を見守って来たんだ。君だけじゃない。人間すべてを、誰かのこころとなって見守って来たんだよ」

「何故?」

「・・・好きなんだ」

「・・・自分を裏切ったのに?」

「・・・でも好きなんだ。好きでしょうがないんだ。その繊細なこころが」

「リリス・・・」

「僕は邪なこころであるアダムの魂と融合して初めて人間のこころが生まれる。レイもカヲルもそれが欲しかったんだ。でもそんな必要は無かった。彼等は君に・・・君たちにふれあうことで立派に人間になったんだもの」

「そうだね・・・」

「僕の中の魂にはその入れ物を送ろう。ふたつのコアはその遺伝子の持ち主に返そう」

「・・・じゃあ・・・」

「判ってる。アスカだね?」

「・・・うん・・・」

「彼女の魂はコアの中にある」

「え?」

「全てのATフィールド体が消えた今、彼女の魂はその中を彷徨っているんだ。願うんだ。彼女とふれあうことを。彼女を失いたくない、その気持ちを」

「・・・やってみるよ・・・」

「・・・もう行かなきゃ。一仕事だ。暗闇の隅々に明りを灯さなきゃ」

「・・・リリス・・・」

「僕はいつでも君を・・・君たちを見守っているよ」

「・・・ありがとう・・・」

「・・・礼には及ばないさ。だって僕は・・・」





















「神様なんだから」









































闇を見失うほどの光点で真空の砂漠は埋り、
闇を見失うほどの光点で真空の砂漠は埋り、
闇を見失うほどの光点で真空の砂漠は埋り、
闇を見失うほどの光点で真空の砂漠は埋り、
闇を見失うほどの光点で真空の砂漠は埋り、
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光に吹かれる星たちの歓喜の歌で空間は震える。
光に吹かれる星たちの歓喜の歌で空間は震える。
光に吹かれる星たちの歓喜の歌で空間は震える。
光に吹かれる星たちの歓喜の歌で空間は震える。
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永遠の喪失は待ち焦がれた温もりで満たされ、
永遠の喪失は待ち焦がれた温もりで満たされ、
永遠の喪失は待ち焦がれた温もりで満たされ、
永遠の喪失は待ち焦がれた温もりで満たされ、
永遠の喪失は待ち焦がれた温もりで満たされ、
永遠の喪失は待ち焦がれた温もりで満たされ、
永遠の喪失は待ち焦がれた温もりで満たされ、
永遠の喪失は待ち焦がれた温もりで満たされ、
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永遠の喪失は待ち焦がれた温もりで満たされ、
永遠の喪失は待ち焦がれた温もりで満たされ、





有機の詩がその調べを微笑みかける。
有機の詩がその調べを微笑みかける。
有機の詩がその調べを微笑みかける。
有機の詩がその調べを微笑みかける。
有機の詩がその調べを微笑みかける。
有機の詩がその調べを微笑みかける。
有機の詩がその調べを微笑みかける。
有機の詩がその調べを微笑みかける。
有機の詩がその調べを微笑みかける。
有機の詩がその調べを微笑みかける。
有機の詩がその調べを微笑みかける。
有機の詩がその調べを微笑みかける。
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有機の詩がその調べを微笑みかける。
有機の詩がその調べを微笑みかける。
有機の詩がその調べを微笑みかける。

生き物。
生き物。
生き物。
生き物。
生き物。
生き物。
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生き物。
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生き物。
生き物。
生き物。
生き物。
生き物。
生き物。
生き物。
生き物。

いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。
いのち。

気持ち。
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気持ち。
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気持ち。
気持ち。
気持ち。
気持ち。
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気持ち。
気持ち。
気持ち。
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気持ち。
気持ち。
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気持ち。
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気持ち。
気持ち。
気持ち。
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魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。
魂。

記憶。
記憶。
記憶。
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記憶。
記憶。
記憶。
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記憶。
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記憶。
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記憶。

再生。
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再生。
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再生。
再生。
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再生。
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再生。
再生。
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再生。
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再生。
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再生。
再生。
再生。
再生。
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再生。
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再生。
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こころ。
こころ。
こころ。
こころ。
こころ。
こころ。
こころ。
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こころ。
こころ。
こころ。
こころ。
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こころ。
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こころ。
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天使。
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天使。
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天使。
天使。
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好き。
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失わない。
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決して失われない、こころ。
決して失われない、こころ。
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決して失われない、こころ。
決して失われない、こころ。
決して失われない、こころ。
決して失われない、こころ。
決して失われない、こころ。




























































「ママ・・・」

「判ったわ・・・」

「自分を見てほしいのなら」

「見つめればいいって」

「誰かに愛されたいのなら」

「愛すればいいって」

「例え誰も見てくれなくても」

「誰も愛してくれなくても」

「あたしの気持ちは永遠だもの」

「決して失われないもの」

「だから」

「帰るわ、ママ・・・」

「みんなのところへ」

「あいつの・・・腕の中へ」

「さようなら・・・ママ・・・」

「・・・また・・・逢えるわよね・・・」































































大きく口を開いた地獄。
夜明けの薄明りがその惨状を出し惜しむ。
かつて街であった穴をぼうと眺めながら、男はベンチの背もたれに黒い上着を掛け、ネクタイを緩め、だらしなく足を組んでいた。
がさごそと背後の草むらが音を立てる。
ベンチの背に乗せた腕越しに男は振り向く

「よ、遅かったじゃないか」

加持の前に仁王立ちのミサト。

「なあ〜に気取ってんのよ!急に姿くらませて」

「俺、閉所恐怖症なの」

「初耳ね」

「あっれ〜、云わなかったっけか?」

「まったく、相変わらずのおとぼけなんだから」

隣に腰を下ろすミサトに、

「で、どうなった」

「国連に報告が行くわ。調査委員会が結成されることになるでしょうね。目論みが公になった以上、ゼーレは事実上壊滅するわね」

「国連もろともか」

「多分そうなるわ」

薄明りの星空に架かるかつて月であった光の橋。
加持は見上げると、大きく息を吐く。

「この宇宙を救ったんだな・・・司令と、あの子たちが」

「そうね。でも不思議なの。また逢えるって・・・そう思えるのよ」

「そうだな。信じることだ。俺たちもこうしてまた逢えたじゃないか」

「うん・・・」

ミサトは加持に向き直る。

「ねえ、あんたこれからどうするの?」

「そうだな。ゼーレが壊滅したところで、俺がネルフをクラッキングしてたのは事実だから・・・追われる以上、逃げるしかないかな」

「あんたもつくづくスパイ体質ねえ」

「ま、追いつ追われつは俺の生きがいだからな。そういう葛城は?」

「まあ、わたしもいくらゼーレ相手とは云え、職権濫用で作戦部私物化しちゃったもんね。法廷送りは決定かしら」

「葛城・・・どうせなら・・・俺と一緒に逃げないか?」

「え?」

「どうせ作戦部は戦自に吸収されちまうんだろ。未練はないだろうが」

「で・・・でもいきなりそんな・・・」

加持は立ち上がると左手を胸にあて、深々とお辞儀をする。

「・・・どうかこのドロボウめに盗まれてやって下さい・・・」

ミサトはきょとんとして

「・・・なにそれ?」

「知らなきゃいいよ」

憮然と腰を下ろす。
ミサトに向くと、ニヤついた顔。

「ねえ・・・8年前に云えなかったことってなあに?」

「え?・・・そんなこと云ったっけか?」

「まあたおとぼけ。もしここで云ったら一緒に逃げてあげる」

「ええ!?・・・ち、ちょっとなんだよそれは」

「何よ、云えないの?」

「軽く云うなよ。俺にとっては命懸けなんだぜ」

「さ、云って。ほら、早く!」

仕方無しにミサトの両肩を掴む。
向き直る真剣な表情。

「か・・・葛城・・・」

「なあに?」

「き・・・君の作ったメシが喰いたい」
































この『新世紀エヴァンゲリオン』という壮大な物語を

わたしに完結させることを決意させてくれたシャシン

『THE END OF EVANGELION
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを君に』

を創ったスタッフのみなさん、

そして庵野秀明監督に感謝します。


平成9年9月19日 安藤ガク
































EVANGELION:REMAKE
EPISODE:26 Nostalgia









































打ち寄せる波が砂を引きずる。
乾いた風がかつての地底の残骸を撫でる。
少年の立ち姿は呆然と空に架かる輝く帯を見上げ、
そして自分の手のひらに視線を戻す。
両手で、そっと包み込むように有る、その物体。
胎児。
エンブリオ。

「・・・アスカ・・・」

碇シンジの、再生。

「初めて逢ったときのこと、
覚えてる?」

リメイク。

「いきなりバカ呼ばわり。
なんだろうって思った。」

失わない。

「でもね、
どっかうれしかったんだ」

決して失われない、こころ。

「それまで、
褒められてばかりだったから」

ひざまずく。

「そのとき初めて、
ひととふれあえたのかも知れない」

砂の上にそっと乗せる。

「もう一度、
僕をバカにしてよ・・・」

やさしい瞳。

「今度こそ、僕は怒れる。
・・・アスカに」

ぴくりと物体が蠢く。
その粘膜の粘りが律動を始める。
グロテスクに拡大する爬虫類に似たそのかたち。
眼球を覆う皮膚がわずかに隙間を見せる。
透き通るような、青。
恍惚と見つめるシンジの目の前で、その生き物は手や足をもどかしく長くする。
指が分かれ、黄金色に輝く体毛が皮膚を彩り始める。
一瞬前までは、それは吐き気を催す光景であるはずだった。
そして今、それは、美しい少女の全裸体であった。
シンジは強烈なエロティシズムに囚われていた。
だが、突然、紙の裂けるような音とともに、アスカは苦しげな呼吸を始めた。
だらだらと口から粘液がこぼれる。
我に帰ったシンジはその体を抱き起こした。
苦悶する眉間のしわ。
シンジはその顔を見つめると、自分の顔で覆う。
アスカの口から吸出されたそれは、懐かしい味がした。
血の味。
LCL。
やがてアスカは体を弛緩し、安らかな呼吸をし始めた。
シンジはそのかたちを抱きしめる。










「アスカ・・・」










「僕は・・・」










「僕たちは・・・」










「もう・・・」










「決して・・・」








































「失わない」









































THE END OF THE EVANGELION


















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