藪漕ぎの楽しみ
東三方が森(清山会コース) 【アクセス】 重信から丹原へ抜ける“関谷・山之内林道”を重信川に沿って奥へと進み、酒樽村を過ぎ窓峠の手前の“林道関谷線”へと左折する。が、現在は「窓峠の手前で工事中の為通行止め」の看板があり、車は駐車スペースに気を付けて酒樽村周辺へ置いていくのがいいだろう! 【東三方が森へ尾根歩き】(2002年3月31日) このコースは、川内町中高年登山隊が昨秋辿った記録(おいわさんのhpで公開)を読んで、関心を持った。藪は避けられないだろうが、時期を間違わなければ実現可能と思っていた。
東三方が森については、北側からは“林道”が山腹を縫っており興醒めだが、南からのルートや稜線の縦走が一つの魅力を秘めている。以前hpで拝見した、住友化学愛媛登山部の記録に、“アカコ谷”や“ヤナギ谷”を詰めて、稜線添いに西山興隆寺へと歩く記述があった。その“ヤナギ谷=重信川の源流部”にある登山口を辿ってみる・・ 駐車場所は、hpの案内にもある鏈痕遺跡の標識の処とした。車を降り、登山口までは林道歩きだ。暫らく進み谷を越え、ヘアピンの処で窓峠への道と分かれ、前述の“ヤナギ谷”に添って林道を奥に進む。
“随分奥に入ったのに、谷が大きいなあ!”・・・(あまごは居ないかなア・・の意)
勿論この辺りは植林されている、そしてその為の林道でもある。しかし、どこもそうであるように、林道は整備されず、植林にも手が入っていない。やがて、谷を渡り少し行くと道が分かれる処に“清山会の登山標識”がある。(A地点)
赤テープの案内に従ってここからは、落ち葉の斜面の急登が続いている。B地点で左からの尾根が合わさる所は二重山稜のようになっているが、高みを目指せば良い。
そして、間もなくで1038mピークに着く。ここからは痩せ尾根を辿り、D地点でしゃくなげを潜るとき、足下に動物の“糞”を見た。ここまで来れば、東三方が森は、指呼の間である。
東三方の稜線の手前で、藪に前進を阻まれるが、稜線をめざして登れば快適な尾根路に出会う。そして、11時10分に頂上を踏む事が出来た。ここで昼食とし、11時50分に下山開始。
以前、東三方が森へ登ったのは“アカコ渓谷”のルートだった。その時も3月だったが、中休のちょっとの間に、髪が凍ってしまったことを記憶している。
それはさておき、東三方の南に控える三つのピークは“カックイィ”かもしれないが、歩くのには“ほとほと”骨が折れる。その三つ目のピークに、“アカコ渓谷”ルートと今回予定している尾根ルートとの分かれがある。分かれを左にとり、藪へと分け入る。(12時30分)
暫らくは、踏み跡もしっかりしていて藪が途切れると気持ちのいい稜線歩きだ・・・適当に休憩しながらの下山である。しかし、1202mピークからの尾根の下山路でテープに出会わないのだ・・・今までは、いやっ!というほどあったのに!である。「こちらのルートは一般向けでないので、こちらへ迷い込まないようにテープを着けてないのかなア」など話ながらの下山だ。
木々の装いは、“春を待つ”時期で味気ない景色だ。杉の植林は所々で稜線まで延びている。尾根路に入って二つ目のピークのあたりで、最近木を切った跡があり、その植林の木に、何の印か?“ショッキングピンク”のテープが巻かれている。そして、その印が左手の斜面を降っている。相棒が「此処を左に降りるんかなあ!」と言う。「こんな処を左へ降りたら酒樽村へでぇへんやん!」「酒樽村へ降りるんやったら主稜線を、降りないかん」・・・そして、地図で再確認する。
少し行くと“ヌタ場”があった。尾根路は、ますます歩きにくくなってきた。踏み跡も判読出来ない程であるが、救いはこの路を植林の作業で使っているみたいで、適当に木が切られている事だ。
そして、ある事に気が付いた。例の植林に巻かれている筈の“ショッキングピンクのテープ”が、小枝に巻かれて、地面に刺してあったり、雑木にぶら下がっているではないか。やっと、自分達が降りているルートが間違いじゃ無かった、と確信した。 四等三角点の真新しい標識(K地点)を過ぎると、斜面が急になってきた。そして、木の間越しに集落が望まれる。が、真下に見えるように感じる。
急勾配の路(?)は、花がついている椿や、雑木に掴まりながらの下降である。峪の音が大きくなっても、酒樽村の喧騒が近付いても、家並みは遥下方に見える。そして、左手の峪の様子から判断して、右手の林道に降りることとした。 降りてきた尾根を、広場から見上げると、最後が“ガケ”となって酒樽村へと落ちていた。(15時)
【追記】最後の三角点を過ぎ、下方の家並みが樹林越しに見えるようになると、左手の植林の中へと路をとる方がいいかもしれない。
登山道からすぐの急登はすごいじょ! 最後の林道に降り立つ時は薔薇にがんじがらめ・・・。 川内町中高年登山隊、あなどれませんぞ (^o^)/
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