Kuma くまちゃん☆旅のマニアコーナー 2003年岐阜の巻 |
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こんにちは。久しぶりに風邪を引いてしまったくまちゃんです。 それでもこないだ行った岐阜の魅力的な鉄道施設のことをレポートしましょう。 2003年11月25日 名古屋空港から岐阜へ向かおうとしたぼくたち・スタジオうつほメンバーは、空港からバスで最寄りの鉄道駅、名古屋鉄道(名鉄)犬山線の西春駅に向かいました。いかにも郊外の駅という感じの所でした。ここから名鉄の岐阜のターミナル・新岐阜行きの急行に乗り込みました。ちょうど昼前だったので、ロングシートの車内は空いていました。 犬山線の白眉は、犬山の街を過ぎてから木曽川を渡る県境の部分でしょう。つい数年前までこの橋の部分は車も一緒に通っていた、「併用橋」だったのですから。4両とか6両もある電車が路面を走っている様子は、さぞかし壮観だったでしょう。幸い運転士のすぐ後ろで前面展望できたので、じっくりと観察しました。とても狭い、というかふつうの鉄道橋に見えました。よくここを車が走っていたものです。 さて、岐阜のターミナル、新岐阜駅から名鉄美濃町線の路面電車で競輪場前駅へ(詳しくはくま☆マニで)。ここからレンタカーで美濃町線に沿って関市へ。 さて、この先はレンタカーに乗ってしまいましたが、線路はこの先名鉄美濃町線になります。道路の真ん中を走っていた線路が道端に寄ったり、ちょっと離れたりするのを眺めながら、我々も線路に沿って関市まで。 美濃町線の関市のターミナルは、新関(しんせき)駅。路面電車なのに着いたらふつうの駅、といった感じです。でもホームの低さは路面電車そのものです。線路は300mほど離れた長良川鉄道の関駅へと続いています。本当はここから隣町の美濃駅までのびていたのが廃止になってしまいました。 せっかく関に来たので、長良川鉄道の関駅へ。旧国鉄の立派な駅舎です。駅舎の向こう側のホームを更に奥まで進むと、美濃町線の乗り場がありました。ここもホームが無くて、行き止まりの線路とアスファルトに線が引いてあるだけの乗り場でした。線路はすぐに直角に近い急カーブで建物の間をすり抜けています。のぞき込むと、さっき新関駅に向かうときに渡った踏切が見えました。 さすがに日本を代表する「刃物の街」だけに、「貝印カミソリ」「フェザーカミソリ」などの工場もありました。関からは、途中まで長良川鉄道に沿って、そして下呂を目指してJR高山本線へ。 2年前にも高山本線の富山寄りの魅力を猪谷(いのたに)や打保(うつぼ)などで堪能しましたが、この路線、特急も走る路線なので、行き違い設備や駅舎がほとんどの駅にあって、沿線の各駅を訪れてみたくなりましたが、チーフが文句を言いそうなので、我慢して下呂の一つ手前の焼石(やけいし)駅だけを訪れました。山中の小駅ですが2本のホームと古くからの駅舎。跨線橋に上がると、飛騨川の渓流が見えました。 2003年11月26日 下呂温泉を堪能して出発。途中下呂町内にある信号場(詳しくはくま☆マニで)に立ち寄り、一路峠を越えて付知町へ。この街にはかつて「北恵那鉄道」という私鉄が下流の中津川市まで走っていました。もう25年も前に廃止されてしまった鉄道です。 付知の町はずれに、「下付知」というバス停がありました。広い空き地があるので、ここがかつての終点「下付知駅」の跡であることがすぐわかりました。でも何も残っていませんでした。2年ほど前までは、駅舎が残っていたそうですが…。いまも駅の裏側は材木置き場。林業と密接な関わりのあった鉄道であることが偲ばれたのでした。 付知を出たあとは、ひたすら岐阜を目指し、夜の路面電車を。 総じて、今回の旅は、「名鉄侮れず」という印象でしょうか。さすがに近鉄に次ぐ、日本第二の路線網を誇る私鉄だけに、幹線からローカル線まで、その魅力の一部を享受したのでした。満足。(おわり) |