Maleo (Macrocephalon maleo)
セレベスツカツクリ

   キジ目、ツカツクリ科の一族一種です。
 スラウェシ島とその属島の固有種です。 
 中央スラウェシ州では、州のマスコットに指定されています。
 全体は黒く腹部はピンクに近いオレンジ色で少し濃いのが雄です。その他外見では区別がつきません。頭頂部に青みがかった大きな丸い突起があり、暑い日中に脳を冷却する働きをしていると考えられています。
 全長60cm、体重1.6kgで常にペアーで行動しています。休眠時は安全な樹上に飛んで居ますが、餌摂りなどで多くは地上で行動をしています。
 乾期になると日中、日当たりの良い砂地やゴロゴロ石などが有るような場所に産卵します。ペアーで見張りと穴掘りを交代し、砂や石などをパッパッと掘り上げ、60cmもの深さに卵を一個だけ産みます。産み落とした卵は、ヒナが孵った時に頭部が地上に向くように回転させ据え置きます。その後数段に分けて、丁寧に足でトントンと踏み固め埋め戻します。同時に廻りにもイミテーションの穴をいくつか掘っておきます。
 親は産み放しで、やがて60日後に孵化したヒナは自力で這い上り、その日のうちに飛ぶことが出来ます。その為卵は250gもの魅力的な大きさです。そして自分の力だけで生きて行きます。卵の密猟が多い事と、生息地が開発しやすい海岸線近くや平野部が多く、森林伐採や農地化の為に著しく減少し、絶滅の危機に瀕しています。                                     
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