2002年のテーマを、「北海道のすみずみを制覇し、日本中の多くの動物とふれあう」改め、「北海道のすみずみを制覇し、日本中のできるだけ多くの珍しい動物や植物、つまり珍生物とふれあう(4月8日現在)」としたスタジオうつほですが、今年3番目の旅は、春になったら絶対に行こうと決めていた、室蘭水族館と函館公園です。
室蘭も函館も、去年も行きましたが、毎年春になると、かわりはないか、動物が増えたり減ったりしていないかと気になるものです。今年もどうしても気になりました。しかもチーフの体調があまりすぐれないので、どうしても遠出はできず、とりあえず岩内から3時間ちょっとの近場で湯治したいということで、函館の谷地頭温泉に入って休養することとしました。ところが・・・。
4月22日 室蘭〜函館
岩内からずっと晴れていましたが、大滝村あたりから怪しい雲行きでした。やがて室蘭に入ると、なにやら暗い。白鳥大橋が揺れているような気がします。気温5〜6度、風速5mほどでしょうか。それまで15度とかの暖かい岩内で過ごしてきた私たちにとっては、ひどく寒い。これでは水族館どころの話ではありません。
駐車場で昼ご飯を食べながら、30分ほどゲートをくぐる人たちをみていましたが、壮年のフルムーンぽいカップルが2組ぐらいでした。
しかしそれでもめげずに、というか、義務感を感じているので、1時ちょっと前頃に入場して、早速アザラシをみます。今年は全部で6頭ぐらいいました。
1時からトドのショーがあったので、やるかどうかわからないけれど、とりあえずトド池にいきました。
「ショーには興味ないよ」という顔を装ったつもりでしたが、餌を持った人が階段を登って、マイクでしゃべり出しました。観客がたった二人でも、やるんですね。えらい!というか、かえってはずかしいというか、申し訳ないというか。小心者の、うつほなのでした。
そのうち、向こう側の団地の子供らしい女の子たちが、園外から見ていましたが、ぐるっとまわって園内に入り(小学生は無料らしい)、ショーを見始めました。すぐ後、親子連れなどもどんどんやってきて、メインイベントの「習字の時間」あたりには、観客が10人ぐらいになっていました。
ショーが終わって、中に入っていくらか暖まるのを期待しましたが、いかんせん水族館です。風が吹いていないだけましですね。もう少し暖かかったら、土産物屋でつぶでも食べようかと思っていましたが。
さて、あんまりにも寒いので、2時頃には満足して室蘭を発ちました。そして早く函館に着くように、ほとんど車の走っていない高速道路を利用しましたが、途中かなり眠くなって、パーキングで2回休憩しました。そんなことをしているうちに、なぜか函館まで4時間もかかりました。
函館では、いつも泊まる国際ホテルがあいていなかったので、駅前のフィットネス330にしました。これは市電の駅にごく近いので、便利です。
さっそく谷地頭温泉に行き、回数券(11枚綴り3,700円)を購入。少なくとも二人で5回は入れます。小銭もいらないし、便利で安心。夕暮れ時なので、駐車場がいっぱいで、混んでいるかと思いましたが、100席もある洗い場はやっと半分埋まった程度。すばらしい温泉です。
4月23日 函館公園
2日目も朝から谷地頭温泉に入り、その後、函館公園に行きました。桜が満開です。北海道にはソメイヨシノがないと思っていたうつほですが、まるで内地のように淡い色の桜が咲いていて、実にいい公園です。
昨年末に来たときには、一部寒よけのシートが張られていて見えない動物もありましたが、今回は全部みることができました。しかしながら、前までいた銀ギツネが檻の中にいませんでした。心配です。
シカの数も少し少なかったような気がします。
間引かれたのでしょうか。
(勝手な想像ですね。)
一通りみたらお昼で、出店がたくさんでていたので、おでんと焼き鳥とお好み焼き(もちろんビールも)を買って、敷地内の博物館の前の芝生で花見。それから「つらつけなく(ずうずうしく)ほろ酔い加減で」博物館に行きました。
こういう施設はもちろん泥酔者はお断りです。
次は熱帯植物園に行く予定だと、事務室でお話ししたら、ほめられました。
市電に温泉に博物館に植物園・・すべて市の施設です。安上がりな旅。湯の川のおすすめスポット(アイスクリームと団子と温泉)を聞いて、もちろん電車で湯の川まで向かいました。
電車を終点で降りて、15分ぐらい歩いて熱帯植物園に到着。サル山とフラミンゴは健在。でもこの施設、経営難で存続が危ぶまれているそうです。子供の頃から知っているので、なくなるのは惜しいです。何とかならないものでしょうか。
充分あたたまったあと、閉園時間が近くなったので、帰りました。それからまた谷地頭温泉に向かい、もう一度入って、その後、夕ご飯。
どこで食べるか迷ったので、ホテルの人に聞いてみたら、地元の人が行く安価な店を紹介してくれました。うろうろ歩いていったら、見覚えのある店が。
4年前の2月に、函館に来た際に、何となく魚が食べたくて入った店がそこでした。名前を覚えていなかったんですね。
今回はちゃんとメモしておきましょう。魚一心さんです。
刺身の生きの良さと、魚の大きさがおすすめ。
久々に生きのいいホッキ貝をたべました。ホッキ大好き!(安上がりなうつほです。)
4月24日 帰途
3日目の午前中も、谷地頭温泉に入って、くまちゃんの要望で海図を買いに港に寄って、塩ラーメンを食べてから帰りました。
なんと驚くべきことに、塩ラーメンに、黒い棒が入っていました。かじってみると、ソーセージでした。
イカスミソーセージです。びっくり。
半分観光した湯治となってしまいました。
お約束どおり、疲れました。