いってきました








岩手(南部)2004秋の巻(2)

2003年9月20日〜24日

9月23日  土沢・花巻・盛岡

朝は一転快晴。田代平の全景がはっきりと見えます。牛が草を食べ続けています。

懐かしの山荘を後に。途中東北自動車道に入り、盛岡を通り越し、花巻の隣町、東和町・土沢へ向かいました。ここは日本の近代洋画の先駆者・萬鉄五郎の出身地で萬鉄五郎記念美術館があります。ここにも昔よく行ってました。

美術館に向かう途中に、スタジオうつほ御用達の味噌醤油を作っている醤油屋さんによって買い物。いつもは電話注文ですが、今回は車なので便利です。おまけに煎餅を一枚くれました。

美術館では松本竣介の友人でコレクターの「畑山昇麓コレクション展」を見ました。質の高い作品群で充実した展覧会でした。萬の作品も見慣れた懐かしい作品がある一方、初公開のものもあって、この小さい美術館の在り方にはいつも勉強になります。

忙しいところ、スタッフの方ともお話しさせてもらって、土沢を後に。昼時です。スタジオうつほメンバーは隣町の花巻に向かいました。「マルカンデパート」という、地元デパートが健在ならば、そこの大食堂に行こうと思ったのです。

マルカンは見事に健在でした。無料の立体駐車場に車を置くと、もうそこは市民の憩いの場でした。6階がワンフロアー全部大食堂です。エレベーターで上がるとものすごい人出でした。早速食券で注文。二人とも「中華」と「ソフトクリーム」を注文。これでも千円以下です。

古き良きデパートの大食堂の姿を今に伝えるマルカン大食堂は、メニュー数が250、テーブル数は80もあります(正確にはわからないほど)。僕たちが入ったときには、500人はお客がいるのではと思われました。それでもてきぱきと注文が各テーブルに運ばれていきます。

僕たちが頼んだ「中華」はシンプルな中華そば。今や東北でなければ食べられません。そして、食後にはこの食堂の名物「ソフトクリーム」を。栄えあるメニュー番号1番でもあります。

画像をご覧あれ。特大です。これを花巻市民はほかの様々なメニューとあわせ、ほぼ欠かさずオーダーするのです。そして特筆すべきは、これを割り箸を使って食べるのです。僕たちも数年前、これを見たときには衝撃でしたが、実際これが一番機能的な食べ方なので、郷に入っては郷に従うことにしています。

花巻で満足したスタジオうつほメンバーは、国道4号線を北へ、盛岡に向かいました。

盛岡ではお約束の山田線・上盛岡駅へ立ち寄って、県庁そばのホテルに車を置き、バスで盛岡駅に向かいました。

スタジオうつほメンバーが盛岡を離れている間に、盛岡駅では秋田新幹線が開通し(=田沢湖線のレール幅が広くなり)、東北新幹線が八戸まで開通して(=盛岡以北の東北本線がJRから三セク「IGRいわて銀河鉄道」に)います。おなじみだと思っていた盛岡駅は激変を遂げていました。1階にあった在来線の中央改札口が新幹線と同じ2階に移り、1階はショップ街になっていました。さらには1階コンコースの片隅が「いわて銀河鉄道」の改札になっていて、JRの改札は外の階段から入るという、妙な造りに変わっていました。

さて、スタジオうつほメンバーが向かったのは、16:30発の山田線の列車です。これもこれまでの1番線から、4番線に移っていました。ここでチーフのお友達、ろぽん様と待ち合わせをしていたのです。

3人とも、山田線・浅岸駅までのきっぷを手にしています。久しぶりの山田線です。相変わらずの1両。祝日のせいか、ちょっと空いているような気がします。

発車。列車は市街地を抜けて北上山地の山奥へと入り込みます。途中の上盛岡駅では、駅の裏手の精油所がショッピングセンターになっていて驚きました。あとは大した変化はなかったです。

山間の小駅・大志田を通過して浅岸着。あろうことか、われわれ3人のほかに2人も降りた人がいました。最近「秘境駅ブーム」だそうですから、その手のマニアでしょう。

前にもレポートしましたが、われわれは通い慣れた浅岸で癒されました。他のマニアがいるので「野人化」は出来ませんでしたが、山奥の高原の空気を吸って満たされたのでした。

何より、現在のスタジオうつほ10周年を、ここで祝すことが出来てよかったのでした。

隣の区界駅で交換した列車で盛岡へ。乗ったのは全く同じ5人です。

街に戻って、もう一つのお約束、盛岡独特の麺・じゃじゃ麺を食べに「白龍(パイロン)」に行きました。前にも書きましたが、かつてくまちゃんが週に3度は通っていたというお店です。

幸いすぐに座ることが出来ました。早速じゃじゃ麺を食す。満足です。

でも最近、じゃじゃ麺もメジャーとなり過ぎたのか、お店の対応も観光客に気を遣いすぎるような気がしました。

さらに、夕刻で混んで並んでいる人もいるのに、連れの女性2人と座っていたおやじが、じゃじゃ麺を頼みもせずに、延々と酒とつまみを頼んでいるのには閉口しました。威張った感じの感じ悪いおやじでした。きっと近くの官公庁のお偉方だったりするんでしょう。ジャージのズボンをはいていました。顰蹙です。

祝日で、本当は行こうと思っていたチーフの親戚がやっているお店が休みだったので、若向けの居酒屋で一杯やりながら、盛岡の夜を過ごしました。

9月24日  ひたすら北へ

お楽しみのあとは大移動です。この日は車で走り続けました。

これもお約束の「福田パン」で「あんバター」を買って、朝10時に盛岡を出発。東北自動車道に入り、ひたすら北へ。秋田県をかすめ、弘前をとおり、青森まで。岩手山と岩木山を見ました。

青森からは函館行きのフェリーです。ターミナルで煮干し出汁の中華そばを食べ、乗船。オフシーズンの昼間のフェリーはがら空きでした。函館までの4時間は、2等船室で十分でした。

夕方6時に函館着。雨でした。ザーザー降りの中を北上し続け、岩内に帰ったのが9時過ぎ。疲れたけどやはり岩手(南部)はいいところでした。(おわり)





| STUDIO | TRAVEL | CHIEF | KUMA | HOME |

Copyright(C):STUDIO UTSUHO. All Rights Reserved.2007