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くまちゃん☆旅のマニアコーナー(7)  2002年  東北のローカル線・花輪線の巻


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松尾八幡平駅
JR花輪線・松尾八幡平駅

今は無人駅



大更駅
JR花輪線・大更駅





厨川駅
JR東北本線(当時)・厨川駅
今はIGRいわて銀河鉄道





厨川駅ホーム
厨川駅ホームから
東北新幹線を望む



こんにちは。最近絶好調の(略称)ウスくまちゃんです。

かなり前の話になりますが、秋田につづき盛岡周辺の鉄道施設、とりわけ魅力いっぱいのローカル線を久しぶりに訪れたので、その辺をレポートします。

2002年9月23日(月祝)

八幡平から下りてきたぼくたちは、JR花輪線に行き当たりました。この路線は盛岡から4つ目の駅・好摩から秋田県の大館を結ぶルートで、豪雪地帯を走ります。

はじめに訪れたのは、松尾八幡平駅。かつては岩手松尾と呼ばれていた駅ですが、「八幡平」の観光イメージを目当てに改名された駅です。単線の花輪線でも列車交換できる駅のひとつです。

訪れてみてびっくり、無人駅になっていました。かつて花輪線も、腕木式信号機とタブレット閉塞が現役だった路線です。これは先にレポートした八戸線と同じだったのですが、3年前に信号機が自動になってしまいました(いわゆる赤青黄の電球がつくやつ)。このため手動で信号を切り替えていた駅員が不要となったのでしょう。切符売り場の窓口や、駅舎の外窓などには板が打ち付けられていました。腕木式信号機廃止直前には、多くのマニアが沿線の撮影に訪れていたそうですが、いまとなっては淋しい限りです。有人駅でも、乗る人が少ない小駅は、こういう技術改革で無人化してしまうんですね。どうなる、八戸線??

次に松尾八幡平から盛岡側に3つ先の、大更(おおぶけ)駅にも立ち寄りました。ここは西根町の中心地で、通勤の利用者も多い、比較的大きな駅です。先に訪れた東八幡平まで、旧松尾鉱山(東洋一の硫黄鉱山だった)の鉱山鉄道が、この駅から分岐していました。この駅は大きいので、まだ駅員もいてみどりの窓口もあります。駅前にはタクシーも何台か待っていて、その姿に安心。

さらに盛岡方面に向かいました。東北本線をまたぐと、見慣れぬコンクリートの路盤が。そう、八戸まで延びる東北新幹線の線路です。ぼくの記憶の中では、盛岡駅の北3km位のところで高架橋がぷっつり切れているイメージなのですが、いよいよ開業間近なんですね(これを書いている12月2日にはもう開業している)。

国道4号線を市街地に向かって南下すると、東北本線の厨川(くりやがわ)駅があります。盛岡の隣の駅です。付近に高校や工場が多くて活気ある市内の駅です。

しかしこの駅は新幹線が開業するとJRの駅ではなくなります。「IGRいわて銀河鉄道」という第3セクター鉄道に移管されるのです。JRとしての最後の姿をこの眼にとどめておこうというわけです。

ホームの脇を新幹線の高架橋が並行しています。あちらはJR、こちらは3セクに。地方にまで新幹線が延びると、こんな風にいびつな交通体系になるのです。

ちなみに厨川駅から山田線の上盛岡までの切符を買いましたが、盛岡駅をはさんで2駅しか離れていないこの間、JRなら200円ですが、3セク開業後は「乗り継ぎ割引」でも340円となるのです。ああ。

さらば、JR東北本線・厨川駅。




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