ルーシー闘病記

 ルーシーも生き物、病気にかかることもあります。そして死地をさまよったこともあります。ここでは、同じような症状で悩んでいる飼い主の方の参考になればと思います。

斜頸(しゃけい)

 2002年4月上旬、ルーシーの妙な首の傾きに気づきました。そういえば、前日の夜に、何でもないところでつまづいたりこけたりしていました。まだ首の傾きは軽度でしたが、明らかにそれとわかるものでした。ルーシー自体首が傾いていることに気づいていないようで、食欲や排便など、生活そのものは全くいつも通りでした。ただ、顔をよく見ると、眼球が左右にチカチカと動いていて、「やばい」と思わせるものでした。すぐに近くのA動物病院へ行きました。2日間その病院へ通い、抗生物質とおもわれる注射を2回打たれました。

 その2日後、ローリングが始まりました。じっとしていることができず、ぐるぐると横回転をするのです。こちらで押さえてやると、少し落ち着きますが、またしばらくするとぐるぐると回り始めるのです。このままの治療ではだめだと思い、本を見て、東京の動物病院にFAXを送り、どうしたらいいか聞きました。すると、名古屋のB動物病院を紹介していただけました。

 ローリングがさらに激しくなり、さっそくB動物病院へ行きました。即入院です。しかも、症状が重く、「この1週間がヤマです。覚悟をしておいてください」といわれました。頭のレントゲン写真を撮ると、脳みそに膿がたまっていて、それが神経を圧迫しているとのことでした。手術でこの膿を取り除くことも考えられるが、成功率は低いとのことです。もう「がーん」です。家に帰ってきてから、もう2度とルーシーには会えないのか・・・という気持ちでいっぱいになりました。泣けちゃいました。

 数日後、B動物病院へお見舞いに行きました。ルーシーを見るまでは、ひょとしたらルーシーは死んでいるのではないかと心配でなりませんでした。病院へ行くと、「一応生きてます」とルーシーを出してきてくれました。病院のケースの中でもローリングをしているので、体中フンまみれで出てきました。診察台の上に置かれたルーシーはすぐにローリングを始めました。体を押さえて落ち着かせ、グレープフルーツやバナナ、タンポポ、人参などルーシーの好物を持って行きました。押さえつけられながらも、ルーシーはそれらの食べ物を食べてくれ、ほっとしたことを覚えています。そこの病院の人が、わざわざタンポポを取りに行って食べさせてくれたりしてえさを食べ続けたのがよかったらしく、ローリングの頻度も減り、症状も落ち着いてきました。これ以上入院させていてもできる治療はないということで、退院しました。

 広いスペースでは、視界が広がって目が回ってしまうのか、ローリングしてしまうので、ゲージを3分の1ぐらいに仕切って、そこで飼育していました。狭いスペースの中ではさすがにローリングしませんでした。
 え経過と共に、徐々にゲージのスペースを広げていきました。さを食べるときは前を向きますが、エサをかんでいるときにだんだん傾いていって左の写真のような形になってしまいます。目がチカチカ動く症状は治まりました。ホント、食欲がなくなるということがなかったのが幸いでした。
 あまり長い時間たっていることができず、このように横向きの姿勢が多くなりました。目が心配で、金網よりも木の方がいいだろうということで、すのこを入れました。
 下になっている右目はよくすれるので、まぶたは赤く腫れてしまいました。眼球の様子が気になるのであけてみてみると、眼球の黒い部分は白濁していました。もうこの目に視力はないのかもしれません。

 ここからは、病院でもらった液体の薬や、粉末の薬をジュースに混ぜて飲ませたりといった治療が始まりました。薬の投与にはホントに苦労しました。液体の薬は注射器のようなもので口の中へ強引に押し込みました。やっぱりあふれる部分もあるわけで、べちょべちょになります。しばらくして症状は落ち着きましたが、あまり改善が見られなかったので、ウサギを買ったペットショップへ連れて行くと、そこからC動物病院へ連れて行かれました。そこでもらった薬を投与していくと、次第に首の傾きも回復していきました。そこでは錠剤の薬と粉薬をもらってきました。薬だけではなかなか食べてくれないので、好物であるパパイヤやパイナップルのドライフルーツの中に薬を練り込んで与えるようにしました。この方法は、ウサギも喜んで薬を食べてくれるのでおすすめです。

 ゲージから出して生活することができるようになりました。でも、相変わらず首はこんな感じで傾いています。でも、ルーシーはこれでもまっすぐ向いているつもりなんです。
 2002年9月、約半年経過しました。まっすぐに寝る姿勢がつらいので、区部の傾きにあわせて体も横にして寝るのが多くなりました。よく、ウサギの本に、この姿勢は「リラックスしているときの姿勢」と書かれていますが、ルーシーの場合、一番楽な姿勢がこれなのです。
 ちょっとわかりにくいですが、目も次第にあいてきました。目に塗る薬も付けていましたが、おかげで眼球の白濁はなくなってきました。黒目が戻ってきましたが、つぶっていることも多く、視力についてはわかりません。
 2002年12月、斜頸になってから8ヶ月たちました。ここまで回復してきました。首はまっすぐになってきましたが、左手で支えることができず、写真のように後ろに下がってしまいます。
 こうやって座ることができるまでになりました。首は傾いていますが、これはかなりの回復です。前足がそろっているのは感動ものです。
 1年が経過しました。全くふつうの状態です。日によって調子の善し悪しはありますが、こんな姿勢をとることもできるようになってきました。でも、調子悪いときもあります。

 今では・・・2003年8月、ハゲのことでD動物病院へお世話になったとき、「もう斜頸について回復はこれ以上見込めないので薬をやめてもいいと思う」といわれたので、9月から薬の投与をやめてみました。症状が悪化するということもないので、まだ後遺症は残っていますが、これで斜頸の治療を終えることにしました。