明けましておめでとうございます。
2005年の目標を「必殺!享楽の小市民。贅を尽くして酉・鳥・トリ。」に決定したスタジオうつほでしたが、それも今年最初の旅を、日本のすばらしさを再認識しようと試みたことからでした。日本だって贅沢なんだぞと思い知ることが目標です。
新テーマでの第一弾の旅は東京。前回と同じですが、行きたくなったから行くのです。
1月8日 (うつほ記)
スタジオうつほは早起きが苦手です。
だから、目的地東京に向かうために、くまちゃんの実家に前泊することにしました。それが悲劇の始まりでした。
午後1時半ごろ、岩内を発った我々でしたが、車が雪に埋まっていました。まずは雪かきからです。うつほは何と庭先の雪山で遭難しかけました。雪に足がささって抜けないままひっくり返ってしまったのです。慌ててくまちゃんに助けを求めました。情けないことです。
道路は凍っていておっかなびっくりのスタートでした。小樽まではつるつる路面に気を付ければよかっただけでした(それも恐ろしい話だが)。
小樽美術館の、大月源二展にちょっと寄り道です。
函館生まれで小樽育ちのプロレタリア作家で、展示内容は意外にも静かな絵ばかりでした。プロレタリアと聞くと、思わず、労働者の苦悩とか、活動とかそういうのを想像しますが、風景画や静物画が多くて、びっくりです。タマネギの絵がよかったです。
さて、美術館を3時半頃出た我々でしたが、大雪のため高速道路が閉鎖されていて、混雑する国道5号を行くしかありません。高速を使えば小樽から1時間ぐらいで着く、くまちゃんの実家なのですが、なんと到着したのは7時前。
途中雪は降っていなかったのですが、札幌市内に入った途端の凍結路面と、渋滞で、それほどかかったのです。
除雪は夜しか入りませんから、それはひどいものです。
渋滞するほどの道は圧雪になっていて走りやすいのですが、空いているからいいだろうと思って走ってみたら、ブレーキが利きません。どうやら前の日暖かくて、つるつる路面になった上の、大雪。危険だ、と思っていたら、後輪駆動のBMWが、スリップしまくって前に進まないという情けない光景に出くわしました。思い切りふかしてました。かっこわるいです。
その後立て続けに、路肩に乗り上げている車が数台。
いやあ、恐ろしかった。
覚悟してましたが、小樽から3時間以上掛かって、やっとくまちゃんの実家に着いたときには、疲労困憊でした。
そして悲劇は次の朝も。
1月9日 (うつほ記)
朝8時。幸いにも、雪は積もっていませんでした。
こりゃラッキー、と思って車に乗り込むと。
フロントガラスの霜が凍って、前が見えません。
ウォッシャー液も、凍って出ません。
お父さんが、寒い中、フロントガラスが溶けるまでの数分間見送ってくれました。寒い中どうもすいませんでした。くまちゃん予想で、10度だな、なんてつぶやいてましたが、もちろんマイナスです。そしたら国道の温度表示もマイナス8度を示していました。さすが道産子です。
高速道路も通っていたので安心して千歳空港まで向かいました。9時半発羽田行きは本当にがらがらでした。
羽田に着いた我々は、バスで横浜に向かいます。
横浜まで30分。早いものです。
道中、ジェットコースターのように、高架の道を通って川崎市とかの工業地帯の上を通過して、ベイブリッジを通り、横浜に着きました。くまちゃんの故郷、ランドマークタワーが真っ先に目に入ります。でもくまちゃんの実家は、札幌郊外です。不思議ですね。
横浜の駅で、トリ料理店に立ち寄り、カキフライを食べました。
酉年なのに。