いつもと変わらぬ、朝?    (7・26)



私がいる病棟の患者さんは、老人がほとんどです。
これは、きっとどこも同じだと思います。

入院してるから・・・よぼよぼで弱々しいお年寄りがいっぱい・・・。



とんでもございません!!




老人パワーはとてつもなく無限大。いつも何かをしでかしてくれます。

この前、夜中に不穏(痴呆症状などで、理性のある行動や言動がとれなくなって
いる状態。興奮状態が特に多い。)になっているげんさん(仮名)というおじいちゃんが
いました。
2人部屋に入っていて、その相部屋のおじいちゃん(Tさん)はとてもげんさんとは対照的で
物静かで何にでも我慢強いタイプの人でした。

げんさんも1度は看護婦の言った事を理解し、「おとなしく寝てなさいね!」と言うと
「ハイ、わかりました。おやすみなさい。」と言ってベッドに寝てくれるのですが
これが大嘘で、次に訪室した時にはすっぽんぽんで床に寝てたり、
床に放尿していたりと油断ならぬ人でした。


その夜もげんさんの行動は絶好調♪
看護婦は目がはなせずげんさんに振りまわされていました。
それでも隣りのTさんは大人しく横になってくれているのが幸いです。

「げんさん、隣りの人もいるのよ。寝なきゃダメ!わかった?」と言うと、
「ハイ、わかりました。」と素直に横のなったので一応退室します。

それが甘かったです。
次に訪室した時には、恐ろしい光景が病室に広がっていました・・・・。






部屋の中、壁、ベット、消灯台・・・そしてげんさん・・・。
もう、うんちまみれです!




例えて言うなら、うんちのポルターガイスト現象でしょうか。


( ̄□ ̄;)はっ!!  ま、まさか・・。


Tさんは、無事?!
隣りのTさんを見ます。(ほっ・・・・・・・)   Tさんは無事です。
しかも、Tさんはこの臭いの中・・・・眠っているではありませんか・・・(おいおい)



し、しかし!






Tさんの湯呑みに!!!!  う、うんちが・・・・!!






しかも、こんもりと・・・・・・(笑)
まるで、カップに入ったソフトクリームみたいです。





げんさん・・・どうやってしたの?




痴呆の患者さんって、時には信じられない神業を披露するのです。
笑えると同時に、どうしよう・・・捨てるわけにいかないし・・・Tさん知ったら怒るよなぁ・・・・。


そこで、急きょその湯呑みを洗い、オートクレーブにかけるという暴挙に出ました。
(注・・・オートクレーブとは、医療器具を滅菌無菌状態にする消毒機械です。)



その後は、もう・・・・うんちまみれの部屋とげんさんをきれいにしました。
そして、げんさんは何事もなかったかのように朝食の時間をむかえます。



もちろん、Tさんも愛用の湯呑みにお茶をついでもらい、いつもと変わらぬ朝を迎えました。(複雑)



しかし、ほっとしたのもつかの間。その後Tさんのめがねにもうんちがついていたと発覚し、
仏のTさんも怒り(当たり前)結局げんさんは個室に移っていただきました。


うんちの付いた手でそこら中触っていたんですね。




げんさんには、完敗です・・・・。






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