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看護婦の書いた夫との糖尿病闘病記「恐怖の合併症からの脱出」
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はじめに |
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●まさか!夫が糖尿病に
小柄で細くて、痩せすぎの主人がある日突然、糖尿病だと言われました。医者からそう告げられたとき私は自分の耳を疑いました。これから先のことを考えると、地獄の底へつき落とされたようで、頭の中が真っ白になりました。看護婦である私は糖尿病の恐ろしさを知っているのでなおさらでした。
発病は今から18年前、夫が念願のパン屋を始めたばかりの頃のことです。ある日、主人は腕にできた小さな湿疹が気になり、何気なく皮膚科を受診しました。医者に薬をもらってしばらく治療しましたが、湿疹は一向に消えません。「この程度の湿疹がこの薬で治らないのはおかしい。もしかしたら…」そう考え、念のためと血液検査をしたところ、血糖値が350もありました。
まさか自分の夫が糖尿病に!とても信じられませんでした。でも、振り返ると思い当たる節はあります。何しろ当時の夫の生活は、朝食はもちろん、昼食さえも食べる暇がなく、夜になって落ち着くと三〜五合のお酒を飲みながら、1日分の食事を一度に食べていました。これでは身体にいいわけがありません。
その頃の私達はパートさんたちを相手に早朝から夜遅くまで働き続け、その上パン屋の経営も不安定で、将来を考えると一体どうなるのかと、ストレスに潰されそうな日々を送っていました。
開店の忙しさで気がつきませんでしたが主人は喉の渇きを覚えて水をよく飲み、トイレも近く、回数も多かったようです。そういうことで、夫は正真正銘の本物の糖尿病患者になってしまいました。
ある日夫は「糖尿病は治りますか?」と医者に聞いたところ、答えは「治りません」と、即答です。その上、「血液型はA型からB型になりますか?の質問がないように、糖尿病が治りますかの質問もあり得ません」そう宣言されました。その返答に夫はガックリと肩を落としてしまいました。私が長い看護婦の経験から見てきた恐ろしい合併症のことを話すと、夫はやっかいな病気になってしまったことを心底悔やみました。そしてそれまでの毎日の暮らし振りを後悔していました。 |
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