1月9日つづき 帝国ホテルで (うつほ記)
日比谷の帝国ホテルに到着した時は、もう日が暮れていました。30階の部屋に通されました。窓の真下は銀座の夜景です。
寒さで疲れ切ったうつほは、夕食までビールでも飲んで、のんびりしたかったのですが、くまちゃんは、銀座の山野楽器に行きたいと言い張りました。結局、くまちゃんが一人で行きました。「マグマ」のCDが欲しかったんだそうです。
うつほは一人で冷蔵庫のエビスビールを飲みました。缶ビールなのに美味しかったです。さすが帝国ホテルです。
夕食の予約時間になりましたので、行ってみました。今回はフランス料理にしました。こないだプロジェクトXに出ていたところです。ローストビーフが名物だというので頼んでみたら、ステーキ並の大きさのが出てきました。あまりにも大量なので、くまちゃんに少し上げました。
乳製品に弱いうつほは、生クリームでやられてしまいました。
その日は胃痛に苦しみました。たまに贅沢なものを食べると、胃が受け付けないのでしょうか?哀れです。
CDプレーヤーを借りて、さっそくマグマを聞きましたが、胃痛の記憶しかない…。マグマは、胃痛には効かないのか…。
1月10日つづき 帝國満喫
朝の弱いスタジオうつほは、朝食を食べるのも一苦労です。
でもその日の朝は、早くから予定があったので、がんばって早起きして、ルームサービスを取ることにしました。卵が2個も使われていて、ボリュームたっぷりなハムやソーセージがついていました。
食べたらもうお昼がいらない気持ちがしました。
その後、今回の旅で大変お世話になった、斎藤弘美さんにお会いしました。岩内町観光大使もお務めです。斎藤さんは、その日の午前中に、ホテル内の茶室で初釜があったのです。
ご厚意で、茶会が始まる前の茶室を、見学させていただきました。ホテルの中に、庭みたいな空間があって、その中に純和風の茶室が建てられています。
新春の飾りがしてあって、とても素敵でした。お香の薫りもたちこめていました。ちょっぴり緊張しましたが、とても良い体験でした。こういう機会がほとんどないのも、日本人として恥ずかしいなとも思いました。
よかったらお茶を飲んでいかないかとの有難いお誘いも頂きましたが、作法がなってないので丁重にお断りいたしました。
東京をはじめ、内地に行くと、日本っていいなあと改めて実感します。北海道にはない日本らしさを味わうのも、旅の楽しみです。
さて、午前中は、上野の国立科学博物館に行ってみました。
すごい人気ということでしたので、一度行ってみたかったのです。やっぱり休日で、親子連れで一杯でした。
ここでは地上3階、地下3階の6層に渡って、展示がされていました。どこに行ったらいいかよく分かりません。
とりあえず一番上の3階に行ってみたら、動物のはく製がいっぱい展示してありました。中にはみたことのないような奇妙な動物も。
2階では、物理の実験が出来るコーナーが。子どもたちは大喜びで実験器具で遊んでいます。なるほど、混むわけだ。ディズニーランドよりは安上がりだし。
大人でも、なるほど、と思えるものがありますが、くまちゃんは物理に弱いので、足早に1階に降りて生物界のしくみの展示を観た後、地下部分を観ずに立ち去りました。私としては地下3階の、宇宙と物理のコーナーも観たかったんですが、人の多さに酔ってしまい、次の目的地へ。
今回の目的地のひとつ、両国です。
相撲好きのスタジオうつほのあこがれの地。両国。
まずは、斎藤さんから頂いた資料に従って、力塚のある回向院(えこういん)へ。ここは旧両国国技館が作られる明治42年まで、相撲が行われていた場所です。新弟子達が力を授かるようにお祈りするんですって。
意外なことに、ペットの供養をする場所でもありました。動物霊安室があって、動物たちの卒塔婆もいっぱいありました。ポチとか、ミケとか。
その後寒い中を、相撲写真館、ライオン堂の近辺を回って、国技館へと向かいました。寒くて大変でした。右足も動かなくなってくるし。東京はもっと暖かいと思っていた私が甘かった。
うつほは2回目、くまちゃんは3回目の相撲観覧です。
前の日が、天覧相撲でした。ちょっとくやしい思いです。陛下がお座りになったところを見てみました。私たちの席は天皇陛下のお座りになるところの近くの2階席だったのです。なんか、感動です。どちらかというと普段は左寄りな思考のうつほですが、それとこれとは、別です。
既に幕下上位まですすんでいました。まずは弁当を食べてみました。人気力士にちなんだ弁当が売っています。私は、魁皇弁当、くまちゃんは、高見盛弁当を食べてみました。なかなか美味しかったです。
でも、国技館の中も、寒い。2階なら暖かいだろうと思っていましたが、足元を風が吹いています。人もあまり入っていない時間帯だったから余計寒い。くまちゃんがビールを買ってきてくれましたが、あまりに寒くて、さすがのうつほでも、飲む気になりません。土俵下の審判の親方も、膝掛けをしているくらいです。そういうことは、テレビでは分かりません。
くまちゃんが心配して暖かいお茶を買ってくれました。その後は、ようやく落ち着いて、膝の痛みも和らいできました。前回は座って相撲を観るだけだったので、今回は国技館の内部を探検してみようという気にもなりました。
教訓。冬の国技館は、寒い。