不思議な話し(その1)
病院は人間の生死が行きかう所。
さまざまな苦痛への叫びや、魂が訴える
ことを垣間見れる場所かもしれない。
恐怖とはいかないまでも、不思議な出来事を紹介します。
「最後に」
違う病院に勤める友達から聞いた話です。
看護婦Y子が夜勤での出来事。
Y子は内科で深夜勤を行っていました。
3時の巡視の時、廊下を歩いている患者さんがいます。
外科の患者Tさんです。
顔を知っているY子はTさんに「どうしましたか?部屋がわからなく
なっちゃいましたか?」と後ろから訪ねました。
Tさんは後ろを振り向き、悲しそうな表情で
「いえ、家に帰らなきゃならないんです。眠れなくて・・・・。
看護婦さんには大変お世話になりました。
家の者が心配で心配で・・・。」
Y子は自分が眠いのもあったし、「Tさん、夜はしっかり眠ってください。
お部屋には帰れますか?」と不安そうなTさんを尻目にめんどくさそうに
答えました。
Tさんは「ハイ・・・・。」と答えてフラフラと歩き出したのでY子はそのまま
自分の巡視の仕事に戻りました。
そして、勤務が終わりTさんが居る外科病棟の看護婦に帰り際会ったので
「あ・・・巡視の時、Tさんが廊下を歩いてたけど、ちゃんと部屋に戻ってた?」
外科の看護婦は「えっっ?!Tさんがいたの?」と驚きの表情を見せました。
「Tさん、今朝亡くなったんだよ!!3時に廊下を歩いているわけないじゃない。
丁度その頃に亡くなったんだから・・・・!!」
Tさんの魂はどこへ行ったのでしょう。
ちゃんと家に帰れたでしょうか・・・・。
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