|
トランスはアンプのなかでも最も価格の高い部品です。真空管アンプでも出力トランスを使用しないOTLの回路があります。半導体アンプでは出力トランスを使用しません。経済性の観点からはトランスを使用しない方式が優れています。
商業的には生産性が高く、コストが安く,ある程度特性が出るトランスが望ましいかも知れません。
ここでご紹介するトランスは性能指向・シンプル指向を貫いていますので、製作に時間と手間がかかり、生産性が低く、出力の割に大きく、重く、ある意味でとても効率の悪いトランスです。
トランス製作は手抜きやミスマッチを音のメッセージで知らせてくれます。特に昇圧トランスでは微小な信号を取り扱うため繊細な技術・ノウハウが必要です。微小な信号を取り扱う技術・ノウハウは出力トランス製作にも活かされています。長年の研究・製作のノウハウの積み重ねにより、理論と実践に裏付けされた捲線方法が確立されて、ここでご紹介するトランス製作の技術に到っています。

良い音のするトランスの特性
良い音のするトランスとはどんなトランスでしょうか?
一般的な周波数特性・1次インダクタンスなどのカタログの項目の他に、良い音のするトランスの特性があります。
具体的には、解像度が高く、臨場感を再現し、鮮度よく微小な信号も最大漏らさず再生するトランスは長年の研究から以下のような条件を満たすトランスです。
|