Kuma くまちゃん☆旅のマニアコーナー 2002年陸中八木の5分間の巻 |
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2002年4月2日
こんにちは。鉄道施設を訪ねるのが好きなくまちゃんです。 先日、チーフの故郷、陸中八木に行って来ました。 飛行機で行ったのですが、このコーナーではほかのことを全て割愛して、陸中八木駅を取材した時の様子をお伝えします。 陸中八木駅のあるJR八戸線は、非電化・単線のローカル線ですが、今や全国的に貴重なタブレットによる列車交換と腕木式信号機が残る路線です。 要は、列車のすれ違いと信号機の動作を手動でやっている路線なのです。 どれくらい貴重かというと、JR東日本では最後に残された区間、全国的に見てもタブレットと腕木式信号機がともに残っているのはわずか数カ所だとか。 もうすぐ新幹線が八戸まで延びようとしているときに、その先では実にアナログな路線が今も頑張っているのです。これは必見。 この駅は昔ながらの駅舎があって駅員さんがいるのですが、まさにここで列車がすれ違いをするのです。タブレットと腕木式信号機がともに見られる、全国数千駅の中でもわずか20ばかりとなってしまった、大変貴重な現場の一つなのです。 陸中八木駅を挟んで、上り方向は種市(たねいち:3つ先の駅)、下り方向は侍浜(さむらいはま:3つ先の駅)までがそれぞれ一つの区間(閉塞区間)です。この区間には、正面衝突しないように、必ず一つの列車しか走れないように決められています。各区間を走る列車が持つ「通行手形」がタブレット。穴が空いた金属板で、長い取っ手のついた革の鞄に入っています。 というわけで、午後5時過ぎ、チーフの実家から歩いて2分の陸中八木駅に出かけました。 列車交換の様子を見るためです。 陸中八木駅、17時18分。北の方から下り列車・久慈行きがホームに入ってきました。10人くらいのお客さんが降りてきました。 駅長さんは運転士から種市−陸中八木間のタブレットを受け取り、上りホームに歩いて移動します。そして小屋の中にある転轍機の手動てこを動かしてポイントを切り替え。駅長さんは結構忙しいのです。 17時21分。今度は南の方から上り列車・八戸行きがやってきました。 上り列車の運転士は侍浜−陸中八木間のタブレットを駅長さんに渡し、代わりに先ほどの種市方のタブレットを受け取り、17時22分上り列車出発。 続けて駅長さんは下りホームまで移動し、侍浜方のタブレットを下り列車の運転しに渡して、17時23分下り列車出発。 5分間の列車交換。陸中八木駅は再び静かになりました。 満足です。この光景がいつまでも残っていてほしいものです。 眠いのでもう寝ます。 |