水質うんちく

アクアリウムと水は切っても切れないもの、水を征するものはアクアリウムを征する。
今ここに、水に関してかいつまんだ情報があらわれる。

光合成細菌
自然界の魚は健康です。
淡水魚などを捕まえても、魚釣りに行っても、健康な魚ばかりです。
しかし、水槽で飼育すると、いろいろな種類の病気が発病してしまいます。特に水温の上昇する夏は、発病が著しく、治療、予防共に困難になるときがあります。
そんなおり、あるバイオセンターから光合成細菌の純粋培養液を手に入れることができました。溶液は茶褐色で、いわゆる「どぶのにおい」が鼻を突きます。
このバイオセンターでは、アユやタナゴ、金魚や熱帯魚までが半年も換水なしで元気に泳ぎ回っています。発病経験もないということです。
これは、「光合成細菌が食べ残し、排泄物、病原菌などを除去し浄化しているからである。」と教えていただきました。正確には、病原菌が繁殖するための餌を光合成細菌が食べているのだと思いますが、バクテリアの影響というものは、本当にすざまじいものだと感じました。
ただ、市販されているPSBは、この純粋培養液ではないと思います。

カキの殻、焼いて殺菌すれば水質浄化
いつぞやかの新聞に掲載されていた記事から得た情報です。
ある実験で、400度ほどで焼いたカキの殻の粉末と、生のまま粉砕したものの2種類を、6ppmのリン酸水溶液の中に入れ、2週間後のリン酸濃度を測定したところ、焼いた殻の水溶液は約0.3ppmになり、リン酸を94パーセント除去できたということです。生のものは、これより17ポイントも高かったと言うことです。
これは、カキ殻の主成分のカルシウムイオンが、リン酸のイオンと結合するためだということです。なお、他の貝殻でも同じ作用があるらしいです。
アフリカンシクリッドの飼育などでは有効ではないでしょうか。水草水槽では、どのような副作用が待っているか分かりません。試してみた人のご一報をよろしくお願いします。

唐辛子の効能
アクアショップのオヤジに教えてもらったのですが、白点病や尾ぐされ病などの熱帯魚や金魚がかかりやすい病気には、唐辛子(鷹の爪)を水槽に入れると直ります。
これは、水草水槽をやっていたりして、薬品などを投入できない場合にとっても好都合です。薬品を入れるよりも簡単で、安全であるために、この治療法をおすすめします。
使い方は、鷹の爪を3〜4つぐらい、はさみなどで切れ込みを入れて水槽に浮かべておくだけ。
自分も試しましたが、びっくりするぐらい良く効きます。
ぜひ一度おためしあれ。
水草、その他の健康な魚にも全く害はありません。
ひょっとしたらピーマンなども効くかもしれませんね。

ニンニクの効能
唐辛子に引き続いて、調子に乗ってニンニクではどうかと思い、実験しました。結果は水槽からニンニクの強烈なにおいが漂い始め、次第にニンニクには水かびが生えてきました。魚が元気になったとか、水草の成長がよくなったとか言うことは特に見られませんでした。やるだけ無駄の実験でした。ニンニクが利くのは食べたときだけでしょうか。