Babirusa (Babyrousa babyrussa)
バビルサ

偶蹄目、イノシシ科、バビルサ属の一族一種
 スラウェシ島とその属島の固有種です。一番奇妙で最も有名な最重要保護動物がバビルサ (インドネシア語で babi(豚) rusa(鹿))で、鹿豚と言う意味である。
 体長85cm〜110cm、体重は100kgにもなる。体毛は疎らで雄の下犬歯は前方に伸び何者をも突き刺すように鋭く延びている。上犬歯は顔面の皮膚を突き破り大きく湾曲して上方へと伸びている。雄の強さを誇示する為か、戦いの時などに目を守る為なのか良く分かっていない。しかし野生の厳しさか、上下の犬歯は不揃いや欠けた個体が多く、各個体を識別出来るほどです。
 非常に臆病で嗅覚も鋭い。音にも敏感で森に吹く風の音や、カメラのシャッター音にもビクリと警戒して鼻を上げる。行動範囲は3km〜5kmと狭く、子供は一、二匹しか産まない。雑食性ですが好物は堅い木の実(パンギフルーツ)です。その食性や体毛が無く体温調節に必要な水や泥の有る平地にしか棲めない。平地は人間が住みやすく、換金出来る高価な樹木やロタンも盗伐しやすい。開拓もしやすく棲息地も極度に減った。イスラム教徒は不浄の動物として食べないが密猟はする。ミナハサ地区では食文化(?)の為か密かに市場の裏で取引されている。生息数は5000頭から4000頭以下にまで減少している。保護をしている現在でも減少し、絶滅の危機に瀕している。                 
1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

        Celebes warty-pig (Sus celebensis)

          
スラウェシワイルドピッグ
 
スラウェシ島とその属島の固有種で、全般に多く生息。(スラウェシ島保護動物)
 
南地域に多く生息し、中央スラウェシ州、北スラウェシ州の南地域ではバビルサと共に生息。
イノシシよりも大型でバビルサよりも小さく、ノドの両あご部分が張り出し体毛は少ない。私の見た感じでは、地域により体色、体毛など別種ではないかと思うほど個体差が有ります。
              Wild pig

             
イノシシ 
 
スラウェシ島とその属島の固有種で、全般に多く生息。
 
イノシシと同地域に生息(克ってはバビルサも全般に多く生息)し、イノシシよりも大型でバビルサよりも小さく、ノドの部分が張り出し、体毛は少なく個体差(地域差)も有ります。
home - page
next page